2019年6月6日

釜石市ラグビーワールドカップ2019推進本部事務局 長田剛さん?

今週は、釜石シーウェイブスOBの元ラガーマンで、現在は「釜石市ラグビーワールドカップ2019推進本部事務局」メンバーである、長田剛さんのインタビューをお届けしています。



3か月後に迫った「ラグビーワールドカップ2019日本大会」。全国12の会場のうちの一つで、“釜石市の復興のシンボル”といわれる「釜石鵜住居復興スタジアム」では、予選ラウンドの2試合が行われるほか、7月には、前哨戦「パシフィックネーションズカップ」の日本対フィジー戦も行われるということで、いま準備が急ピッチで進められています。

観客席を増設中のスタジアムで、長田さんに現在の状況について伺いました。


「今も工事の最中なんですけど、仮設部分、10000席を足す工事をやってます。元々ある常設の部分に、バックスタンドにまず2000席、メインスタンドの上に2000席仮設を作って、で、インゴールの裏、メインから見て左右に3000、3000とまた仮設をつけて10000席増設して、で、パシフィックネーションズカップとワールドカップを迎えると。で終わったらまた足した10000席の仮設をはずして、6000席の増設部分だけにするっていうことですね」


(5月26日撮影)


選手とハイタッチできそうなくらい、グラウンドと客席が近いスタジアム「釜石鵜住居復興スタジアム」。16000席と、規模としては小さいですが、何万人も収容できる大きなスタジアムには無い一体感が生まれそうな雰囲気があります。しかも目の前に、海があり山がある・・・。

ワールドカップ2試合はもちろん、「パシフィックネーションズカップ」の日本対フィジー戦も、チケットはあっという間に完売してしまいましたが、いま課題は、「アクセス」と「宿泊」なんだそうです・・・


◆「課題は泊まるとこがない」

「そうですねもうホテル自体を今から増やすことはできないので、いま釜石には1400の人が泊まれる分はあるんですけど、それに対して16000の方が来られるので、県内の沿岸、そうですね、宮古、大船渡のホテルに泊まっていただいて、そっからバスで来ていただくとかですね。県内の盛岡より下の新幹線の駅がある所からはライナーバスを出します。で、釜石のこのスタジアムまで繋がるようになりますので、内陸の方にも泊って頂いてそこからバスで来たりとか、三陸鉄道を使ってもらう、本数を増やすってのは聞きましたね。で、車の乗り入れは出来ないので、釜石市内のパークアンドライドっていって、広いところに車を停めて頂いて、そっからバスで来るっていう形を取る予定です」




部屋数1400人分の町に16000人!おまけの両方のチーム関係者とか世界各国のメディアとかも集まって、たいへんなことになりそうな釜石・・・ただいろんな住民の方に話を聞いたところ、釜石に人が溢れることについて、不安を口にしながらどこか皆さん嬉しそうで、ある意味たのしみにさえしている様子でした。お祭りの前の期待感のような・・・。

そして“釜石を訪れたらぜひこれを楽しんでほしい!”というお話しも、長田さんには伺ってますので、あすご紹介したいと思います。何なんでしょうか??

2019年6月5日

釜石市ラグビーワールドカップ2019推進本部事務局 長田剛さん?

今週は、「釜石市ラグビーワールドカップ2019推進本部事務局」の、長田剛さんのインタビューをお届けしています。



釜石は、今も新日鉄釜石の“日本選手権7連覇”が語り継がれる“ラグビーの町”。一方、奈良県出身で、元プロラグビー選手でもあった長田さんは、関西のトップリーグのチームから、2009年に「釜石シーウェイブス」に移籍した人物です。

在籍中に震災を経験し、ほかの選手とボランティアをしている時、被災した住民から“早くラグビーが見たい”と逆に激励されて、“釜石市民のラグビーへの思いに感銘を受けた”と話してくれました。

その後、試合中に負ったケガの影響で選手を引退。コーチを5年間務め、チームを離れたあとは、自身の“ラグビー人生の集大成”として、「釜石市ラグビーワールドカップ2019推進本部事務局」に入り、秋に釜石で行われるワールドカップ2試合の成功へ向け、いま準備に汗を流しています。

試合会場となる「釜石鵜住居復興スタジアム」は、津波で全壊した鵜住居小学校と釜石東中学校の跡地に建てられた、“釜石の復興のシンボル”とも言われるスタジアム。去年8月に完成し、竣工記念試合として、釜石シーウェイブスとヤマハ発動機ジュビロの交流戦、さらにV7時代の新日鉄釜石と、ライバルだった神戸製鋼の名選手が顔をそろえるOB戦も行われ、
満員の約6500人の観客が、このスタジアムの船出を祝ったといいます。


◆「忘れられないあの日」

「うん、そうですねあれはすごかったなぁと思いますね。8月19日のこけら落としの時はやっぱり。僕その日はずっと観客誘導の統括みたいなのをしてたので、試合見れなかったんですね。で、お客さんの方ずっと見てたんですけど、そのぶん、みんなの顔を見れたんですよ。すごかったですよ、こんなにみんな夢中になって喜ぶんや〜って思ったらね・・・あかんな、やっぱり。すごくここ悲劇的な町やったんです、悲劇的な町っていうか、すごい被害の大きな場所だったんですけど、そこであんなに人たちが笑顔で楽しそうにしてるの見たら、なんか素敵やなっていうか、難しいんですけど、特別な一日でしたね、あの日は」





津波で流され、荒れ果てた場所に真新しいスタジアムが出来、人々が笑顔で声援を送る様子・・・その時の光景を思い出すと、長田さんは今でも言葉に詰まってしまうのだそうです。

今スタジアムには、ワールドカップへ向け、10000席が増設中ということ。明日は長田さんに、そんな現在の準備状況について伺います。

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パーソナリティ 鈴村健一

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