2018年5月31日
5月31日 女川駅前広場が「都市空間大賞」に!(2)
昨日に引き続き、宮城県女川町の駅前広場一帯が、優れた街づくりや都市デザインを表彰する『都市景観大賞』を受賞したという話題をお伝えします。
この受賞は駅前広場や、駅から海に真っすぐのびるレンガ道、統一されたデザインの商業施設「シーパルピア女川」や公共施設などその一体感ある街並み全体が高く評価されたもの。
インタビューに答えてくれたシーパルピア女川を運営する女川みらい創造の近江弘一さんは、「この街づくりデザインには、町民も大きく関わっているんです。」と話します。『女川にもともとある景観を活かしたい』『津波で倒れた建物=震災遺構を活かしい』『口説ける街にしたい!』など、行政と町民が一体となってアイデアや想いを持ち寄り、協議しながら街づくりが行われてきました。
◆未来に責任をもてる街づくりをしようと
シーパルピア女川も我々第三セクターが町と一緒に計画的に作っているけれど、その周辺は自立再建のお店が今いっぱい出来てきているんですね。やっぱり民間が立ち上がれるようになると大きな看板付けたりするじゃない? だけどそれも商工会とか我々民間企業とかが中心になって、もちろん女川町も入って
?景観デザイン協議会”みたいなのをつくって、交番でも郵便局でも銀行でも「こういう建物や色合いにしたい」というデザインをまず出してもらう。そこで協議会から「これ屋根の向き違うよね、四角い建物はやめようね、看板でか過ぎだよね」など強制力はないけどガイドラインを提案する。土地の使い方も例えば「右寄りじゃなくて左寄りにした方が海が見えるよね。隣との境には壁は作らないでくださいね。必ずシンボルツリーを1つ置いてくださいね。」というように、みんなでやっている。それで例えば植栽がきれいな使い方をしてくれた事業者や、建物自体がきれいなものにはそれぞれ賞を与えながら街づくりをしているんです。だから関係者全員で街づくりをみているんです。(みなさん協調性はありますか?)ありますね。その事業者の設計を担っている人たちも町がこうなったんだから理解できるんです、きちっと書き直してくれます。それは未来をちゃんと渡すためにしっかりやっている。女川町は震災直後「60歳、還暦以上は口出すな」というのがあって、町長含めて30代40代の人が街づくりしているから、自分たちの未来に責任もてる街づくりをしようと、そこは曲げないでやっているんじゃないですか。僕もあしたで還暦なんで、もう口も出さない・・・とはいかないけど、やっぱり未来の人たちに自分たちが持っているものを最高のままで渡すための人たちだと思っているから、僕の中で成功する必要はないし、だから、作り始めた人たちなんです。次の世代へ使いやすいようにお渡ししましょうというのが僕の立場です。
女川町が平成26年にまとめてた「100年先を見据えた街づくり」の計画案には
(1)どこからでも海が見える景観軸
(2)もともとの地形を最大限生かす
(3)神社仏閣などの歴史的遺産、被災を免れた遺産を最大限生かす
この「3つの基本方針」があります。例えば(1)の「海が見える景観」のために、女川町では高い防潮堤は作らないと決めています。これが、100年後の未来の人たちに残したい風景であると。まだまだ進化の途中である女川町。今ある風景をぜひ味わいに出かけてみてはいかがでしょうか。
この受賞は駅前広場や、駅から海に真っすぐのびるレンガ道、統一されたデザインの商業施設「シーパルピア女川」や公共施設などその一体感ある街並み全体が高く評価されたもの。
インタビューに答えてくれたシーパルピア女川を運営する女川みらい創造の近江弘一さんは、「この街づくりデザインには、町民も大きく関わっているんです。」と話します。『女川にもともとある景観を活かしたい』『津波で倒れた建物=震災遺構を活かしい』『口説ける街にしたい!』など、行政と町民が一体となってアイデアや想いを持ち寄り、協議しながら街づくりが行われてきました。
◆未来に責任をもてる街づくりをしようと
シーパルピア女川も我々第三セクターが町と一緒に計画的に作っているけれど、その周辺は自立再建のお店が今いっぱい出来てきているんですね。やっぱり民間が立ち上がれるようになると大きな看板付けたりするじゃない? だけどそれも商工会とか我々民間企業とかが中心になって、もちろん女川町も入って
?景観デザイン協議会”みたいなのをつくって、交番でも郵便局でも銀行でも「こういう建物や色合いにしたい」というデザインをまず出してもらう。そこで協議会から「これ屋根の向き違うよね、四角い建物はやめようね、看板でか過ぎだよね」など強制力はないけどガイドラインを提案する。土地の使い方も例えば「右寄りじゃなくて左寄りにした方が海が見えるよね。隣との境には壁は作らないでくださいね。必ずシンボルツリーを1つ置いてくださいね。」というように、みんなでやっている。それで例えば植栽がきれいな使い方をしてくれた事業者や、建物自体がきれいなものにはそれぞれ賞を与えながら街づくりをしているんです。だから関係者全員で街づくりをみているんです。(みなさん協調性はありますか?)ありますね。その事業者の設計を担っている人たちも町がこうなったんだから理解できるんです、きちっと書き直してくれます。それは未来をちゃんと渡すためにしっかりやっている。女川町は震災直後「60歳、還暦以上は口出すな」というのがあって、町長含めて30代40代の人が街づくりしているから、自分たちの未来に責任もてる街づくりをしようと、そこは曲げないでやっているんじゃないですか。僕もあしたで還暦なんで、もう口も出さない・・・とはいかないけど、やっぱり未来の人たちに自分たちが持っているものを最高のままで渡すための人たちだと思っているから、僕の中で成功する必要はないし、だから、作り始めた人たちなんです。次の世代へ使いやすいようにお渡ししましょうというのが僕の立場です。
女川町が平成26年にまとめてた「100年先を見据えた街づくり」の計画案には
(1)どこからでも海が見える景観軸
(2)もともとの地形を最大限生かす
(3)神社仏閣などの歴史的遺産、被災を免れた遺産を最大限生かす
この「3つの基本方針」があります。例えば(1)の「海が見える景観」のために、女川町では高い防潮堤は作らないと決めています。これが、100年後の未来の人たちに残したい風景であると。まだまだ進化の途中である女川町。今ある風景をぜひ味わいに出かけてみてはいかがでしょうか。