2016年10月27日

10月27日 福島フェス@六本木ヒルズアリーナ(4)

東京・六本木ヒルズアリーナで開催された「福島フェス」のレポート、今日が最終日です。
福島県楢葉町の観光PRのブースにお邪魔しました。

◆楢葉町の新米、掬い取りチャレンジ!
「いまこちら楢葉町のブースですか?こちらなにをやってるんですか。」
「お米の掬い取りチャレンジやってます。楢葉町でとれた新米のお米を、300グラムプラスマイナス30グラム以内に収めて掬い取っていただくと、お米と四つ葉のクローバーの種をプレゼントしています。」
「もうちょっと・・はい、おめでとうございます!293グラムです!」
「お米と四つ葉のクローバーをいただきます!」


福島県楢葉町は、福島県の浜通りに位置する、海沿いの町。特産品は、お米と柚子です。
東日本大震災による全町民避難が解除されたのは、昨年の9月。つまり、わたしが掬い取った新米は、この春作付けされて、楢葉町から6年ぶりに出荷される、特別な思いがこもった新米だったんです。

お話は、楢葉町・産業振興課・主幹の鈴木淳一さんです。

◆震災前の20分の1
楢葉の主要な産業は震災前からお米だった。その農業を復興させるということで、今年から「出荷米」として20ヘクタール作付けしている。これは震災前の20分の1で、まだまだ少ないが、来年以降倍増していくよう計画している。20ヘクタールが40ヘクタールに倍増するように、努力している次第。今回作付けされて、現在までの検査を受けているお米に関しては、すべて放射性物質の検出はされていないので、今後も放射性物質の検査は全量全袋検査を続けて安全性を確信して、安心して召し上がっていただけるような米を作っていきたい。
後継者不足は震災前からの問題で、楢葉町では原発事故でさらにマイナスになってしまった、後継者不足が加速したという危機感を持っている。その中で農業の担い手を育てようとしている。耕作できない方の農地を集約して、耕作してもらおうと。そのために担い手が困らないような補助メニューを考えて活用している。


昨年、全町避難指示が解除されて、今年10月4日現在の帰還者はおよそ700人。 来年春には、町内の小学校と中学校が再開する予定で、町は復興に向けた新たな一歩を踏み出そうとしています。

◆若い人が安心して戻れるよう
昨年9月5日に全町避難が解除されて、徐々に人は戻ってきているが、いまだ復興の途上で1割弱しか町民が戻ってきていない。現在町は帰町者が困らないように、「コンパクトタウン」を構想、実践している。こちらに商業施設や医療施設を集中して、町の再建を進めている。いま町に戻っていきいる町民はほとんどがお年寄り。若い方も帰れるように、若い方がいないと町は活気が出てこないので、若い人が安心して戻れるような環境を整えることがわたしたちの使命だと思っている。


今朝は「福島フェス」から、楢葉町のレポート聞いていただきました。
楢葉町の新米、品種は「天のつぶ」といって、福島県が独自に開発した品種。また楢葉町では、町の復興拠点となるコンパクトタウンの名称を11月1日から一カ月間にわたって、広く一般から募集するということです。

2016年10月26日

10月26日 福島フェス@六本木ヒルズアリーナ(3)

今週は、東京・六本木ヒルズアリーナで開催された「福島フェス」のレポートです。

福島のグルメや特産品のイベント「福島フェス」。会場には、以前このコーナーでご紹介した「福島路ビール」も出店していました!東日本大震災の直後、風評被害で地ビールの売り上げが大きく落ち込む中、「福島路ビール」が県内の果樹農家と協力して開発したのが、フルーツビール。福島特産の桃や林檎を使ったビール、「桃のラガー」「林檎のラガー」はいま「福島路ビール」の強力な戦力に成長しました。

最近は桃や林檎以外の果物を使ったフルーツビールも製造。また来年に向けて、新たな取り組みもスタートしています。お話は「福島路ビール」の営業統括責任者、吉田真也さんです。

◆今度は福島果実酒、シードルに挑戦!
季節限定で、いま洋ナシでも希少価値のあるゼネラルレクラークラガーというのと、黄金桃という黄色いジューシーな桃を使ったラガーをやっています。農家さんからのオファーがすごく多い。和梨を使ったものなどいろいろとお声かけいただいているので、積極的に取り組んでいます。
実は先週果実酒をつくる免許を取得することができたので、今度はシードルをやりたいなと思っているんです。そうすると麦芽(モルト)を使わないので、もう少し果実感というか、果汁のよさをアピールできるのかなと思って、取り組んでいます。
農家さん自身が頑張っているところは、へこんでばかりはいられないので伸びては来ているが、どうしてもジュースとかは伸びてはいないので、そういうところでご協力したいなと思っています。大量に売れるんじゃないかと思ってつくったやつが売れなかったという話は多々聞くので、昔みたいにはなっていないのかなと思っています。


福島路ビールの新しい取り組み、桃や洋梨のシードルは、来年製品化される予定とのこと。
そして、「ふくしまおいしい大賞」のブースにもお邪魔しました。「ふくしまおいしい大賞」は、福島の新たな特産品をつくる事業。お話を伺ったのは、事務局の佐藤寛さんです。

◆必ず数値化して公表。今こそ試しに食べてほしい
福島県の農林水産物を活用した六次化新商品をもってきている。震災のあと、福島のものって買いづらいというところがあったと思う。そういう厳しい条件下で、まず安全性、そしておいしくないと買ってはいただけない。とびきりおいしくないとなかなかハードルを越えてきてはくれないので、そういった商品が受賞することが多い。
中でも「南郷トマトジュース」は一昨年、大臣賞を受賞した南郷トマトというのがあるが、それの秋採りのトマト、塩を入っていない100%の状態のものをパウチにして、ジュースにした商品。昨年の秋にできたが、その年度のおいしい大賞に選ばれて大ヒット。つい最近までモノがなかった。
わたしたちが安全といっても、安心してもらえないのが一番つらいところ。だから、福島県で行う取り組みは必ず数値に出す。なにがあってもどんな行程であっても、つくる段階もそうですし、出来上がって製品化したときにも調べる。必ず気になることは数値化し公表する。そのうえでとてもおいしいものなので、そのうえで召し上がっていただいたときに優れているものがたくさんある。福島の業者はそれくらい苦しんで商品開発をしてきたので、いまこそ試しに食べてほしい。それで、気に入っていただけたり、人に勧めていただいたら、それよりうれしいことはないですね。


お話しにあったように、安全安心に関して、もしかしたら日本一厳しいチェックをしているのが福島の食なのかもしれません。「作る段階〜出来上がるまで、必ず調べて数値化し公表しているので、いまこそ試しに食べてほしい」と。その上で気に入ったら、また買う。自信をもって人に勧める。これが私たちにできる最善なのではないかと感じました。

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「福島フェス」のレポート、明日も続きます!

