2019年6月12日

ラーメンディレクターが行く東北海鮮ラーメン五番勝負?

じつは東北沿岸の港町は美味しいラーメン屋さんが居並ぶラーメンパラダイスでもある!ということを知ってもらいたくて、今週は「ラーメンディレクターが行く東北海鮮ラーメン五番勝負!」、お届けしています。しかも今回は「海鮮系ラーメン」に絞って。

今日ご紹介するのは、宮城県南三陸町の復興商店街「南三陸さんさん商店街」の「食楽しお彩」というお店です。



お店のご主人、後藤一美さんは番組で何度か紹介していますが、2011年3月11日、震災による津波で自宅とお店を流されながらも、「移動販売車」で商いを再開。被災した地元の方に温かい料理を届けつづけ、2017年に本設の「南三陸さんさん商店街」が開業したのに合わせ、念願だったお店を再開。現在はその海鮮料理のお店「しお彩」のランチメニューとして、南三陸町ならではのラーメンを提供しています。名前は・・・「たこつぼラーメン」!

いったいどんなラーメンなのか?後藤さんに伺いました。


◆「2年で2万食の大ヒット!」
「南三陸町の志津川は、『西の明石・東の志津川』というくらいタコが有名で、オクトパス君というご当地のキャラクターもあるくらいタコの有名な町なんですね。そこで新しい商店街ができるときに、ラーメン屋さんが入らないと言うことで、海鮮系のお店だけではお客さんが選ぶのに困るだろうと、子どもからお年寄りまでリーズナブルな値段で食べることができるものは何かと考えて、タコを使った「たこつぼラーメン」を考案しました。スープは昆布だしであっさりした塩系のスープ、タコはもちろん志津川の水ダコを使ってラーメンの上に分厚いタコを2切れ乗せて、その他にトッピングとしてタコを細かく切ったものを入れた魚のつみれが2つついたのが、たこつぼラーメン。お客さんからはタコの入ったラーメンを初めて食べるということと、蛸壺に見立てた器で食べるのが初めてということで、2人のうち1人は必ずこのラーメンを注文するという感じです。遠方からたくさんのお客さんに来てもらっています。やっぱり南三陸町と言ったら、キラキラ丼が有名なんですが、その他に「しお彩のたこつぼラーメン」も有名だと皆さんに言われています。2年目になるんですが2万食以上出ているので、本当におかげさまで大ヒットというか皆さんに喜んでもらっているラーメンですね」






ちなみに志津川のタコ”は“アワビを食べて育つ”と言われるブランド食材。その旨味が染み出した昆布ベースのスープはたいへん美味美味。これにさらに「たこ飯」が付く「つぼつぼセット」も人気ということです。「たこつぼラーメン」1100円、「つぼつぼセット」1500円。

お話に出た「キラキラ丼」。これは南三陸のいろんなお店で食べられる、キラッキラに輝く 海鮮丼で、冬のイクラ、秋の鮭など四季折々の食材が乗るのですが、いま現在の夏場はいちばん人気がある“うに丼”を展開中です。「しお彩」は「キラキラ丼」と「たこつぼラーメン」両方食べられる貴重なお店でもあります。

さ、「ラーメンディレクターが行く東北海鮮ラーメン五番勝負!」、明日は岩手県大船渡市の、「秋刀魚だしラーメン」です!

以上、『LOVE & HOPE』でした。

2019年6月11日

ラーメンディレクターが行く東北海鮮ラーメン五番勝負?

じつは東北沿岸の港町は美味しいラーメン屋さんが居並ぶラーメンパラダイスでもある!ということを知ってもらいたくて、今週は「ラーメンディレクターが行く東北海鮮ラーメン五番勝負!」、お届けしています。しかも今回は「海鮮系ラーメン」に絞って。

今日ご紹介するのは、宮城県石巻市の「サバだしラーメン」です。現在、市内飯野川(いいのかわ)地区の5店舗で食べられます。その中心的なお店が、今回取材した「食堂きかく」。昭和13年創業。ご主人の佐藤宗雄さんのお話です。


◆「学生たちと産み出したラーメンです」
「私んとこは昔は役所があって中心地の商店街だったんですね。でも街がどんどん寂れて、その中で石巻の専修大学の石原先生という方が学生さんと一緒にまちづくりをしませんか?と言うことで、震災の前の前の年にいろんなことをやり始めたんですね。その中で金華山で取れる石巻の名物なので、“鯖でラーメンを作れないでしょうか?”と言うのがあって、ラーメンが出た。ただ鯖って足がはやい。悪くなるのが早いし、鯖なんてもらって食べてても残してしまうみたいな時代があったので、「地元で売れないよね」なんて言いながらやっていたんですけれども、学生さんがいろいろPRをしていただいて、ポツポツくるようになってきて、1年半ぐらいかかりましたかね。かなり評判になったもので(お客さんが)来ていただけるようになったんですね」



ちなみに食堂きかくは津波の被害をまぬがれ、営業再開も早かったので、当時は多くの工事関係者やボランティアの皆さんが足を運んだといいます。

そんな食堂きかくの「サバだしラーメン」、味のヒミツを伺いました。

◆「ポイントは“焼サバだし”」

「うちでは、元はそのままでスープを取ったり煮て取ったりいろんなことをやったんですが、今は全部洗って身を外して、それを高熱で長時間焼いて、それでスープを取るように。焼きサバだしですよね。あと上にトッピングするのは、サバのつみれ、焦がしネギを載せたり、ニンニクをチップにして。汁まで全部食べてもらえるような、何かクセになる、毎週のように来る方もいますし毎日かなり忙しくさせてもらっています」




ラーメンDの寸評
●焼サバと鶏の透き通ったスープはすっきりしており、かつ、魚介系の風味とコクがある。生臭みはゼロ。旨味しかない。焦がしネギとニンニクチップが食欲をそそる。一番人気はサバだしラーメン+ミニソースカツ丼のセット。じつは食堂きかくがサバだしラーメンを始める前から看板メニューだったソースカツ丼は、香ばしいコク甘の特製ソースをまとったカツが控えめに言っても“腰が抜けるほど旨い”。オーダーするならぜひこのセットをおススメします。

ということで「ラーメンディレクターが行く東北海鮮ラーメン五番勝負!」、あしたは南三陸町の「たこつぼラーメン」です。
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パーソナリティ 鈴村健一

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