2019年3月15日

3月23日、24日『女川町復幸祭』

今朝は3月23日、24日。宮城県女川町で行われるイベント『女川町復幸祭2019』をご紹介します
東日本大震災による大きな被害から、復興へ向けて前へと進んでいる姿を全国の人に見てもらいたい、という思いで2012年から行われてきた女川復幸祭。今年度で女川町の復興計画事業の全てが終わるということで8回目を迎える今回で、最後となりました。
そして今年も前日祭として、津波避難の大切さを伝承するための「女川復幸男」も行われます。

今朝は、地元町づくり会議のメンバーで、女川のかまぼこ屋「高政」の高橋正樹さんにお話し伺いました。

◆?復興の向こう側へ”
女川復幸祭3月24日(日)とその前日、23日(土)開催されます。サブテーマが今回でファイナルですので「復興の向こう側に、僕ら行くぞ」という思いを込めています。というのも女川町今年の3月で復興期8年が終わるので、復興期間が終わってそこが本当のスタートですので我々の門出のイベントにしたいなと考えています。復幸男はバーッと走って派手なイベントに見えるんですけど、津波から逃げるという当たり前の、命を守るということを伝えるという意味でも、1000年に一度の震災でしたので、1000年続けようとみんなで言っているんですけど何らかの形で後世に伝えたいなと思っています。女川復幸祭、外から来た人が楽しめるとしたらやはり食べ物です。女川はやはり海鮮丼、おかせいの女川丼とかとくに3月は春の食べ物、イサダとかコウナゴとか出てきますのでその辺も釜めしになったり丼ぶりになったり、うち高政も季節ものの商品いっぱい出ていますので、なかなか女川へ行ってみたいけど足が向かないという方はこういう機会にぜひ女川へ来ていただいて美味しい食べ物いっぱい食べていただいて。あと街が復興してきた空気を感じて頂きたいと思います。どうしても被災地というイメージで来られると違和感があるかもしれません。僕らは日常を取り戻して普通の生活で生きていくという復興期間終了後の僕らの生活もありますのでそれを明るい空気で迎えられて良かったと思っています。足を運んでいただいて女川町を堪能してください。よろしくお願いします。


津波避難の大切さを伝承するための「女川復幸男」は「逃げろ!」という掛け声とともに、高台まで長い坂道を全力疾走するイベント。
先着300名、女川復幸祭のサイトで受け付けています。

今年のテーマが 「復興のむこう側へ」。ここまで進化し続けた女川を感じることができる復幸祭、3月23日(土)〜3月24日(日)に行われます。
女川町復幸祭2019


【追記】
3月23日(土)〜3月24日(日)、無事に女川復幸祭が行われました。2月並みの気温という真冬並みの寒さの中でしたが、たくさんの方が訪れ、食べ歩きやステージイベントを楽しまれていました。真新しい街並みに漂う浜焼きのいい匂い、コンパクトにまとまったシーパルピアは街歩きもしやすく、来場者の楽しそうな笑顔が印象的でした。ラストの復幸祭になりましたが、きっと来春もリニューアルされ、さらにパワーアップした春のイベントが行われることでしょう。





2019年3月13日

震災から8年、相馬市を訪ねて ?

今週は、福島県相馬市からのレポートをお届けしています。

2011年、震災の年から中西哲生が欠かさず訪ねている相馬市。今回は相馬市企画政策部長の宇佐見清さんに、市内の復興を象徴する場所をあらためてご案内して頂いています。

今日は「そうまIHIグリーンエネルギーセンター」です。



なぜかゴーカートに乗ってご満悦の中西さん。じつはこのゴーカート、「そうまIHIグリーンエネルギーセンター」にある、“水素で動くゴーカート”なんです。水素で発電して動く電気カートなんですが、子供が乗っても大丈夫なようにアクセル全開でも最高速度7キロ。大人が歩く程度のスピードです。水素から発電をする仕組みを子供たちに知ってもらうためのものなんです。どうりで中西さん、お尻が窮屈そう・・・

水素タンクと発電、蓄電施設が並ぶ、この「そうまIHIグリーンエネルギーセンター」、あらためてどんな施設なのか?伺いました。

「宇)震災後、再生可能エネルギー、とくに太陽光発電がものすごく急激に増えました。この施設はその太陽光発電を地産地消、作った電気は全部使っちゃいましょうという施設です。もう一つは将来の水素社会に向けた実証実験を行うという目的でできた施設です。再生可能エネルギーを利用するにあたっては、余剰電力をどうやって使っていくか?というのが課題になります。その余剰電力を、水素として保存する。で水素で利用する。たとえば水素を使って燃料電池を動かして発電をして、その電気を供給できる・・・そんな体制になっています。
哲)将来的に今ここで実現してるものをより大きなものにして街全体に行き届かせるということですか?
宇)街全体は大変かもしれませんね。ただこのエリア内でどこまで出来るか?っていうのはこの後の実証研究ということになってきます。それから市としては、とくに相馬の子供達。エネルギーとか新たなテクノロジーとか、そういうのを感じる、そんな場所にしていきたいなと思っています。」




 
“水素を活用したCO₂フリーの循環型地域社会づくり”をテーマに実証研究を重ねているのが、「そうまIHIグリーンエネルギーセンター」。

すでにここで作られた“太陽光発電の電力”を下水処理場に供給。その“余剰電力で作った水素”をタンクに保存して、もし災害などで電力供給が絶たれた時は、その水素で発電をして、隣の光陽サッカー場にある復興交流支援センターに送電する仕組みが出来ているといいます。

“子供たちの学びの場”としてはもちろんですが、再生可能エネルギーの拠点施設としての成果も期待したいと思います。



『LOVE & HOPE』、明日も引き続き、相馬市の復興を象徴する場所のレポートをお届けします。
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パーソナリティ 鈴村健一

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