2016年10月25日

10月25日 福島フェス@六本木ヒルズアリーナ(2)

今朝は10月15日、16日の2日間六本木ヒルズアリーナで開催されました「福島フェス」のレポートです。 福島のグルメや特産品、観光PRのブースが出店して賑わいました。

ステージでは「ミスおちょ娘(こ)」が選出されるミスコンも開催された。米どころ、酒どころ福島ならではのユニークなイベント。そして、会場の一角にあったのが「ふくしまの酒まつり」というブースです。福島県は、日本酒の新酒の鑑評会で4年連続「金賞受賞数日本一」に輝く酒どころ。今年の鑑評会では金賞受賞銘柄はなんと18銘柄に及びました。

福島県喜多方市の「夢心酒造」の日本酒も、昨年この鑑評会で金賞を受賞した酒蔵。お話は「夢心酒造」の東海林伸夫さんです。

◆日本酒のコンテストで、福島4年連続1位!
今日はうちの「奈良萬」というシリーズを出しました。福島県の一番西、喜多方市の酒蔵です。唯一国が認めている日本酒の新酒のコンテストで、蔵元はそこで金賞をとることを目指して酒づくりをしているんですが、その金賞の数が、福島県が4年連続日本一だったんです。「夢心酒造も金賞を受賞したんですか?」うちもおかげさまでとらさせていただきました。お酒は日本酒からできるので、いいお米ができるところの日本酒はうまい。水も大事です。米は移動できるけれど、水は移動できない。必ず自分の蔵の下の水を使っていますので、もしかすると米以上に水が大事かもしれない。うちの酒に使われているのは軟水で、飲むと柔らかい感じがします。福島と新潟と山形にまたがる飯豊山系の雪解け水が入ってきていると言われています。利き酒ならぬ「利き水」をすると、各メーカーによって味が違うので面白いですね。
震災の影響は、津波の影響などはありませんでしたが、福島のイメージが悪くなったので、その影響などはありました。特に震災後、どんなに安全ですよと言っても信じない人は信じない。じゃあ誰かに認めてもらうしかないという気持ちもあったので、とにかく鑑評会で金賞をとろうと。個人の蔵元としてもそうだし、お互い情報交換をしたり各メーカー同士もやっているので、県全体の品質がぐっとあがって、金賞が増えたことにつながったんだと思います。どのお店にいっても福島の日本酒はおいしいねといわれることが、僕たち酒蔵にとってはうれしいことですね。
「(試飲)これ危険ですね♪」食事と合わせるともっとおいしいです!


会場には福島県から15の酒蔵が出店して、好きな銘柄2種類を楽しめる「きき酒」は500円。たくさんの方が、福島の日本酒を楽しんでいました。夢心酒造さんの「奈良萬」は、東京「日本橋ふくしま館MIDETTE」で購入可能です。
また東海林さんおすすめの福島グルメは、喜多方のラーメン。喜多方はラーメンの街ということで、朝7時からオープンしているお店も多いとか。あと会津地方の「馬刺し」。ニンニク味噌でいただく独特の食べ方があるそう。サシがなくて赤身だけの馬刺し。一方相馬地方では馬は神様だから絶対に食べない。県内でも風習、食文化の違いがあるんですね。

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「福島フェス」のレポート、明日も続きます〜!

2016年10月24日

10月24日 福島フェス@六本木ヒルズアリーナ(1)


今朝は10月15日、16日の2日間六本木ヒルズアリーナで開催されました福島フェスのレポートです。福島のグルメや特産品が並ぶ屋台、そして福島の観光をPRするブースが全部でおよそ30、出店しました。
福島のグルメ、たくさんのおいしいものに出会いました!

●自然栽培の薄井農園
「こんにちは、自然栽培の薄井農園さん。おいしそうなりんごいっぱいありますね。ちっちゃいりんご、拳サイズぐらいの。これで大人?がりっとやっていいですか。」
「ん!あま〜い!果汁がジュワ〜ってきました!」
「甘味と酸味と香があって、皮ごと食べられます。鮮度がなによりなので、いま旬の時期なのでおいしいです。こだわりは安全性とおいしさ。」
自然栽培の薄井農園」さんは、福島県須賀川市のりんご農園。りんご以外にもジュースやアイスも販売、おいしかったです。


●新地町マルシェ
「新地町の農産物のほかに、特産のいちじくを使った加工品をお出ししてます。おすすめはいちじくのタルト。甘露煮にしたいちじくをタルトにしている。」
「いちじくのタルト、いただきます、このプチプチ感がくせになる〜」
「あとはトマトやリンゴがおすすめ。よかったらぜひ食べて。」
「宝石みたい。色とりどり。普段トマト好んで食べないんですけど、すごくおいしい。もう一つ食べていいですか?いただきま〜す!」
「新地町マルシェ」の「いちじくタルト」。「いちじく愛す」(アイス)もいただきました。新地町では昔からいちじくの栽培がさかんで、ご家庭でも調理して召し上がるそう。しんち地場産市場「あぐりや」で購入できます!


●Bohemian Fukushima×ふくしまを元気にする会(福島県全域)
「しいたけが串に刺さって、焼かれてる!いわきゴールドしいたけ焼」
「いわきのゴールドしいたけ。肉厚なのでとっても歯ごたえがあっておいし」
「たこもいる!」
「相馬で上がったたこ。安全が確認されているたこですね」
「おいしい〜 そりゃ行列できますよね。あ〜日本酒飲みたい!」



★ほかにも「相馬商工会議所」の青年2人がすすめてくれたのは「のりピー」。味付けのりにピーナッツを組み合わせた、おつまみスナック。ぱりぱり、サクサクの食感がたまりません!「味付けのり のりぴー」で検索すると、インターネットでも購入できるので、気になる方はどうぞ。

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明日も「福島フェス」のレポートをお伝えします!

2016年10月21日

10月21日 東北元気通信!〜秋の復興グルメ〜 大槌町のホタテどどーん!!

10月21日(金)秋の復興グルメプレゼントに
たくさんのご応募ありがとうございました!
『大槌湾のホタテどどーんと10キロ』」の当選者は、
★ひろ さん
★ポーター さん
★仙台っ子 さん

以上3名さまです。おめでとうございます!
産地直送でお届けします。お楽しみに〜☆

LOVE&HOPE?東北元気通信! 〜秋の復興グルメ〜”
これまで出会った東北の被災地より、とにかく元気に明るく、復興に向け活動している方に生電話!被災地の今と、絶品の復興グルメをご紹介いただきます!

