2019年6月10日
ラーメンディレクターが行く東北海鮮ラーメン五番勝負?
毎週のように東北各地を取材しているLOVE & HOPEスタッフ。東北沿岸部を巡るうちに気付いたことがいくつかあります。美味しい海の幸に恵まれた地域ですが、地元の皆さんはた魚に食べ飽きて肉が好きな人が多い。だから美味しい焼き肉屋さんやホルモン屋さんがじつは多い。そしてもう一つは漁に出て体が冷えた漁師さんを温める美味しいラーメン屋さんが多いこと。じつに行く先々で美味しいラーメン屋さんに出会うのです。そこで今週はそんな美味しいラーメン屋さんにフォーカスすることにしました。ただしまあ各地に美味しいラーメン屋さんがありすぎて絞れない!!なので今回は“海鮮系ラーメン”に絞ってみました。題して「ラーメンディレクターが行く東北海鮮ラーメン五番勝負」!
まず月曜日に取り上げるのは、宮城県東松島市、野蒜地区で約40年続くお店「えんまん亭」です。
初めてこのお店を訪れたのは2014年。野蒜には牡蠣小屋さんが1軒あるくらいで食べ物屋さんはほとんどなかったんですが、この年、通り沿いに新しく開いたお店を見つけてたまたま入店したところ、牡蠣ラーメンや海の幸ラーメンといった海鮮系の美味しいメニューが充実していて、しかも旨い!以来、東松島へ行くと立ち寄るようになりました。
今回、あらためて取材をさせて頂いて、お店の歴史、震災から再開までのいきさつを知ることが出来ました。
まずは震災当時の状況を、女将の遠藤キヨさんに伺いました。
◆いまは笑って話せるけど
「もともとは、野蒜の洲崎というところでやっていましたね。野蒜海水浴場の近く。今は笑って言ってますけどね、何もなくなりましたよね。バリバリバリって松林を越えて(津波が)壁になってきましたからね。それで車ごと流されてやっと生きてきましたから。お父さんも低体温で死にそうだったし。でもたまたま、2階に避難することができたんですよ。よその家ですよ。それで布団があったのでくるまって・・・」
野蒜海水浴場の近くに自宅と店を構えていましたが、2011年3月11日、大きな揺れのあと、津波が来るというので車で避難しているうちに波にのまれ、たまたま行き当たった、1階が打ち抜けたものの2階が無事だった誰かの家に命からがら避難。毛布にくるまりながら夫婦で暖をとり助けを待ったのだそうです。
その後、隣町の矢本で避難生活を送りながら、遠藤さん夫婦は“やっぱり商売を続けたい”と思い立ち、仮設店舗でお店を再開。噂を聞きつけてテレビ局が著名人が来店し、今でもお店には写真や色紙が飾られています。
そして2014年に野蒜地区の北赤崎に本設のお店を開店し、営業を続けています。
そんな「えんまん亭」で看板メニューとなっているのが、冬場の「牡蠣ラーメン」、そして通年で提供している「あさりラーメン」と「海の幸ラーメン」です。どんなメニューなのか?詳しく伺いました。
「あさりラーメンはね、地元の(水場げ)は終わって、今は北海道のアサリを使っています。12〜13個入っていますね。あと海の幸ラーメンは何種類入っているのかしら、毛ガニが入って、ズワイの足が入って、ホタテが入っていますね。あとはエビとアサリです。カニの甲羅を外して味噌をスープに入れて、それで食べるのが一番おいしいと思います。ひと味ふた味、さらにライスを頼んでカニ雑炊にして食べると3つの味が出ると思います・・・」
![](/cms/thumbnails/82/825a60faf8c105a38ec2e0702d66cfd7.jpg)
「あさりラーメン」は鶏と煮干しのすっきりしたスープにたっぷりとあさりが入っていて、あさりならではの旨味と香りがじゅわっと口に広がります。そして「海の幸ラーメン」はビジュアル的にもインパクト大!毛ガニが丸ごと一杯。エビやホタテやアサリやらが入って、まあ竜宮城のような豪華さです。しかもカニ味噌をスープに溶かし込んで食べるという贅沢この上ない逸品で、しかも麺と具を食べつくしたらそこにライスをぶっこんで、カニ雑炊で〆るという、フィナーレまでしっかり楽しめるラーメンなんです。
![](/cms/thumbnails/55/558a8f4cc79084cda04c42613e973897.jpg)
![](/cms/thumbnails/96/962f971c5127203cb10b69deff52c6f2.jpg)
どうですかこの写真。スマホで撮っても味わいが伝わると思います。でも皆さんがいま想像しているその味わいのたぶん100倍は美味しいです(笑)。
不定休ですがいつ行ってもほぼ開いてます。営業時間は10:30-19:00。目移りするほどメニューは豊富なのでいろいろ味わって頂きたいところですが、まずはなにしろこの「海の幸ラーメン」を食べてみてください。〆のカニ雑炊も忘れずに。
「LOVE & HOPE」、「ラーメンディレクターが行く東北海鮮ラーメン五番勝負」!あしたは石巻市、飯野川の「サバ出汁ラーメン」です。これがまた旨い!
