2019年4月8日

地震発生予測「宮城県沖などで90%」の意味とは

今年2月、政府の地震調査委員会が東北から関東沿岸について新たな<地震発生予測>を発表しました。

それによると、今後30年間にマグニチュード7を超える大地震が発生する確率が「宮城県沖などで90%」という高い数字が出ました。そこでお話を伺ったのは、東北大学・災害科学国際研究所の所長、今村文彦さんです。今回の地震発生予測のポイント、そしてわたしたちに必要な心構えとは?

◆宮城県沖は37年に一度発生
東日本大震災当時から、この想定、評価というものはありましたが、震災から8年が経つ今もう一度再評価をして、当時地震が発生しなかったエリア、例えば青森や茨城、千葉は、次への地震のひずみエネルギーが貯まっている、これに対して今回きちんと評価した、ということです。
一方宮城県沖は、8年前に地震としては「解放」していますが、このエリアは特別に短い周期で地震を繰り返しているんです。これは37年程度で1回発生するというサイクルだが、その中でもう8年経ったので、もう次への地震の可能性が高まっているということになる。例えば、マグにチュード7から7.5、これが30年以内に90%という数字が出ています。マグニチュード7から8(の地震の被害)というのは、揺れは震度6を超える(部分的には7になるが、さほど広域ではない)。発生するであろう津波も数メートルから10メートル程度。東日本大震災は超巨大地震であり、巨大津波だったんですが、それに比べれば小さいが、やはりわたしたちの生活や活動にいろいろな影響を及ぼす。
東日本大震災の被害を受けたエリアの方々は、もう地震はこないんじゃないかと思いたいと思うし、思いこんでしまっているんですね。ところが自然というのは、その動きは止められない。事前の備え、耐震化や備蓄、安全な場所の確認はきちんとしていただかなきゃいけないと思う。


東日本大震災から8年。自然はもう次の地震活動のサイクルに入っている、というお話でした。一度大きな地震を経験したから「もう来ない」と思いこんでしまいがちですけど、経験を活かすためにも日ごろからの備え、心構えが重要というお話しでした。改めて心がけたいですね。

『LOVE & HOPE』、明日も東北大学、今村文彦先生のお話です。

地震調査委員会発表 地震発生予測 関連サイト 

2019年4月5日

三陸鉄道 中村一郎社長に聞く?

防災減災の知恵、そして復興へ向け尽力する方たちの「声」をお伝えしていく「LOVE & HOPE」。今朝も引き続き、三陸鉄道・中村一郎社長のインタビューです。



三陸鉄道は、3月23日に旧JR山田線の区間だった宮古〜釜石間が復旧、JR東日本から三陸鉄道に移管され、「北リアス線」「南リアス線」と接続。全長163キロ、日本一長い第三セクターの、「三陸鉄道リアス線」として、運行を再開しました。

昨日はそんなさんてつ沿線の「食」の魅力についてお届けしましたが、なにしろ三陸復興国立公園を走る三陸鉄道。車窓から見える「景色」も大きな魅力の一つです。あらためて中村社長に、そんな三陸の「景色」についても伺ってみました。


中村)やはり三陸鉄道は海沿いを走ってる部分と山の方を走って、けっこうトンネルも多いんですけど、変化が楽しめるという良さがあるんじゃないかなと思うんですね。ですからじつは海の眺めのいいところは、三陸鉄道の場合はそこにちょっと何分か停車をさせて、運転手かあと添乗している者が簡単なガイドをするようにしてるんですね。そうするとお客様も、“あーそうかここはそういうところなんだな”っていうのが放送で説明をして頂けるのでけっこうそれは好評頂いてますね。

鈴村)ぼくあのいろんな所で電車乗るの好きなんですけど、電車に乗っていつも思うのは、“ここで停まって!”って思う時あるんですよ。景色のポイントって見たくなりますから。

中村)やはりお客様はやっぱりそこに行くとですね、シャッター、カメラに収めたいんですね。

鈴村)いまだとインスタとかもあって、いろんなところで、“あ、三陸鉄道ってこういうところがあるんだ”ってことも広がっていくチャンスもありますから、いいことばかりですね。

中村)いやホントにそうです三陸は三陸復興国立公園っていう指定をされてますし、いまは三陸ジオパークという指定も受けてまして、実際に沿岸を歩いて楽しむっていうような楽しみ方もあるんですね。そうすると三陸鉄道で移動して、自分が歩きたいポイントで駅で降りて、2時間とか3時間、ご自分の日程に合わせて歩いて頂いて、でまた三陸鉄道に乗って帰って頂くというような楽しみ方をされてる方も増えてますね。

鈴村)なるほど〜。




写真ポイントで停まってくれるという三陸鉄道、インスタ映えしそうな写真がたくさん撮れそうです。また歩くのが好きな人は、どこかの駅で降りて、海沿いを何駅分か歩いて、そしてまた三陸鉄道に乗って帰るという方も多いとのこと。これから季節も良くなりますし、海沿いの宿も増えてきているので泊りで出かけて海から上がる朝陽を見るのもおすすめです。

『LOVE & HOPE』、今朝は三陸鉄道、中村社長のインタビューをお届けしました。

「三陸鉄道」
«前の記事へ || 1 | 2 | 3 |...| 124 | 125 | 126 |...| 1066 | 1067 | 1068 || 次の記事へ»

パーソナリティ 鈴村健一

メッセージ、ご意見、プレゼントご応募はこちら

特別番組 LOVE & HOPE ~10年目の春だより

TOKYO FM 特別番組 HANABI

「LOVE&HOPE~防災ハンドブック2015」PDF版ダウンロード配信中

アーカイブ

  • いのちの森
  • Support Our Kid's
  • TOKYO FM
  • JFN