最終日の今日は、岩手県大槌町から!この番組ではなんどか取材している、漁師を目指す高校生・菅野柚樹くんが登場。

菅野くんは現在高校3年生。来年春には学校を卒業します。東日本大震災を経験したのは小学校卒業直後のこと。この時大槌を襲った津波で漁師だったおじいさんを津波で亡くされています。幼い頃は、漁師だった おじいさんの姿をずっと見てきた菅野くんは、震災後は同じく漁師をしているおじさんの手伝いで、漁師の見習いをしながら高校生活を送ってきました。

まだ高校生になったばかりの頃は、絶対に漁師になると目を輝かせていた菅野くん。高校生活を送る中、おじさんの手伝いで港で仕事を続けていくうちに心境の変化があったといいます。「おじさんの仕事ぶりを見ていると、自分にも同じことが出来るのか不安」と語った菅野くんは、高校を卒業後は一旦、釜石の運送会社に就職することが決まっているそう。いきなり漁師になるのではなく、他の世界を見てみたい。その上で船舶免許を取っていつかは漁師に・・・そんな風に考えるようになったと話します。幼いころの純粋な気持ちと、大人としての冷静な気持ちのあいだで揺れ動きながら、菅野くんは来年の春巣立ちを迎えることになります。

・・・こんな感じで真面目に紹介していますが、実は菅野くんは本当に明るくて愉快な少年!漁師になるかどうかはわからないけど、大槌の海が好きで釣りが好きで、漁師のおじさんを尊敬する気持ちは変わっていません。そして幼少期からずっと食べ続けてきた大槌湾の海の幸の美味しさを誰よりも自慢に思っているんです。

そんな菅野くんもおすすめする大槌町のご当地グルメがこちら!!
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『東北元気通信! 〜秋の復興グルメ〜』今朝は岩手県遠野市から
『大槌湾のホタテどどーんと10キロ』を3名様にプレゼント!

番組で発表される「プレゼントキーワード」を書いて「メッセージフォーム」からご応募ください。住所、氏名、連絡先をお忘れなく。
応募は本日24時まで受付。当選者は番組のブログで発表します。

★キーワードを聞き逃した方は、ラジコのタイムフリー機能でも聞き返せます!(放送1週間)
関東エリアの方はこちらから

2016年10月20日

10月20日 東北元気通信!〜秋の復興グルメ〜 女川町笹かまあげかま

10月20日(木)秋の復興グルメプレゼントに
たくさんのご応募ありがとうございました!
蒲鉾本舗 高政の【笹かまあげかまセット】の当選者は、
★たつどん さん
★れんこんチキン さん
★タケマ さん

以上3名さまです。おめでとうございます!
産地直送でお届けします。お楽しみに〜☆
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LOVE&HOPE?東北元気通信! 〜秋の復興グルメ〜”
これまで出会った東北の被災地より、とにかく元気に明るく、復興に向け活動している方に生電話!
被災地の今と、絶品の復興グルメをご紹介いただきます!

今日は、宮城県女川町、蒲鉾本舗 高政の高橋正樹さんに女川の「いま」を伝えてもらいます!

★ ★ ★ ★ ★

『東北元気通信! 〜秋の復興グルメ〜』今朝は、宮城県女川町 
を3名の方にプレゼントします!

番組で発表される「プレゼントキーワード」を書いて「メッセージフォーム」からご応募ください。住所、氏名、連絡先をお忘れなく。
応募は本日24時(深夜0時)まで受付。当選者は番組のブログで発表します。

★キーワードを聞き逃した方は、radikoのタイムフリー機能でも聞き返せます!(放送後1週間まで)
こちらから

2016年10月19日

10月19日 東北元気通信!〜秋の復興グルメ〜 南三陸町鮭いくらはらこ飯

10月19日(水)秋の復興グルメプレゼントに
たくさんのご応募ありがとうございました!
宮城県陸前高田町・山内鮮魚店より
鮭とイクラの「はらこめしセット」&「ホヤチップス」の当選者は、
★かずきんぐ さん
★おぶちぶちぶち さん
★Happy Marin さん

以上3名さまです。おめでとうございます!
産地直送でお届けします。お楽しみに〜☆
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LOVE&HOPE?東北元気通信! 〜秋の復興グルメ〜”
これまで出会った東北の被災地より、とにかく元気に明るく、復興に向け活動している方に生電話!被災地の今と、絶品の復興グルメをご紹介いただきます!

今日は、宮城県南三陸町からです!
震災前は、町に流れる3本の川を上ってくる「秋鮭」が、全国でも有数の水揚げ量を誇る「鮭の町」としても知られていました。震災から5年半。今年も鮭は帰ってきているのでしょうか?

南三陸で60年続く、鮮魚店・水産加工会社の「山内鮮魚店」、3代目 山内正史さんに伝えてもらいます!

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『東北元気通信! 〜秋の復興グルメ〜』今朝は、宮城県南三陸の山内鮮魚店から獲れたての秋鮭と生いくらの醤油漬けをセットにした【はらこ飯セット】
そして、【ホヤチップス】もつけて、3名の方にプレゼントします!


★キーワードを聞き逃した方は、ラジコのタイムフリー機能でも聞き返せます!(放送1週間)
関東エリアの方はこちらから

山内鮮魚店の「はらこ飯セット」
お取り寄せはコチラからどうぞ!今が旬です!!

2016年10月18日

10月18日 東北元気通信!〜秋の復興グルメ〜 遠野のジンギスカン

10月18日(火)秋の復興グルメプレゼントに
たくさんのご応募ありがとうございました!
岩手県遠野市の「遠野ジンギスカン」当選者は、
★クジラ さん
★はたらくかあさん さん
★ゴエモン さん

以上3名さまです。おめでとうございます!
産地直送でお届けします。お楽しみに〜☆
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LOVE&HOPE?東北元気通信! 〜秋の復興グルメ〜”
これまで出会った東北の被災地より、とにかく元気に明るく、復興に向け活動している方に生電話!被災地の今と、絶品の復興グルメをご紹介いただきます!

2日目の今日は、岩手県遠野市から!古くからカッパ伝説が語り継がれ、今もカッパの目撃談があとをたたない土地。お話を伺うのは、遠野市のカッパ出没スポット「カッパ淵」でカッパを探し続ける方。2代目カッパおじさんこと、運萬治男さんです。

初代カッパおじさんはカッパを何度も目撃した地元でも有名な方。そのあとを継いだのが2代目カッパおじさん・運萬さん。カッパを捕まえたことはありませんがカッパに大変詳しく、カッパ淵でキュウリを仕掛けてカッパを捕らえようとしたり観光客にカッパ伝説を解説したりしています。「遠野では本当に昔からヒトとカッパが仲良しだったのよ。」とカッパおじさん。ただ、今年8月の台風でカッパ淵も被害を受けて水量が減ってしまったそうで、カッパさんたちは水のたくさんあるところに避難中。カッパおじさんによれば「カッパさんたちも避難指示が解除されるのを待っている」と話しています。

そして、そんなカッパおじさんもおすすめする遠野市のご当地グルメがこちら!!
★ ★ ★ ★ ★

『東北元気通信! 〜秋の復興グルメ〜』今朝は岩手県遠野市から
『遠野ジンギスカンセット』(ラム肉450g、タレ180CCのセット)を3名様にプレゼント!

番組で発表される「プレゼントキーワード」を書いて「メッセージフォーム」からご応募ください。住所、氏名、連絡先をお忘れなく。
応募は本日24時まで受付。当選者は番組のブログで発表します。

★キーワードを聞き逃した方は、ラジコのタイムフリー機能でも聞き返せます!(放送1週間)
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※遠野のジンギスカン・・・実は大変レベルが高い!
※昔から一家に一台はジンギスカン鍋があり、日常食にしている人たちだから食文化として成熟しているそうです!

