2017年7月31日
7月31日 相馬野馬追と相馬市のいま
今朝は、まさに今日まで、夏の伝統行事「相馬野馬追」が行われています、福島県相馬市から、レポートです。
国の重要無形民俗文化財、「相馬野馬追」。元々は、この地を長く治めてきた武将「相馬氏」による、馬を使った軍事訓練で、鎌倉時代から、この地で1000年以上続く伝統行事です。
中西哲生は毎年この時期、相馬で子どもサッカー教室をして、野馬追を観るのが恒例。
地元の男たちが本物の甲冑をまとい、馬にまたがり、町を練り歩き、駆け抜ける。その姿の勇壮さ、そしてまるでタイムスリップしたような戦国絵巻の素晴らしさについては何度もお伝えしてきました。各所で避難指示が解除になり、一方で帰還するか苦悩する人もいる中、毎年継続している野馬追は復興の象徴としての役割も果たしています。
そして実際、町の状況も確実に変わってきています。例えば漁業。そして町の施設。相馬市 企画政策部長、宇佐見清さんに伺いました。
◆相馬市の変化
中西:この1年の変化として、どういったことがありましたかね。
宇佐美:一番(の変化)は課題になっていた漁業。だんだん試験操業の対象業種が増えてきて主力だった貝類、ホッキ貝やアサリが試験操業の対象になってきた。加えてヒラメ、カレイが対象となり我々にとってもなじみのある魚種が増えてきて。漁業の皆さんにとって主力の魚種ですから、これがやっぱり動いてこないと漁業の復活にはつながっていかない。我々市民も相馬産の、そうまさんのホッキが売っていると、アサリが売っていることと言うのはとても大きいですね。
中西:実際にホッキ貝をそうまに来て食べた時もまだこれは相馬のものじゃないんだなと去年話をしましたよね。それがいよいよ次のものが上がってくると。見通しは明るいですか。
宇佐美:ただ、まだ試験操業なんですね。これが本操業に行くにはまだ課題はあります。何よりも風評かと思います。
中西:実際僕も足を運んで目で見て話を聞いたものをどう伝えるかメディアとしての役割もあります。同時に(各魚種の線量の)数値化に関してもすごく積極的に取り組んでこられたじゃないですか。
宇佐美:これだけ検査をして対象魚種自体がこれだけの魚種の中から全部サンプリングでとって、数値を調べて発表して、それで出している。これで受け入れていただけないと言うのは我々とすれば後は「どうしよう」ということになりますよね。ただもう一つは、「おいしいんだよ」と言うのも発信していかないと、ただ単に安全だと言うだけではやっぱりダメなのかなと思ってます。
中西:そして市役所の建物も新しくなりまして今日初めて足を踏み入れさせていただいたんですが、すごく相馬の景観を壊さないように工夫した素晴らしい建物ですね。
宇佐美:隣が城跡ですから(笑)相馬野馬追の出陣の地ですから。そういうものは景観として観光につなげていければと思っています。ただ前提として、前にあった建物が地震で壊れましたので、見た目は綺麗ですがバリバリにヒビがはいっていますよね。どうせ建てるんだったら、その後につながるようなと言うことでこの建物になっていますね。
国の重要無形民俗文化財、「相馬野馬追」。元々は、この地を長く治めてきた武将「相馬氏」による、馬を使った軍事訓練で、鎌倉時代から、この地で1000年以上続く伝統行事です。
中西哲生は毎年この時期、相馬で子どもサッカー教室をして、野馬追を観るのが恒例。
地元の男たちが本物の甲冑をまとい、馬にまたがり、町を練り歩き、駆け抜ける。その姿の勇壮さ、そしてまるでタイムスリップしたような戦国絵巻の素晴らしさについては何度もお伝えしてきました。各所で避難指示が解除になり、一方で帰還するか苦悩する人もいる中、毎年継続している野馬追は復興の象徴としての役割も果たしています。
そして実際、町の状況も確実に変わってきています。例えば漁業。そして町の施設。相馬市 企画政策部長、宇佐見清さんに伺いました。
◆相馬市の変化
中西:この1年の変化として、どういったことがありましたかね。
宇佐美:一番(の変化)は課題になっていた漁業。だんだん試験操業の対象業種が増えてきて主力だった貝類、ホッキ貝やアサリが試験操業の対象になってきた。加えてヒラメ、カレイが対象となり我々にとってもなじみのある魚種が増えてきて。漁業の皆さんにとって主力の魚種ですから、これがやっぱり動いてこないと漁業の復活にはつながっていかない。我々市民も相馬産の、そうまさんのホッキが売っていると、アサリが売っていることと言うのはとても大きいですね。
中西:実際にホッキ貝をそうまに来て食べた時もまだこれは相馬のものじゃないんだなと去年話をしましたよね。それがいよいよ次のものが上がってくると。見通しは明るいですか。
宇佐美:ただ、まだ試験操業なんですね。これが本操業に行くにはまだ課題はあります。何よりも風評かと思います。
中西:実際僕も足を運んで目で見て話を聞いたものをどう伝えるかメディアとしての役割もあります。同時に(各魚種の線量の)数値化に関してもすごく積極的に取り組んでこられたじゃないですか。
宇佐美:これだけ検査をして対象魚種自体がこれだけの魚種の中から全部サンプリングでとって、数値を調べて発表して、それで出している。これで受け入れていただけないと言うのは我々とすれば後は「どうしよう」ということになりますよね。ただもう一つは、「おいしいんだよ」と言うのも発信していかないと、ただ単に安全だと言うだけではやっぱりダメなのかなと思ってます。
中西:そして市役所の建物も新しくなりまして今日初めて足を踏み入れさせていただいたんですが、すごく相馬の景観を壊さないように工夫した素晴らしい建物ですね。
宇佐美:隣が城跡ですから(笑)相馬野馬追の出陣の地ですから。そういうものは景観として観光につなげていければと思っています。ただ前提として、前にあった建物が地震で壊れましたので、見た目は綺麗ですがバリバリにヒビがはいっていますよね。どうせ建てるんだったら、その後につながるようなと言うことでこの建物になっていますね。