まず月曜日に取り上げるのは、宮城県東松島市、野蒜地区で約40年続くお店「えんまん亭」です。
初めてこのお店を訪れたのは2014年。野蒜には牡蠣小屋さんが1軒あるくらいで食べ物屋さんはほとんどなかったんですが、この年、通り沿いに新しく開いたお店を見つけてたまたま入店したところ、牡蠣ラーメンや海の幸ラーメンといった海鮮系の美味しいメニューが充実していて、しかも旨い!以来、東松島へ行くと立ち寄るようになりました。
今回、あらためて取材をさせて頂いて、お店の歴史、震災から再開までのいきさつを知ることが出来ました。
まずは震災当時の状況を、女将の遠藤キヨさんに伺いました。
◆いまは笑って話せるけど
「もともとは、野蒜の洲崎というところでやっていましたね。野蒜海水浴場の近く。今は笑って言ってますけどね、何もなくなりましたよね。バリバリバリって松林を越えて(津波が)壁になってきましたからね。それで車ごと流されてやっと生きてきましたから。お父さんも低体温で死にそうだったし。でもたまたま、2階に避難することができたんですよ。よその家ですよ。それで布団があったのでくるまって・・・」
野蒜海水浴場の近くに自宅と店を構えていましたが、2011年3月11日、大きな揺れのあと、津波が来るというので車で避難しているうちに波にのまれ、たまたま行き当たった、1階が打ち抜けたものの2階が無事だった誰かの家に命からがら避難。毛布にくるまりながら夫婦で暖をとり助けを待ったのだそうです。
その後、隣町の矢本で避難生活を送りながら、遠藤さん夫婦は“やっぱり商売を続けたい”と思い立ち、仮設店舗でお店を再開。噂を聞きつけてテレビ局が著名人が来店し、今でもお店には写真や色紙が飾られています。
そして2014年に野蒜地区の北赤崎に本設のお店を開店し、営業を続けています。
そんな「えんまん亭」で看板メニューとなっているのが、冬場の「牡蠣ラーメン」、そして通年で提供している「あさりラーメン」と「海の幸ラーメン」です。どんなメニューなのか?詳しく伺いました。
「あさりラーメンはね、地元の(水場げ)は終わって、今は北海道のアサリを使っています。12〜13個入っていますね。あと海の幸ラーメンは何種類入っているのかしら、毛ガニが入って、ズワイの足が入って、ホタテが入っていますね。あとはエビとアサリです。カニの甲羅を外して味噌をスープに入れて、それで食べるのが一番おいしいと思います。ひと味ふた味、さらにライスを頼んでカニ雑炊にして食べると3つの味が出ると思います・・・」
![](/cms/thumbnails/82/825a60faf8c105a38ec2e0702d66cfd7.jpg)
「あさりラーメン」は鶏と煮干しのすっきりしたスープにたっぷりとあさりが入っていて、あさりならではの旨味と香りがじゅわっと口に広がります。そして「海の幸ラーメン」はビジュアル的にもインパクト大!毛ガニが丸ごと一杯。エビやホタテやアサリやらが入って、まあ竜宮城のような豪華さです。しかもカニ味噌をスープに溶かし込んで食べるという贅沢この上ない逸品で、しかも麺と具を食べつくしたらそこにライスをぶっこんで、カニ雑炊で〆るという、フィナーレまでしっかり楽しめるラーメンなんです。
![](/cms/thumbnails/55/558a8f4cc79084cda04c42613e973897.jpg)
![](/cms/thumbnails/96/962f971c5127203cb10b69deff52c6f2.jpg)
どうですかこの写真。スマホで撮っても味わいが伝わると思います。でも皆さんがいま想像しているその味わいのたぶん100倍は美味しいです(笑)。
不定休ですがいつ行ってもほぼ開いてます。営業時間は10:30-19:00。目移りするほどメニューは豊富なのでいろいろ味わって頂きたいところですが、まずはなにしろこの「海の幸ラーメン」を食べてみてください。〆のカニ雑炊も忘れずに。
「LOVE & HOPE」、「ラーメンディレクターが行く東北海鮮ラーメン五番勝負」!あしたは石巻市、飯野川の「サバ出汁ラーメン」です。これがまた旨い!