***
LOVE&HOPE、「東北元気通信〜秋の復興グルメ」。
あすは宮城県南三陸から、鮭といくらの「はらこめし」です!

2016年10月17日

10月17日 東北元気通信!〜秋の復興グルメ〜 東松島の牡蠣

10月17日(月)秋の復興グルメプレゼントに
たくさんのご応募ありがとうございました!
東松島市東名の「木村幸喜さんの牡蠣」当選者は、
★たまちゃん さん
★おいもおいも さん
★まいら さん

以上3名さまです。おめでとうございます!
東名より産地直送で<10月末頃>お届けします。お楽しみに〜☆
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LOVE&HOPE?東北元気通信! 〜秋の復興グルメ〜”
これまで出会った東北の被災地より、とにかく元気に明るく、復興に向け活動している方に生電話!被災地の今と、秋の復興グルメをご紹介いただきます!

東北元気通信!まずトップバッターは、宮城県東松島市で『東松島食べる通信』を発行。漁業や農業の現場を取材し続ける、太田将司編集長に伝えてもらいます。


本日は秋サケ漁の取材の予定だった太田さん、雨の中船は出ていったんですが、太田さんはビビって自宅待機!そんな中東松島の今をレポートしてくださいました!

●台風10号で被害のあった牡蠣イカダ
ーこの番組でも、「東松島食べる通信」で特集されてきたやんちゃな海の男たちを何度かご紹介してきました。皇室献上海苔をつくる海苔漁師の相澤太さんや、「ライバルは太平洋!」と言ってのけた牡蠣漁師の阿部晃也さん、元料理人で恋愛べたな牡蠣漁師の木村幸喜さんなど皆さん個性豊か。みなさん元気でやっていますか?
「元気でやってます!ただ本当は牡蠣の季節なんですけど、8月に岩手や北海道に上陸した台風10号の影響で、今収穫用の牡蠣を外洋に出していたんですけど、その8割が大きな被害をうけてしまってピンチになってしまったんですが、幸い内湾に残っていた牡蠣は無事だったんで、ちょうど10月10日からその牡蠣むきが始まって出荷が始まったばかりです。」
ー震災後、数も戻ってきた頃かなと思っていたんですが、漁師の皆さんどのようなことをおっしゃっていますか?
「当初は愕然としていたんですが、これくらいじゃへこたれない!と覚悟を決めてやることをやっていますね、彼らは。海ではいいこともあるし、悪いこともあるんで、悪いことは受け止めてやってますね。」
ーそのほか、東松島では、今何が“旬”を迎えていますか?
「本当は今日、ビビらなければ(笑)同行取材してた秋鮭漁、おいしい鮭といくらが最高ですし、僕らの自慢の地元のお米「かぐや姫」の新米がまもなく、11月頭から収穫できますし、今月末にはうちの自慢の海苔も一番摘みの時季を迎えますので、一気に忙しくなります。ラッシュですね、取材が大変です!」
ーそして今朝は番組をお聞きの皆さんに、「東松島食べる通信」から秋の復興グルメをプレゼントしていただけると!何を届けていただけるのでしょうか!?
「先ほど牡蠣が大変と話したんですけど、そんな牡蠣も食べてほしくて、今も船の上で聞いていると思うけど、木村幸喜というカキ漁師の牡蠣10個と、むき牡蠣300gのセットをお届けします!」

ということで台風10号を乗り越えた貴重な牡蠣をおすそ分けいただきました!
東松島食べる通信」編集長、太田将司さんに伝えてもらいました!

★ ★ ★ ★ ★

『東北元気通信! 〜秋の復興グルメ〜』今朝は宮城県東松島市から
【木村幸喜さんの牡蠣10個+むき牡蠣300gのセット】を3名様にプレゼント!


番組で発表される「プレゼントキーワード」を書いて「メッセージフォーム」からご応募ください。住所、氏名、連絡先をお忘れなく。
※応募受付は終了しました。

★聞き逃した方は、ラジコのライムフリーでも聞き返せます!(放送後1週間)
関東エリアの方はこちらから

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LOVE&HOPE?東北元気通信! 〜秋の復興グルメ〜”
あすは、岩手県遠野から、かっぱおじさんのレポート。
プレゼントは「ジンギスカン」です!

2016年10月14日

10月14日 「廃炉ラボ」クラウドファンディング

昨日に続き、今日も福島学のスペシャリスト、立命館大学准教授、開沼博さんのインタビューです。

2006年から福島第一原発周辺地域の社会学的調査に携わり、2011年以降は、福島の現状や復興に関する調査・研究を続けてきた開沼さん。原発事故の被災エリアを視察する「福島エクスカーション」にも関わる一方、民間独立の立場から福島第一原発の実態を調査。今年6月「福島第一原発廃炉図鑑」にまとめました。その活動をさらに展開し、現在クラウドファンディングで資金調達の呼びかけを行っています。

◆民間・独立の立場で福島第一原発を調査
「福島第一原発廃炉独立調査研究プロジェクト」という名前。これはなにかというと、福島第一原発を世界で初めて「民間、独立」の立場から調査して、情報発信をしようというプロジェクト。福島第一原発の中を見られる人は限られていて、マスメディアも中を撮影したりするが、映像になる時間は一瞬だったりする。新聞も詳しく文字にしてしてくれているが、文字だとわからない。そこを伝えたい。
もう一つは福島第一原発の中の風景というのはどんどん変わっていっている。工事が進んでいたり、問題があったら問題に対応するための施設ができていたり。そこを記録して、皆さんに知ってもらいたいなと思って。そのために資金が必要ということもあるが、重要なのはそれ以上にわたしたちがひとりひとり参画し、より多くの人が関わってこの映像ができたんだということを実現することだと思っている。福島第一原発のことって、多くの人がそう思っていると思うが、なんか誰かにゆだねざるを得ないんだな、政府とか東電とかが勝手にやっているんだなとか、でもなにか起こった時にふりかかってくるのは自分たちだよね、お金の面で自分たちも負担させられるという議論もあるらしい、など。この「ゆだねざるを得ない感」をちゃんと自分の手に取り戻していこう、ということが重要。遠くにあるものを自分たちの手でもう一度つかんでいく、その手触り感をどう取り戻していくのか。福島第一原発の問題はその最先端にある。そういった意味でクラウドファンディングをやっている。


「福島第一原発廃炉独立調査研究プロジェクト」、略称「廃炉ラボ」。
現在ファウンダーは250名を超え、すでに400万円ほどの資金調達に成功したことからもその関心の高さがうかがえます。

