2015年2月26日
2月26日 東北食べる通信 編集長・高橋博之さん −浪江町の酒粕
昨日に引き続き、東北食べる通信・高橋編集長のインタビューです。
東北の生産者と消費者を、食べ物でつなぐメディア、『東北食べる通信』。
毎月、各地の生産者を取材した特集記事とその生産物が付録として読者に届けられています。
例えば最近だと、山形の真室川町の里芋、 秋田県男鹿市のハタハタ、青森県佐井村の水ダコ・・・
番組スタッフにも読者がいるのですが、毎号「ほんとに楽しみ!」と言ってます。
そして2015 年。すでに読者の手元に届いている最新号の中身はなんだったのでしょう。 東北食べる通信 編集長の高橋博之さんに伺いました。
◆故郷を奪われた人たちをつなぐもの
1月下旬からお届けしているのが酒粕。福島の浪江で酒蔵をやっていた方。福島第一原発から直線距離で7 キロの町。戻れなくなってしまい避難先で酒造りを始めた鈴木大介さんの特集記事ともに酒粕を送った。とはいえ、ただの「カス」じゃない。失った故郷 浪江町は祭が盛んな地域。土地と祭りは自分たちのアイデンティティを確認する場であり体験だったがそれを奪われた。自分はどこから来たのか、どこの人間なのかを確認する術を失った人たちに唯一残されたのが、故郷の味。大ちゃんと呼ばれる鈴木酒造の磐城壽(いわきことぶき)の味はみんなが覚えていて、みんな祭りのたびに大ちゃんの酒を飲んで裸で神輿を担いで海へ入っていた。節目節目でこの酒は地域とともにあった。たまたま酵母菌という酒の元が福島県試験場に残っていた。それを山形県の長井で復活させ、集まるきっかけになるだろうと、バラバラに避難している人たちに酒粕を送った。それを浪江出身者たちは甘酒にして、みんなで集まって飲むかと集まるきっかけになっている。故郷の食って、アイデンティティを形成するもの。大介さんが懸念していたのは、浪江の人たちがバラバラになることで味の継承が失われる 題。ただそれは震災前から きている。このままだと故郷の味がきえて、「のっぺらぼう」になる。お金ももちろん大事だが 神的な、自分はどこからやってきた人間なのかを確認する、体よく言えば誇り。
それがないと言葉は悪いが生きるしかばねになってしまう。お金だけのために人は生きていけない。失っているものは大きい。かろうじて残っているものはある。それを守り育てることをしないと日本人も壊れるし日本という国も壊れてしまう。
酒粕・・・なかなか使い方が分からないという方もいるかも れません。 どんな風に頂くのがおススメなのでしょうか。
◆酒粕の楽しみ方
酒粕は自分の食生活に馴染みがなかった。粕汁や粕鍋だけでなく何に入れても旨い。例えば ミートソース、ピザ。味わいが深くなりコクがでる。ほんとに美味しくなる。 1kgを送った。
あとは女性はパック。化粧品にもなるのでお肌ツルツル。おすすめですね。
★東北食べる通信
東北の生産者と消費者を、食べ物でつなぐメディア、『東北食べる通信』。
毎月、各地の生産者を取材した特集記事とその生産物が付録として読者に届けられています。
例えば最近だと、山形の真室川町の里芋、 秋田県男鹿市のハタハタ、青森県佐井村の水ダコ・・・
番組スタッフにも読者がいるのですが、毎号「ほんとに楽しみ!」と言ってます。
そして2015 年。すでに読者の手元に届いている最新号の中身はなんだったのでしょう。 東北食べる通信 編集長の高橋博之さんに伺いました。
◆故郷を奪われた人たちをつなぐもの
1月下旬からお届けしているのが酒粕。福島の浪江で酒蔵をやっていた方。福島第一原発から直線距離で7 キロの町。戻れなくなってしまい避難先で酒造りを始めた鈴木大介さんの特集記事ともに酒粕を送った。とはいえ、ただの「カス」じゃない。失った故郷 浪江町は祭が盛んな地域。土地と祭りは自分たちのアイデンティティを確認する場であり体験だったがそれを奪われた。自分はどこから来たのか、どこの人間なのかを確認する術を失った人たちに唯一残されたのが、故郷の味。大ちゃんと呼ばれる鈴木酒造の磐城壽(いわきことぶき)の味はみんなが覚えていて、みんな祭りのたびに大ちゃんの酒を飲んで裸で神輿を担いで海へ入っていた。節目節目でこの酒は地域とともにあった。たまたま酵母菌という酒の元が福島県試験場に残っていた。それを山形県の長井で復活させ、集まるきっかけになるだろうと、バラバラに避難している人たちに酒粕を送った。それを浪江出身者たちは甘酒にして、みんなで集まって飲むかと集まるきっかけになっている。故郷の食って、アイデンティティを形成するもの。大介さんが懸念していたのは、浪江の人たちがバラバラになることで味の継承が失われる 題。ただそれは震災前から きている。このままだと故郷の味がきえて、「のっぺらぼう」になる。お金ももちろん大事だが 神的な、自分はどこからやってきた人間なのかを確認する、体よく言えば誇り。
それがないと言葉は悪いが生きるしかばねになってしまう。お金だけのために人は生きていけない。失っているものは大きい。かろうじて残っているものはある。それを守り育てることをしないと日本人も壊れるし日本という国も壊れてしまう。
酒粕・・・なかなか使い方が分からないという方もいるかも れません。 どんな風に頂くのがおススメなのでしょうか。
◆酒粕の楽しみ方
酒粕は自分の食生活に馴染みがなかった。粕汁や粕鍋だけでなく何に入れても旨い。例えば ミートソース、ピザ。味わいが深くなりコクがでる。ほんとに美味しくなる。 1kgを送った。
あとは女性はパック。化粧品にもなるのでお肌ツルツル。おすすめですね。
★東北食べる通信