2016年6月30日
6月30日 高森町「味どころ さくら」
今朝も被災地・熊本からのレポートをお届けします。
豊富な湧き水と、雄大な阿蘇の山並み、そして緑の中をのんびり走る鉄道・・・間もなく観光の最盛期を迎える南阿蘇村ですが、震災の影響で列車は止まり、ひと足も途絶えたまま。そして長く営業を続けていたお店を閉店せざるを得なくなった方もいらっしゃいます。
国道325号線沿いにあった「味どころ さくら」は「阿蘇のあか牛鉄板焼き」や「馬刺し」などご当地の味とお酒が楽しめるお店として、観光客はもちろん地元住民にも愛されていました。震災の影響で閉店を余儀なくされましたが、今月隣の高森町に移りお店を再開しました。
この日は南阿蘇村からいらした方などで満席。家に住めなくなった人たちの貴重な集える場所にもなっているようです。そんな「味どころ さくら」を営むご夫婦、山田貴広さん尚美さんに、まずは地震が起きた時のことについてお話しを伺いました。
◆自宅もお店も立ち入り禁止に
(貴広)自分たちは立野の自宅に帰ってて、親たちが店にいたんです。12時ごろに崩れた大橋を通って自分と嫁は帰ってるんです。地震の1時間前。で帰ったらドンと地震が来て、親たちこっちにいるけど南阿蘇に来れなかったんです。で立野の避難所に行ったんですけど、立野は危ないということで大津地区に避難してました。3日くらいしてからミルクロードとかグリーンロードが通れるようになってから、親と再会できました。
(尚美)まるまる3日目にしてお店の方に帰ってこれたんです。(それまでお父さんお母さんはどうしてた?)車中泊です。携帯もお店の電話もつながらなくて、連絡取れたのが3日目の朝だったんです。で、どうにかして帰らないといけないということでミルクロードを通ってお店の方に来たらお父さんお母さんもいて。お店を見た時はもうびっくりです。ぜんぶ倒れてて、流し台まで倒れてたんですよ。
無事にお父さんお母さんと再会できたものの、お店は大きな被害を受け、2次災害の危険もあって営業再開は出来ず、しかも山本さんの家は土砂災害の危険があって、ほぼ全住民が避難している立野地区。お店も住むところにも戻れず、避難所での生活を余儀なくされています。
そんなとき、隣の高森町にあった居酒屋の空き店舗を居抜きで借りられることになって、山本さん夫婦は、お店の再開を決意しました。
◆南阿蘇で愛されていた店
前のとこではもうできないと思いました。でこっちでする不安の方が大きかったです。この辺街だから近くに居酒屋何軒かあるんです。南阿蘇では無かったもんで。だから不安でしたけど、今ではお客さん来られて、高森町の方も南阿蘇の方も来られて、ほんと感謝してます。体育館に居た時、ウチ店してるからそれが収入源じゃないですか。だから店ばオープンせんといかんということでみんな立ち上がって動きましたね。南阿蘇の方は元あった場所で再開して欲しかったみたいなんですけど、水は出ないし、ヨミネっていって山が亀裂入ってて雨が降ると避難しないといけないので無理でしたね。さしおりここで頑張って、いずれは道が通れば落ち着いた場所探して、南阿蘇でまた商売したいと思ってます。やっぱ南阿蘇で愛されとった店だけん、最終的にはしたいですね。
お店の名前「さくら」は、お店の近く、南阿蘇にある樹齢400年の桜の銘木
「一心行(いっしんぎょう)の桜」からつけたんだそうです。
「味どころ さくら」、高森町に移っても看板メニューは変わらず「あか牛の鉄板焼き」、「だんご汁」、「たかな飯」などなど。
場所は南阿蘇鉄道の高森駅から徒歩4分、高森郵便局のすぐ近くです。
「味どころ さくら」
電話 0967−62−3908
住所 熊本県阿蘇郡高森町高森1600−7
豊富な湧き水と、雄大な阿蘇の山並み、そして緑の中をのんびり走る鉄道・・・間もなく観光の最盛期を迎える南阿蘇村ですが、震災の影響で列車は止まり、ひと足も途絶えたまま。そして長く営業を続けていたお店を閉店せざるを得なくなった方もいらっしゃいます。
国道325号線沿いにあった「味どころ さくら」は「阿蘇のあか牛鉄板焼き」や「馬刺し」などご当地の味とお酒が楽しめるお店として、観光客はもちろん地元住民にも愛されていました。震災の影響で閉店を余儀なくされましたが、今月隣の高森町に移りお店を再開しました。
この日は南阿蘇村からいらした方などで満席。家に住めなくなった人たちの貴重な集える場所にもなっているようです。そんな「味どころ さくら」を営むご夫婦、山田貴広さん尚美さんに、まずは地震が起きた時のことについてお話しを伺いました。
◆自宅もお店も立ち入り禁止に
(貴広)自分たちは立野の自宅に帰ってて、親たちが店にいたんです。12時ごろに崩れた大橋を通って自分と嫁は帰ってるんです。地震の1時間前。で帰ったらドンと地震が来て、親たちこっちにいるけど南阿蘇に来れなかったんです。で立野の避難所に行ったんですけど、立野は危ないということで大津地区に避難してました。3日くらいしてからミルクロードとかグリーンロードが通れるようになってから、親と再会できました。
(尚美)まるまる3日目にしてお店の方に帰ってこれたんです。(それまでお父さんお母さんはどうしてた?)車中泊です。携帯もお店の電話もつながらなくて、連絡取れたのが3日目の朝だったんです。で、どうにかして帰らないといけないということでミルクロードを通ってお店の方に来たらお父さんお母さんもいて。お店を見た時はもうびっくりです。ぜんぶ倒れてて、流し台まで倒れてたんですよ。
無事にお父さんお母さんと再会できたものの、お店は大きな被害を受け、2次災害の危険もあって営業再開は出来ず、しかも山本さんの家は土砂災害の危険があって、ほぼ全住民が避難している立野地区。お店も住むところにも戻れず、避難所での生活を余儀なくされています。
そんなとき、隣の高森町にあった居酒屋の空き店舗を居抜きで借りられることになって、山本さん夫婦は、お店の再開を決意しました。
◆南阿蘇で愛されていた店
前のとこではもうできないと思いました。でこっちでする不安の方が大きかったです。この辺街だから近くに居酒屋何軒かあるんです。南阿蘇では無かったもんで。だから不安でしたけど、今ではお客さん来られて、高森町の方も南阿蘇の方も来られて、ほんと感謝してます。体育館に居た時、ウチ店してるからそれが収入源じゃないですか。だから店ばオープンせんといかんということでみんな立ち上がって動きましたね。南阿蘇の方は元あった場所で再開して欲しかったみたいなんですけど、水は出ないし、ヨミネっていって山が亀裂入ってて雨が降ると避難しないといけないので無理でしたね。さしおりここで頑張って、いずれは道が通れば落ち着いた場所探して、南阿蘇でまた商売したいと思ってます。やっぱ南阿蘇で愛されとった店だけん、最終的にはしたいですね。
お店の名前「さくら」は、お店の近く、南阿蘇にある樹齢400年の桜の銘木
「一心行(いっしんぎょう)の桜」からつけたんだそうです。
「味どころ さくら」、高森町に移っても看板メニューは変わらず「あか牛の鉄板焼き」、「だんご汁」、「たかな飯」などなど。
場所は南阿蘇鉄道の高森駅から徒歩4分、高森郵便局のすぐ近くです。
「味どころ さくら」
電話 0967−62−3908
住所 熊本県阿蘇郡高森町高森1600−7