◆5年後、10年後、継続的に事実を見ていく
持続的に事実関係を見ていく、という取り組みがなかなかない。既存のマスメディアも素晴らしい仕事をしていると思うが、なにか問題があったときに「問題がありました」と報道して終わってしまい、持続性がない。さらにいうと、どういうふうにそこでがんばっている人たちを応援するかという視点を持っている人もいると思う。福島第一原発内での作業はとても大変な作業だし、もう5年間も、白い服を着て熱いなかで働いているのかな、もちろん被爆や放射線のことも気にしながら働いているんだろうな、とか。そういう人たちに対してできることをちゃんと考えていく、想像できるような素材がなかったと思う。そういったことを用意する、継続的にやっていく。
継続的にやるなかで、5年単位、10年単位で、自分たち自身でなにが知りたいのか、なにが信頼できるのかをもう一度とらえ直していくことが重要。そういう学び合い、自分たちで知っていくことがベースとなって、たぶん福島第一原発廃炉の問題、あるいは震災後いまでも続く問題の根本的な解決につながっていくと思う。


開沼さんがクラウドファンィングサービス「モーション・ギャラリー」で資金調達を呼び掛けているプロジェクト「廃炉ラボ」。出資者は金額に応じて、廃炉調査のレポートや動画を受け取ることができます。開沼さんは「調達した資金で福島第一原発の様子を追加取材し、映像素材としてより多くの人が見られるものにしたい」と話していました。

「福島第一原発廃炉独立調査研究プロジェクト」クラウドファンディングの募集期限は10月19日(水)までです。

2016年10月13日

10月13日 開沼博さんの「はじめての福島学」


今日と明日は、立命館大学准教授、開沼博さんのインタビューです。
開沼さんは福島県いわき市出身。2006年から福島第一原発周辺地域の社会学的調査に携わり、東日本大震災の後は福島の現状や復興に関する調査・研究を続けてきました。そんな開沼さんが昨年出版したのが「はじめての福島学」という本です。「震災直後のまま、福島のイメージや情報が固定化される中で誤解やデマを払拭し、福島のいまの姿を伝えたい。」開沼さんはそう語ります。

◆福島のイメージや情報が5年前から固定化されている
「時間の経過とともにだいぶ状況は変わってきている。にもかかわらず、変わってきている状況が伝わってこない。さらに福島のことというと、原発推進派なのか反対派なのかなど、よく「宗教と野球と政治の話は表でするな」というように、福島の話は表ではできないよね、みたいな不謹慎感があるのかもしれない。多くの人が「風化はいけない、忘れないようにしよう」といいながら、風化させてしまう、忘れようとしてしまう状況があるのかなと思う。
どうすればいいのか。一つは過剰な科学問題化している部分をわかりやすく紐解いていくということ。科学問題化とは例えば、セシウムのこと、ストロンチウムのこと、プルトニウムのこともわからないなんてダメだ!云々など。でもそんなことわからなくても、現状は理解できる。
もう一つは過剰な政治問題化。例えば福島に修学旅行に行くかどうかで親御さんたちがもめている。どういうことなの?と聞くと、福島に行くということは子供たちを安全PRに使うことであり、それはすなわち、福島の問題を通して現政権をサポートしているということだ、というようなことをいう人がいる。そういった議論をするのはかまわないが、福島を語るためにあえて「踏み絵」を踏まなくちゃだめだという状況自体が、健全ではないと思うやはり福島に生きている人たちがどういう思いで生きているのか。地域にどういう課題があるのかというのを見ていく。そのための視点をどういうふうに得ていくのかというのが、いま福島を語り、福島を理解するうえで大切。「はじめての福島学」という本を2011年2月に出したが、外の人がタブー化してしまっている福島を、もう一度語り直す、もう一度触れ直すきっかけができないかと、いま「はじめての福島学」を持ちながら、活動している。」


福島に関する大きな誤解。例えば、東日本大震災後の県外への人口流出を例に、開沼さんが続けます。

◆現実とイメージに10倍のギャップがある
「福島から震災前に住んでいた人のうち、どのくらいの割合の人が現在県外に避難しているでしょう?と質問すると、だいたい2〜3割と答える方が多い。関西だと4割とか6割とか答える。答えは2%。震災前福島には200万人の人が暮らしていて、いま県外にいる人は4万人。ここで言いたいのは、だから県外にいるひとが4万人と少ないから、避難の問題は大した問題ではないというわけでは、もちろんない。そこに98%の人がいまでも暮らしている、その人たちがどういう問題を抱えているのか、なにに困っているのか、ということ。
あとは避難している方たちは孤立化していくわけだから、そういう方たちのケアをどうしていくのか。なにより現実とイメージに10倍のギャップがあるということ自体が、福島問題の一番の問題なのじゃないか。現実とイメージに相当の差がでてしまっているということを、わたしたちはどう考えていくのか。この「人口」という問題を通して言えるのではないかと思う。」


今日は立命館大学准教授で、社会学者の、開沼博さんのインタビューでした。
「はじめての福島学」では、「人口」のほかにも「食の安全」や「観光」「産業」などの項目ごとに「福島のいま」をわかりやすくデータで読み解いています。

また、開沼さんが中心となって進めるのが「福島第一原発、廃炉・独立調査研究プロジェクト」。日々変わりゆく福島第一原発の様子を記録し、発信しようというものです。現在クラウドファンディングも展開しています。

2016年10月12日

10月12日 生産者が語るニュースメディア「日本食べるタイムス」2

引き続き、「にっぽん食べるタイムス」について、お伝えします。

去年7月にスタートした、WEBニュースメディア「日本食べるタイムス」。農家や漁師の方々が、ブログやSNSで伝える現場の生の情報を、記事として発信。生産者のリアルな声を知ることが出来る、WEBニュースメディアです。

スタートから1年で、すでに合計27万ページビューを記録。生産者同士の繋がりも生み出しているというこの新しいメディア。この先の狙いはどんなものなのでしょうか。編集部の小野寺萌さんに伺いました。

◆農家漁師の出会い系サイト!?
農家や漁師ってクリエイターなんですけどファンになりにくいんだと思っています。例えばマンガなら、この漫画がいいと思えば作者のファンになることができる。次の作品を読んだり。でもスーパーで買った食べ物を美味しいと思ってもその農家のことを知れないので、ファンになれない。なので食べるタイムスは農家さんのファンになる回路を作ろうと思っている。今はなかなか生産者と消費者がどの業界においても離れていて、一番離れているのが食べ物業界・農家漁師。これを変な話だが、コミケのような世界にしていきたいと思っている。コミケは同人誌の即売会だが、すごいのが買い手と売り手ではなく読み手と書き手と呼び合う。そして20ページ500円の本をありがたいと買って、書き手は好きなものを好きなだけ書いて、読み手は好きなものを好きなだけ買ったという、現代社会が失った消費熱だったり、元気さをすごく持っていると思った。じゃあなぜ他の産業、特に農業などではこうならないのかと考えた時に、一番根本にあるのは「好き」という気持ちなのではないかと思っている。コミケの方やマンガ好きの方は、マンガや作者が「好き」だと思う。いわば生産者と消費者が繋がる場があることが、みんなが幸せにものをやり取りするコツなんじゃないかと思った。なので日本食べるタイムスはその農家漁師のファンになる回路になることで、農家漁師を「好き」という感情を生み出したいと思っている。そして食べるタイムス自体が農家漁師の出会い系サイトのような、繋がる場になることで一次産業をコミュニケーションで変革していきたいと思っています。


