2013年9月30日
9月30日 福島の声を聞こう
今朝は、福島の今を伝えるイベントのレポートです。
作家 渡部一枝さんが、2012年3月から続けている『渡辺一枝トークの会 福島の声を聞こう!』。渡辺さんは震災直後から、なんども福島県内に足を運び、東京で、このトークイベントを続けています。
イベント会場は、東京神楽坂にある「セッションハウス」。毎回、福島で生きる当事者の方を招いて行われています。
◆当事者の言葉を聞く
「福島の声を聞こう!vol.7」、今日は南相馬市の上野敬幸さんに来て頂きました。(南相馬市原町区の)萱浜(かいはま)の北才ノ上というところで、集落が六十数戸あったんですが津波で流されました。集落の中で亡くなった方もたくさんおいでになっています。行方不明の方もまたたくさんおいでになっています。そういう中で上野さんのお宅の辺りは福島第一原発から23キロほどの場所で、30キロ圏内はすぐに避難ということでしたので3月15日に全員避難なさった。でも上野さんは避難せずに残った。なぜ残ったかと言うと、ご家族で奥様はご無事だったのですがご両親と子どもさん2人が流され、お母さんと上の娘さんは、ご自身がその後に捜索して見つけられたのですが、お父さんと息子さんがまだ見つかっていないと言うことで、避難せずにそこで探したいということで残っておられました。私自身は2011年の8月から南相馬市に通って、現地の方にクルマで案内して頂いているんです。すると鯉のぼりが1本立っていて、何もない、しかもまだ8月当時は色々なものが片付いていない状況で、例えば消防自動車とかお墓の墓石とかがボロボロ転がっていて、津波で1階部分が波が突き抜けたような形でたった1軒残っていて、そこに鯉のぼりがすっと立っているというそこに私は、クルマから降りて自分の足で歩くことができずに、クルマの中から手を合わせて通り過ぎていました。
こうして『渡辺一枝トークの会 福島の声を聞こう』の第7回は南相馬市原町区の上野敬幸さんを招いて行われました。上野さんは、現在も被災地で行方不明者の捜索を続けている男性です。ご本人のお話は、明日のこの時間にお伝えします。
渡辺一枝さんは、これまで何度も福島へ行き、そこで見たもの、聞いた話を雑誌やメールで配信してきていますが、『当事者の言葉は、私の書く言葉とは全然違う。少しでも福島のことが伝われば、とこのトークイベントを続けている』と話しています。
「渡辺一枝トークの会 福島の声を聞こう」について詳しくは、神楽坂 セッションハウス のウェブサイトをご覧ください。
明日も、このイベントの模様をお届けします。
作家 渡部一枝さんが、2012年3月から続けている『渡辺一枝トークの会 福島の声を聞こう!』。渡辺さんは震災直後から、なんども福島県内に足を運び、東京で、このトークイベントを続けています。
イベント会場は、東京神楽坂にある「セッションハウス」。毎回、福島で生きる当事者の方を招いて行われています。
◆当事者の言葉を聞く
「福島の声を聞こう!vol.7」、今日は南相馬市の上野敬幸さんに来て頂きました。(南相馬市原町区の)萱浜(かいはま)の北才ノ上というところで、集落が六十数戸あったんですが津波で流されました。集落の中で亡くなった方もたくさんおいでになっています。行方不明の方もまたたくさんおいでになっています。そういう中で上野さんのお宅の辺りは福島第一原発から23キロほどの場所で、30キロ圏内はすぐに避難ということでしたので3月15日に全員避難なさった。でも上野さんは避難せずに残った。なぜ残ったかと言うと、ご家族で奥様はご無事だったのですがご両親と子どもさん2人が流され、お母さんと上の娘さんは、ご自身がその後に捜索して見つけられたのですが、お父さんと息子さんがまだ見つかっていないと言うことで、避難せずにそこで探したいということで残っておられました。私自身は2011年の8月から南相馬市に通って、現地の方にクルマで案内して頂いているんです。すると鯉のぼりが1本立っていて、何もない、しかもまだ8月当時は色々なものが片付いていない状況で、例えば消防自動車とかお墓の墓石とかがボロボロ転がっていて、津波で1階部分が波が突き抜けたような形でたった1軒残っていて、そこに鯉のぼりがすっと立っているというそこに私は、クルマから降りて自分の足で歩くことができずに、クルマの中から手を合わせて通り過ぎていました。
こうして『渡辺一枝トークの会 福島の声を聞こう』の第7回は南相馬市原町区の上野敬幸さんを招いて行われました。上野さんは、現在も被災地で行方不明者の捜索を続けている男性です。ご本人のお話は、明日のこの時間にお伝えします。
渡辺一枝さんは、これまで何度も福島へ行き、そこで見たもの、聞いた話を雑誌やメールで配信してきていますが、『当事者の言葉は、私の書く言葉とは全然違う。少しでも福島のことが伝われば、とこのトークイベントを続けている』と話しています。
「渡辺一枝トークの会 福島の声を聞こう」について詳しくは、神楽坂 セッションハウス のウェブサイトをご覧ください。
明日も、このイベントの模様をお届けします。