今週は、2月16日に三陸道が延伸し、仙台からのアクセスが飛躍的に向上!気仙沼市からのレポートをお届けしています。
お話は気仙沼発祥のカフェチェーン「アンカーコーヒー」の代表、小野寺靖忠さん。震災で大きな被害を受けながら、いち早くお店を建て直し、逆に次々と出店を増やして、街の賑わい創出に尽力してきた人物です。
昨日ようやく、街の新しい賑わい拠点「内湾地区」に出した新店舗、「トラベラーズカフェバイアンカーコーヒー」、についてお話を伺いましたが、基幹店の「マザーポート店」などはフードメニューも大人気で折に触れて開催してるフェアを楽しみにしている人も多いとか。そして新店舗では、みんな大好きあのメニューを押しているんだそうです。
◆「気仙沼が日本一の水揚げを誇る・・・」
「内湾店ではですね、スパイスカレーを用意してまして、「海のカレー」と「森のカレー」というかたちで、「海のカレー」はメカジキを使ったカレーをいまやってます。気仙沼全体でちょっと押してるのでメカジキっていう魚をですね。気仙沼が日本一の漁獲高があるんですメカジキじたい。美味しいメカジキは獲れたら気仙沼に来るっていう・・・沖縄のあたりで獲れたものも気仙沼に送られてくるっていうそれぐらいメカジキの街でもあるので、それを楽しみにして頂けたらなというふうに思います。あといま寒いのでカレードリア、カレーハンバーグドリアとか、そういう心と体が温まるような、そういうカフェなればいいなーと思って、あったかい料理もご用意しております。」
というお話を聞いておきながら、甘党のスタッフは「ホイクロ」とコーヒーで満足して、メカジキのカレーを食べず、写真もありません。ごめんなさい。。
夜の気仙沼ではどの居酒屋でもメカジキの刺身を出していて、これがほかの地域では味わえない美味しさ!気仙沼人の小野寺さんが胸を張るのもわかります。しっとりした触感、品のいい脂のり、白身のトロですね。これに水鳥記とか蒼天伝といった地酒がよく合う・・・脱線しました。ごめんなさい。。
高速が仙台からつながって、街も新しく生まれ変わって、震災から間もなく8年になりますが、ようやくこれからのカタチが見えてきた気仙沼。改めて小野寺さんに今の思いを聞いてみました。
◆「亡くなった人たちが上から笑顔で見てくれる街に」
「ここを起点にしてどういう風にしてふくらませていけるかだし、あと充実して楽しく過ごすって事がすごく大切なんで、なんかほんと色んな海外のいろんな港いままで行ってきましたけど、そういう港に負けないような場所がこの内湾地区だと思ってるんですね。風光明媚さだとか、あと漁業というものに関連する人間の営みのこの近さですとか。あとあそこのちょっと高台になっている山の上に、慰霊公苑というか、気仙沼の被災した人たちを慰霊する、そういう公苑もできることになってますので、そこも内湾の中に組み込みながら、亡くなった方たちも寂しくなく上の方から笑顔で見てくれるような、そういう内湾のエリアづくりをしていけたらなというふうに思います。」
防潮堤の在り方をめぐってせめぎあったり、紆余曲折をたどりながら、まもなく完成を迎える内湾地区。ここは横浜か?と思うくらいお洒落な街並みで、しかも三陸の旨い魚も揃うという夢のような場所でもあります。ぜひ多くの方に足を運んで頂いて、旅のはじめにはぜひ「アンカーコーヒー」を訪ねて頂きたいと思います。コーヒーも最高に美味しいです。
「アンカーコーヒー」