そして にっぽん食べるタイムスは現在、ボランティアによる運営を安定的に行うための資金を、クラウドファウンディングで募っています。

◆生産者をメジャーシーンに!
一次産業の生産者の声って、まだまだ1%にしか届いていないと思っています。言ってみればまだまだものすごい深いところにあるインディーズのような状態。これをメジャーにしていきたい。普通に歩いている人が、耕作放棄地や後継者問題ばかりにぶちあたるのではなくて、農家一人ひとりが発信する農業の楽しさに触れていってほしいと思っている。なので私たちは農家の声から情報を引っ張りだして、掘り起こして農家の声をメジャーシーンにしたいと思っている。そのために我々は、農家さんのファンを増やすという目標を立ててクラウドファウンディングを実施している。学生たちがおのずから農家のところへ行って働いたり、子どもたち向けの体験ツアーを組んだり、ゆくゆくは商品開発をして農家とともに美味しいものを広げるということをしていきたいと思っています。


★日本食べるタイムス
http://taberutimes.com/

食べるタイムスの運営の中心はボランティアの学生ですが、安定的な運営のため、クラウドファウンディングを実施しています。

2016年10月11日

10月11日 生産者が語るニュースメディア「日本食べるタイムス」1

今朝は、農家と漁師…生産者の生の声を発信する新しいニュースメディアについて、お伝えします。

名前は「日本食べるタイムス」この番組で何度も紹介している、「食べる通信」から派生した、ウェブのニュースメディアです。

東北はじめ全国で発行されている「食べる通信」は、ご存知の方も多いハズ。
生産者を取材した新聞に、野菜など生産物が「ふろく」としてついてくる画期的な情報誌です。
「にっぽん食べるタイムス」はどんなものなのか。編集部の小野寺萌(めぐみ)さんに伺いました。

◆生産者が自ら語るニュースメディア!
食べる通信がもともとあったが、有料購読紙なので若者を巻き込めなかったりした。また、SNSやブログを使いこなしている生産者の声を拾い上げたいという想いで、NPO法人東北開梱と東京の大学生が一緒になって、農家や漁師のリアルや本音を丸見えにするメディアを作ろうと。農家漁師自身がライターとなって発信するおそらく史上初のメディアを作ろうとスタート。元々は農家を巡る旅をしていたが、その時に一番大変だったのが農家と出会うことだった。「東北 農家 おもしろい」でグーグル検索しても全然ヒットしない。どうやったら農家と出会えるかで苦労した。自分の求める農家さんがいても、その人の名前を知らないとブログにたどり着けない、Facebookがわからないという検索難民だった。最近は農水省の調査でも、田舎暮らしに憧れる、地域のことに関心があるというのが過去最大だったりする。SNSを使いこなして情報発信する農家さんがいる。でも検索難民が増えていて、お互いに求めているのに出会う場がない。ならば出会う場を作ってしまおうと日本食べるタイムスを作りました。主に有志の大学生たちが農家のところにインタビューに行って声を聞いてきたり、漁師さんが大いに語る会のような消費者と交流するイベントを開いたりしている。一番ベーシックな活動は、農家・漁師のブログやFacebookで発信している情報の中から、おもしろい、もっと知ってほしいという情報を掘り出してより多くの人に届けるという活動をしています。


こうして、去年7月にスタートした「にっぽん食べるタイムス」…略して「食べタイ」。現在、171名の農家・漁師さんが登録して記事の執筆などをしています。編集部の中心メンバーは学生有志はじめ若い世代の人たち。そんな学生たちが「拡声器」となって農家漁師のリアルな声を広げているそうです。そんな食べるタイムスはスタートから1年で、合計27万ページビューを記録、のべ8万人以上に情報を届けてきたということで、こんなことも起こっているそうです。

◆繋がりもできる!
農家同士、漁師同士が自分と気が合う相手を探したりしているようです。漁師さんが、いままで捨てられていた魚の話を記事で書いたが、その記事を見た漁師同士が自然と繋がり合うようなことも会った。


★日本食べるタイムス
http://taberutimes.com/

食べるタイムスの運営の中心はボランティアの学生なんですが、安定的な運営のため、クラウドファウンディングを実施しています。

2016年10月6日

10月6日 ふくしまキッズフェスタ2016in会津4

先週末に福島県の『会津自然の家』で行われた「ふくしまキッズフェスタ」のレポートです。


このイベントで、トークセッションをご一緒した俳優・杉浦太陽さんはさすが元ウルトラマン!
会津自然の家のフィールドアスレチックで(足がピキッとなりつつも)見事な体の動きを見せていました・・・
一方の中西哲生は・・・

※いわゆるへっぴり腰

※ちなみにフィールドアスレチックはこんな感じで結構な急勾配を登るんです!体力つきますよ!

というわけでトークイベントの模様、4日目。
最後は、プロアスリートの親を例に、子どもが運動を好きになるための方法伺いました。子どもの体力向上に詳しい福島大学 教授の小川宏さんのお話です。

◆いろんなスポーツをしよう!
中西「アスリートの親御さんにも共通点がある?」
小川「1種目、自分の専門の種目しかできないようなトレーニングは危険かなと思いますね」

中西「じゃあ1種目じゃないほうがよい?」
小川「小さい頃はゴールデンエイジといいますけど、小学校低学年から中学1〜2年は即座の運動習得ということで、見たらすぐにできるようになるような、運動神経が伸びる時期なので、そういうときはなるべく色んな種類の運動を万遍無くさせたほうが、将来何かのプロスポーツを目指すとしても基盤がしっかりできますので、どんなプレーにも対応できる選手になる可能性が高くなると言われていますね」

中西「いろんなスポーツをやったほうがいいんですね」
杉浦「だから何年かやって、辞めたいと言っても無理やり続けさせる必要はないんですね。じゃあ違うスポーツやってみる?みたいな。」
小川「どうですか太陽さん、お子さんにやらせたいスポーツは」
杉浦「うちの長女が空手をちょっとやって、そのあと新体操を3年やって、でも人前に出るのがキライだからやめたんです。引き止めたんですけどまあしょうがないなと。そのあとはダンスをやり始めて、まあ体が元から柔らかいので飲み込みがめちゃくちゃ早いんです。友だちがやるからと始めたんですが上達も早くて、前にやっていたことが生きているのかなと思いました。」

