2013年8月29日
8月29日 復興グルメ旅(4)福島県伊達市 トラットリア・ラ・ワサビ
今週は、日経BP社のグルメガイド本、『復興グルメ旅』に掲載されている、震災を乗り越えた、東北の美味しいお店を 毎日ご紹介しています。
今日は、福島県伊達市(だてし)の「トラットリア・ラ・ワサビ」。
地元出身のシェフ、末永俊一朗さんが10年前にオープン。地元に根づいた、こだわり食材のイタリア料理店です。
◆地元食材の安全をアピール
オープン当時から一貫して地産地消、地元でとれた食材をなるべく多く取り入れてイタリア料理で提供するお店。原発事故が起きてから、地産地消でやっていた営業スタイルが180度かわり、地元の野菜果物を使えない状況が半年続いた。それ以降は、地元の直売所では食材を全て数値を測り、安全なものだけを出荷するというやり方が安定してきた。それ以降はなるべく地元の農家さんから朝に収穫した季節の野菜を朝に届けて頂くスタイルはできるようにはなった。
農家さんが一番、やる気を削がれた。何のために今までやってきたのか、ゼロからのレベルでない、マイナスからのスタート。自分として何ができるかを考えた時に、地元の食材は今こうして元気で旬なものが栽培されており、それが安全で美味しいということを食べてわかって頂けるようにアピールすることに務めている。
地元の旬の食材にこだわるイタリアン。この時期は、どんな料理が楽しめるのでしょうか。
◆晩夏のオススメは、かぼちゃのパスタ、ピッツァ
夏も終わりに近づいている今は、とうもろこし、ズッキーニ、かぼちゃ。収穫して1ヶ月くらい経過したかぼちゃは、追熟によって水分がある程度抜けて、ホクホクした食感と甘みがある。そんなかぼちゃ自体のコクが楽しめるパスタを提供している。薄切りにしたものをグリルパンで香ばしく焼いて、チーズとトマトソースと合わせる直径30センチの薄生地タイプのピッツァもある。
いまは地元の農家さんはじめ生産者、商売を営んでいるみなさんも、復興に向けて一歩ずつ歩んでいます。お店に立ち寄っていただいて、何か声をかけて頂ければ元気もたくさんもらえて、自分たちもさらに前向きに上を向いて歩んでいけるのではないかと思います。ぜひ足を運んで頂ければと思います。
ちなみに、お店「ワサビ」という名前は、末永さんが元々、お寿司屋さんで修行をしていて、その時から、決めていた名前です。「ワサビという言葉は世界共通語。だれにでも覚えてもらえる」ということで、寿司職人だった頃の初心忘るべからずということで、名づけた名前だそうです。
★今週は、日経BP社『復興グルメ旅』を、毎日2名・合計10名の方にプレゼントします!ご希望の方は、メッセージフォームからご応募下さい。
(当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。)
明日は、『復興グルメ旅』の中から、宮城県気仙沼市の、マグロの漁師料理のお店『大漁丸』をご紹介します。
今日は、福島県伊達市(だてし)の「トラットリア・ラ・ワサビ」。
地元出身のシェフ、末永俊一朗さんが10年前にオープン。地元に根づいた、こだわり食材のイタリア料理店です。
◆地元食材の安全をアピール
オープン当時から一貫して地産地消、地元でとれた食材をなるべく多く取り入れてイタリア料理で提供するお店。原発事故が起きてから、地産地消でやっていた営業スタイルが180度かわり、地元の野菜果物を使えない状況が半年続いた。それ以降は、地元の直売所では食材を全て数値を測り、安全なものだけを出荷するというやり方が安定してきた。それ以降はなるべく地元の農家さんから朝に収穫した季節の野菜を朝に届けて頂くスタイルはできるようにはなった。
農家さんが一番、やる気を削がれた。何のために今までやってきたのか、ゼロからのレベルでない、マイナスからのスタート。自分として何ができるかを考えた時に、地元の食材は今こうして元気で旬なものが栽培されており、それが安全で美味しいということを食べてわかって頂けるようにアピールすることに務めている。
地元の旬の食材にこだわるイタリアン。この時期は、どんな料理が楽しめるのでしょうか。
◆晩夏のオススメは、かぼちゃのパスタ、ピッツァ
夏も終わりに近づいている今は、とうもろこし、ズッキーニ、かぼちゃ。収穫して1ヶ月くらい経過したかぼちゃは、追熟によって水分がある程度抜けて、ホクホクした食感と甘みがある。そんなかぼちゃ自体のコクが楽しめるパスタを提供している。薄切りにしたものをグリルパンで香ばしく焼いて、チーズとトマトソースと合わせる直径30センチの薄生地タイプのピッツァもある。
いまは地元の農家さんはじめ生産者、商売を営んでいるみなさんも、復興に向けて一歩ずつ歩んでいます。お店に立ち寄っていただいて、何か声をかけて頂ければ元気もたくさんもらえて、自分たちもさらに前向きに上を向いて歩んでいけるのではないかと思います。ぜひ足を運んで頂ければと思います。
ちなみに、お店「ワサビ」という名前は、末永さんが元々、お寿司屋さんで修行をしていて、その時から、決めていた名前です。「ワサビという言葉は世界共通語。だれにでも覚えてもらえる」ということで、寿司職人だった頃の初心忘るべからずということで、名づけた名前だそうです。
★今週は、日経BP社『復興グルメ旅』を、毎日2名・合計10名の方にプレゼントします!ご希望の方は、メッセージフォームからご応募下さい。
(当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。)
明日は、『復興グルメ旅』の中から、宮城県気仙沼市の、マグロの漁師料理のお店『大漁丸』をご紹介します。