2019年2月25日

創業100周年を迎える気仙沼市「すがとよ酒店」の菅原文子さん?

今週は、4月に創業100周年を迎える宮城県気仙沼市の酒屋さん「すがとよ酒店」を営む菅原文子さんのお話し。



菅原さんは、東日本大震災による津波で、自宅兼お店が流され、お父さん、お母さん、そして三代目店主だったご主人を亡くされました。それでも震災の1か月半後に、息子さんたちと一緒にプレハブでお店を再開。当時、行方不明のままだったご主人に宛てた手紙は、「恋文大賞」を受賞し、その後、ご主人の亡骸も見つかって、再会を果たすことが出来ました。そして2016年12月、地元の鹿折地区で5年9か月ぶりにお店を再建しています。



今回は、三陸道の延伸や気仙沼大島大橋の開通など、激変する気仙沼の様子についてお話を伺いました。


◆「この街は新しく生まれ変わるんだ」

「町の匂いっていうんですかね、この土地の何ともいえないこの雰囲気というか、そういうものは8年経っても何も変わらないし、時には魚の加工場の匂いが漂ってきたりとか、“ああ鹿折だなぁ”と思うけれども、地元の中身が違うというか、店の商いにしても、地元の人ももちろんいらっしゃるけれど、正直ほとんどの方がフリーのお客様・・・“お客様どちらからおいでですか?”って声をかけることが毎日のようにある。で、4月に大島架橋が、皆さん行ったり来たりできるようになるでしょう?で、今いらした方も仙台の方なんですけど、本当に近くなったっておっしゃってくれて、で、それが本当に気仙沼に橋(気仙沼湾横断橋)がかかりますと、仙台まで一時間半で行くんだそうです。するとかなりのスピード感というか、すごい近くなるじゃないですか。だから本当に気仙沼はここから激変してくというか、その橋を作る工事の方が、“すがとよさん、気仙沼激変しますよ”っていうんですよ。“変わりますか?”って言ったら、“いや絶対変わります”って言う。その橋の姿そのものがですね、“皆さん見たことがないような立派な橋がかかって、むしろ気仙沼の人、気持ちがついていけるかなって我々思うんですよ”って、その工事の方がおっしゃるんですよ。だからでも、私たちも含めて、“あ、この街は新しく生まれ変わるんだな”というそのことを実感しつつ、8年という月日はかかるべくしてかかった月日とは思います。」



地元客よりも遠方からの来客が増えた。それは地域に住む人たちの顔ぶれがガラリと変わったことと、道がかなり便利になって導線が変わってきたことが影響している。不安もあるけど期待も感じている、と菅原さん話していました。

先日も紹介しましたが、港エリアの内湾地区も新しくお洒落に生まれ変わって、ようやくいろんな面で期待感が出てきているのが、今の気仙沼なのかもしれません。

明日も「すがとよ酒店」菅原文子さんのお話し、お届けします。

「すがとよ酒店」

2019年2月21日

あの日から8年、メッセージ募集

東日本大震災からもうすぐ丸8年。あの震災があなたに与えた影響はなんですか?
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パーソナリティ 鈴村健一

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