中西「じゃあダンスの出来るウルトラマンですね。」
杉浦「娘なので、モーニング娘。のほうかも知れませんよ。息子は僕のウルトラマンとか見ているので、アクション教室に行っていますね。先生が実際のヒーローショーに出ている方なんです。バク宙とかロンダートとか戦い方とか、やられかたとか。結構大事じゃないですか、やられるほうがクルッと回ったりとか。」
中西「わかります、受け身でしょ?」
杉浦「そう、受け身の方。それを全部教えてくれるので。3年位通わせたらすぐに親を超えるんじゃないかと(笑) だってバク宙とかできないですもん。3年通えばバク宙出来るようになると思うので。」
中西「ウルトラマン教室はやらないんですか」
杉浦「ウルトラマン教室は・・・変身したらデカくなっちゃうので。3分したら帰らないといけないですし(笑)」
中西「たしかに(笑)」
杉浦「3分でじゃあそろそろって言わなきゃいけないので。他のヒーローは結構長いこと変身しているんですけどね。でも将来が楽しみです。」

中西「では最後に、会場にいらっしゃるご家族に小川先生からアドヴァイスを頂いてよろしいですか。」
小川「子どもは親の背中を見て育ちます。親が運動は楽しい、スポーツが楽しい、このスポーツは面白いから一緒にやろうと牽引していけば、おのずと子どもたちはついてくるし、運動好きな子どもになっていくのかなと思います。できれば、ここにいらっしゃるみなさんよりも、ここに来られずお家でゴロゴロしている親子の皆さんに聞いてもらえればと思います。」


福島大・小川先生の「小さい頃は色んなスポーツを」というアドバイス。これは例えばボールを使ったスポーツをする場合も、サッカーボール、テニスボール、卓球の球など色んな大きさのボールを体験したほうが良い、という意味もあるそうです。

また、中西は子どもにサッカーを教える中で「「最近の子どもはヘディングが苦手」だと気づいたそう。これ、かつての少年男子はみんな少なからず野球をやった経験があり、フライを取る練習をしてきたから。空間認知やボールが落ちる位置の予測が自然に養われていたのですが、いまは野球経験がない子どもも多く、結果としてボールの落下位置の予測ができないためヘディングが苦手になっているのでは、という分析をしていました。

また、会津自然の家にあるような自然の中で遊ぶことは、平坦な競技施設と違い段差や凸凹、坂道で上手に体をコントロールする技術に繋がるということです。

※左に見えるのは磐梯山。最高のロケーション、自然の中で運動ができます。

以上、ふくしまキッズフェスタの模様、お届けしました。


2016年10月5日

10月5日 ふくしまキッズフェスタ2016in会津3

福島県の『会津自然の家』で行われた「ふくしまキッズフェスタ」。


会津自然の家のフィールドアスレチックで少年の気持ちに戻った中西哲生と、俳優・杉浦太陽さん。
トークイベントでは、子どもたちが自然の中で遊ぶ大切さを、真剣に語りました。ステージでお話伺ったのは、子どもの体力向上に詳しい
福島大学 教授の小川宏さんです。


◆福島の子どもたちの体力事情
中西「僕も福島県相馬市で震災以降ずっとサッカーを教えているんですが、相馬にはものすごく大きなグラウンドが5面もできたんです。グラウンドができたことでサッカーをする機械、体を動かす機会も増えたんですが実際にデータ上では子どもたちはどういう状況なんですか。」

小川「震災前から、全国平均と比較して福島県は体力的に低いところにあるというのは、ずっとまえから続いている傾向がある。他の東北の地方と同じで、冬は雪でグラウンドを駆け回ることができないので運動量が冬は少なくなってしまう。山間部だと少子化があり小さな学校が統廃合になる。今まで通えていた小学校に通えず遠くの小学校に通うため、徒歩通学ではなくバス通学になり歩かなくなるんです。」

杉浦「山奥の子どもたちって山を二つぐらい超えて通学しているイメージがありますけど、便利になりすぎたんですね」

中西「震災以降に輪をかけて低下するということもあるんですか」

小川「震災以降、さらに低下している部分については、震災後の福島県は放射線被害が影響して、半年間くらい屋外での活動を自粛する措置を取りました。それ以前も悪かったのがさらに輪をかけて低下してしまったというのがあります。実は震災直後の平成24年データより、その翌年、また翌年のほうが更に体力が低下したという事実がある。それはなぜかというと、半年間で屋外での活動制限はなくなったのですが、小さい頃に学校からまっすぐ家に帰って外で遊ばないという生活習慣、運動しない習慣が子どもたちの当たり前の生活になりかけていて、外で遊んでもいいんだよと言われても、お家の中でテレビとゲーム、脇にはポテトチップスがあるということで、肥満状況も悪くなってしまった。」

杉浦「親も、子どもがゲームをしている方が、やることもいっぱいあるし・・・(助かる)ってなっちゃうんですよね。休みの日なんかは山に行けば楽しいこともいくらでもあるのにもったいないですよね。」

小川「そうですね。だからこういう場を活用しながら親子一緒に表に出て、子供同士も遊ぶし、親とも遊ぶというのが求められているのかなと思います。」

中西「県内の学校での対策は」

小川「福島県と大学で共同して、体育の授業の最初の10分間は、全授業で同じように同じプログラムで、犬走りやアザラシ歩きなどいわゆるコーディネーショントレーニングみたいなことを、どんどん太鼓を叩きながら運動させて、ハアハア息が上がる時間を作ろうということで活動しています。」


山間部の学校に通う子どもたちのほうが、運動不足になりがち・・・というのは考えたことがなかったですよね。バス通学、バス下校になると、下校時間もバスの時間を気にしなければいけない。そうなると、下校前に校庭で遊んで帰る…ということも出来ないそうです。震災や原発事故だけでなく、子どもが元気に遊ぶ環境づくりにはいろんな課題があるということや、それに対する福島県の取り組みもわかりました。

明日もふくしまキッズフェスタのトークイベントの模様をお届けします。

2016年10月4日

10月4日 ふくしまキッズフェスタ2016in会津2

引き続き、10月1日・2日に福島県の『会津自然の家』で行われた「ふくしまキッズフェスタ」のレポートです。

英世の気持ちで磐梯山
中西「故郷の山、磐梯山を見て英世は、懐かしさで胸が一杯になりました。磐梯山を登るつもりで挑戦しましょう・・・だって」
杉浦「おお〜登っちゃいますか磐梯山!」
職員「そうなんです。磐梯山登山よろしくお願いいたします」

杉浦「ほっ、おお〜やべえ、ばーんだいさーん!!何やってるんだろう」
中西「これ、ほぼたけし城ですから」
杉浦「ほんまや。風雲たけし城や」


(※中西、落下しそうに!!)

