2012年10月31日
10月31日「気仙沼からロンドンへ・フェンシング千田健太選手インタビュー(3)」
ロンドンオリンピック・フェンシング男子フルーレ代表の千田健太選手は気仙沼出身。
8月5日、千田選手、太田雄貴選手、淡路卓選手、三宅諒選手の男子フルーレ団体は、一回戦、準々決勝を勝ち上がり、準決勝・ドイツとの戦いを迎えます。
日本の団体として初のメダルをかけた戦いです。
千田選手に、あの団体戦の戦いを振り返って頂きました。
◆「明日で人生変えるぞ」
団体戦が始まる前、絶対メダルを取ろうと思っていた。太田雄貴選手がミーティングで「明日で人生変えるぞ」「これがラストチャンスだ」と話していた。
準決勝のドイツ戦。ドイツは世界ランク3位。2回対戦して2敗。失うものはない。チャレンジャー精神で挑んだ。ドイツ戦だと太田が苦手な相手がいるので、俺次第だというのはあった。いつも太田が引っ張っているので、この試合は三宅と僕がなんとかしなければと思っていた。相手は世界選手権4連覇の強豪。最後は相手もリスクを冒してガツガツやってくる。逃げるのではなくガチンコで殴りあわないと勝てない。でも祈るしかできなかった。
逆転されて残り30秒。難しいと思っていたが、なんとかしてくれと祈った。残り2秒。最後の一刺しで追いついた。あれはミラクル。普通だったらありえない。残り2秒で追いついたのは初めて見た。残り6秒の2点差を追いついたのも初めて見た。
決勝と三位決定戦では天と地の差。なんとか取ってくれと祈っていた。試合も見てられず下向いていた。見られなかった。この1本に人生がかかっていると思うと見えなかった。ポイントを取った時に、歓声と太田のランプで初めて結果が分かった。
明日も千田健太選手のインタビューをお送りします。
8月5日、千田選手、太田雄貴選手、淡路卓選手、三宅諒選手の男子フルーレ団体は、一回戦、準々決勝を勝ち上がり、準決勝・ドイツとの戦いを迎えます。
日本の団体として初のメダルをかけた戦いです。
千田選手に、あの団体戦の戦いを振り返って頂きました。
◆「明日で人生変えるぞ」
団体戦が始まる前、絶対メダルを取ろうと思っていた。太田雄貴選手がミーティングで「明日で人生変えるぞ」「これがラストチャンスだ」と話していた。
準決勝のドイツ戦。ドイツは世界ランク3位。2回対戦して2敗。失うものはない。チャレンジャー精神で挑んだ。ドイツ戦だと太田が苦手な相手がいるので、俺次第だというのはあった。いつも太田が引っ張っているので、この試合は三宅と僕がなんとかしなければと思っていた。相手は世界選手権4連覇の強豪。最後は相手もリスクを冒してガツガツやってくる。逃げるのではなくガチンコで殴りあわないと勝てない。でも祈るしかできなかった。
逆転されて残り30秒。難しいと思っていたが、なんとかしてくれと祈った。残り2秒。最後の一刺しで追いついた。あれはミラクル。普通だったらありえない。残り2秒で追いついたのは初めて見た。残り6秒の2点差を追いついたのも初めて見た。
決勝と三位決定戦では天と地の差。なんとか取ってくれと祈っていた。試合も見てられず下向いていた。見られなかった。この1本に人生がかかっていると思うと見えなかった。ポイントを取った時に、歓声と太田のランプで初めて結果が分かった。
明日も千田健太選手のインタビューをお送りします。