杉浦「来ました、クロノ〜ス!クロノ〜ス!!」

職員「登山完了でございます」

杉浦「いや〜ラジオ番組って大変なんですね」
中西「なんでラジオ番組でこれを・・・」


ということで、野口英世の生涯における努力や忍耐、挫折や成功を体験できるフィールドアスレチックを満喫した、私・中西と俳優・杉浦太陽さん。他にも、木の切り株の上をぴょんぴょん飛び移りながら、「野口英世が“世界のノグチ”と評価を受け、小躍りする心境を味わいましょう」というアスレチックもありまして・・・僕と杉浦さん、切り株の上で小躍りしました。


本当に親子連れから団体まで、みんなで自然を体感できる施設。ということで、会津自然の家・永瀬所長とのトークイベントの続き、お聴きください。

◆子どもがたくましくなっていく!
中西「東京ドーム5個分というのは!?」
永瀬「すごく広くなっております。ですからぐるっと一周回るだけで、大人なら1時間半くらいですが、子どもたちが活動しながらだと2時間半かけて回るプログラムもございます」
杉浦「入り時間早いと思ったんですよね」
中西「早いな〜と。かなり早く僕らはここに来たんですけどね」
杉浦「そのほとんどがこのアスレチックに時間を使ったという。大事な時間でした」

中西「どうですか、こういうふうに体を動かして自然と触れ合うと子どもたちの表情は」
永瀬「私たちは普段、団体さんが活動するんですが、子どもたちがすごくたくましくなって帰るなという印象があるんです」
杉浦「おお〜成長するんだ」
永瀬「実はこのプログラムの中には、一蹴3.5キロのコースがあって、宇宙大作戦というフィールドのプログラムなんですが、全部回ると2時間半くらいかかります。その中にはブラックホールという課題がありまして、そこは30mくらいの斜面をロープを使って降りる課題があって、あるお子さんが足がすくんで涙声になってしまったんです。どうするのかなと見ていたら、まわりの子が、「下を見ないほうがいいよ、慌てなくていいよ」と声をかけてくれたり。元気の良い男の子が降りるのに成功した後、もう一度登ってきてその子の後ろにきて声をかけていたんです」
杉浦「芽生えてますね〜」
永瀬「そういうことを繰り返して子どもたちは帰ってくると、上手く行かなかった子も自信がついてね。友だちとの絆も深まってですね、そういう姿がたくましく見える原因なのかなと思います。その時のポイントとしては、団体さんが目当てを決めて、グループを活動させるんです。子どもたちに、諦めないで頑張る、半で協力するという目当てを決めるから、頑張って最後までいけるのかなと思います:
杉浦「親元を離れて、子どもたちだけの世界があるじゃないですか。そこで新しい友情や助け合いの心だったり。子どもたちって意外としっかり考えているんだなと気付かされますよね」
中西「実際、きょうは親子連れの方がたくさん来ていただいていますが、学生の合宿や団体なども利用可能ということなので、詳しくは福島会津自然の家で検索して確認してほしいですね」
杉浦「ここは来たほうがいいですよ。こないと分からない素晴らしさ!」


会津自然の家。その敷地は里山の中腹にありまして、会津盆地の向こうには磐梯山!その麓には五色沼や猪苗代湖もあり、夏場は湖水浴も楽しめます。もちろん福島ですから温泉もいっぱい。・会津自然の家で楽しんだあとは、パパママは温泉でゆっくり・・・なんてのも理想かも。

明日もふくしまキッズフェスタの模様、お届けします。

2016年10月2日

10月3日 ふくしまキッズフェスタ2016in会津

10月1日、2日の2日間、福島県の『会津自然の家』で行われた「ふくしまキッズフェスタ」のレポートです。


福島の子どもたちに、「自然の中でめいっぱい遊んもらおう!」ということで開催されたイベント。中西哲生はふくしまFMでも放送中のこの番組の公開収録としてトークイベントに出演。お相手は、俳優で3人のお子さんのパパ・杉浦太陽さん!ステージに上る前には、会津自然の家の人気施設、フィールドアスレチックも2人で体験しました!

◆野口英世の生涯をアスレチックで体験!?
職員:フィールドアスレチックで特徴的なのは、会津自然の家だけのもので、『野口英世の一生体験』。
杉浦:どういうことですか
職員「2・忍耐の少年時代、3・悔しさを克服・・・。という感じで」
杉浦「野口英世の辛さを味わうアスレチック!人生を味わいますか、中西さん!
***
職員「ターザンロープをまたいで向こうまで滑り降りるというものです、ただし全部手動なのでまずは引っ張って頂く。」
杉浦「セルフか〜!
***
職員「3,2,1,ゴー!!」





中西&杉浦「あーーああーーーー!!
中西「久しぶりにやったコレ」


野口英世の生涯における努力や忍耐、挫折や成功をなぜかアスレチックで体験できるというユニークなコンセプト!大の大人2人が、童心に帰るさまを御覧ください。




ということで、そのあとに臨んだトークイベントでは、会津自然の家の所長 永瀬功一さんも交えて、この話で盛り上がりました。


◆カヌー、スキー、スノーシューも楽しめる!
中西「最初は僕と杉浦さんは、この福島会津自然の家の中にあるフィールドアスレチックに挑戦したんですよね。
杉浦「行ってきましたねえ、野口英世の人生を。意外とハードですよね。半分が登山。
中西「登らなきゃいけない、それが結構しんどかったという。永瀬さん、これの距離は。

永瀬「ぐるっと25箇所を1周すると、1kmになる。

中西「しかも1kmも上り坂、下り坂ですからね。平坦な道じゃないですからね。
そして先程お話があったように、野口英世の生涯を学びながら楽しめる・・・これはどういうアイデアなんですか。

永瀬「会津の偉人ですので、その忍耐や協力をテーマに、案内板の絵のところで文章を超えに出して読んで体験して、自然と子どもたちの頭のなかに野口英世のことが入っていくといいなと思っています。

杉浦「分かりやすかったですよね。「海外留学の開放感」ということでターザンするんですよね。なるほどこういう気持ちか〜みたいな。

中西「夏はこの時期までは水遊びも多いんですか。

永瀬「池でカヌー体験が出来ます。またこの脇でやっている草すべりなんかは子どもたちが元気にやっていますね。

中西「冬はどうなるんですか。

永瀬「今度は雪を活用した活動ということで、草すべりではなくソリで滑ったり、雪の上を歩くスノーシューを使って深い雪でも山の中をぐるっと歩いて植物の芽吹きなんかを観察したりします。
雪は多いときは腰くらいまであります。1mくらいになることはあります。

中西「じゃあたっぷりの雪で遊べる。

永瀬「ですからスキーも300セットくらい無料で貸し出しています。小さいゲレンデですけど小さい子供さんには喜んで活用してもらっている。

中西「まさに杉浦さん一家も・・・

杉浦「連れてくればよかった。本番中どうしようかなとか考えていたんですけど、全然大丈夫じゃないですか。連れてくればよかった・・・。


会津自然の家は、会津盆地を見下ろす里山にあり、自然体験がめいっぱい出来る施設。なんと東京ドーム5個分の里山があり、眼下には稲刈り前の田んぼの黄金、青い空。そして磐梯山も望める最高のロケーションとなっています。アスレチックや池でボート体験ほか、本当に色んな自然体験が楽しめる上、もちろん宿泊施設も併設。イベントは「無料開放」ということで、お子さん連れが本当にいっぱい。みんな元気に遊んでました。

明日もふくしまキッズフェスタの模様、お届けします。

パーソナリティ 鈴村健一

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