2012年8月31日
8月31日「子どもたちが遊べる場を。『ふくしまインドアパーク南相馬』」
今月14日、放射線によって外遊びができない子供たちを対象とした屋内公園「ふくしまインドアパーク南相馬」がオープンしました。
設立の中心となったのは、NPO法人フローレンスと地域の住民です。
フローレンスは、熱を出した子どもを預かる「病児保育」を展開するNPO。
震災後、被災地の子供たちのために何か出来ないかと考えたうえで、まず昨年12月、福島県郡山市内に屋内公園をオープン。
今回の南相馬がその2園目となります。
NPO法人フローレンスの代表・駒崎弘樹さんにお話しを伺いました。
◆開園のきっかけと、こだわり
わたしの妻が福島出身。妻の友達に聞いたら、子供たちが外で遊べないのが一番胸が痛いと言っていた。そこで子供たちが遊べる場所を作ろうと思った。屋外がだめなら屋内に、ということでインドアパークにした。
もともとは保険会社が入っていたオフィスを大改造。人工芝を敷いて、砂場もつくって、上にはジャングルのようにツタを這わせて、なるべく屋外に近いような環境にした。広さは100坪くらい。駆け回れるような広さ。
◆ニーズが高かったのが「砂場」
(屋外の)砂は放射線が強いということで、なかなか子供たちが砂場で遊べない。ある子供は、生まれてから一度も砂場を触ったことがない、砂場での遊び方がわからないという子もいる。そういう子供たちのために、砂場を屋内に作るということをした。そうしたことで、子供たちが思い切り砂場で遊べる、待ち望んでいた施設だと喜んでいる。子供たちの顔を見ると、頑張った甲斐がある。
ただ、まだニーズに沿いきれてない部分もあって。本来は行政がやることだから、公園は無料のものなのに、「なぜ無料じゃないのか」という声も。
民間でやっているプロジェクトとして、なかなかそれじゃ続けられないしと、葛藤もある。
◆子どもたちとその親を支えるために
子供にとって遊びは、人格や心の発達に欠かせない要素。砂場で造形をすることで想像力が磨かれ、友達と走り回ることでコミュニケーション能力の基礎を作っていく。心を作っていくということで非常に重要。
遊べない子供たちを見る親も忸怩たる思いがあるはず。でもこの町で住み続けたい、住み続けなきゃいけないという環境にある人たちを、わたしたちはオールジャパンで支えなきゃいけないんじゃないかと思う。
「ふくしまインドアパーク南相馬」の対象年齢は6カ月〜8歳まで。
会員費制で、ひと月遊び放題・子供一人につき2000円。
また、きょうだいは二人目が半額、三人目以降は無料です。
付き添いの方も一緒に入場できます。
民間のプロジェクトのため、活動を継続していくためにひと月500円の寄付会員制度「パークサポーター」を設けて、南相馬の子供たちの遊びをサポートしたいという方の支援を募っています。
また、ふくしまインドアパーク南相馬では、明日9月1日に無料開放イベントが行われます。
午後1時〜5時の間にピカチュウが2回登場します。
詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
【ふくしまインドアパーク南相馬 Official Website】
設立の中心となったのは、NPO法人フローレンスと地域の住民です。
フローレンスは、熱を出した子どもを預かる「病児保育」を展開するNPO。
震災後、被災地の子供たちのために何か出来ないかと考えたうえで、まず昨年12月、福島県郡山市内に屋内公園をオープン。
今回の南相馬がその2園目となります。
NPO法人フローレンスの代表・駒崎弘樹さんにお話しを伺いました。
◆開園のきっかけと、こだわり
わたしの妻が福島出身。妻の友達に聞いたら、子供たちが外で遊べないのが一番胸が痛いと言っていた。そこで子供たちが遊べる場所を作ろうと思った。屋外がだめなら屋内に、ということでインドアパークにした。
もともとは保険会社が入っていたオフィスを大改造。人工芝を敷いて、砂場もつくって、上にはジャングルのようにツタを這わせて、なるべく屋外に近いような環境にした。広さは100坪くらい。駆け回れるような広さ。
◆ニーズが高かったのが「砂場」
(屋外の)砂は放射線が強いということで、なかなか子供たちが砂場で遊べない。ある子供は、生まれてから一度も砂場を触ったことがない、砂場での遊び方がわからないという子もいる。そういう子供たちのために、砂場を屋内に作るということをした。そうしたことで、子供たちが思い切り砂場で遊べる、待ち望んでいた施設だと喜んでいる。子供たちの顔を見ると、頑張った甲斐がある。
ただ、まだニーズに沿いきれてない部分もあって。本来は行政がやることだから、公園は無料のものなのに、「なぜ無料じゃないのか」という声も。
民間でやっているプロジェクトとして、なかなかそれじゃ続けられないしと、葛藤もある。
◆子どもたちとその親を支えるために
子供にとって遊びは、人格や心の発達に欠かせない要素。砂場で造形をすることで想像力が磨かれ、友達と走り回ることでコミュニケーション能力の基礎を作っていく。心を作っていくということで非常に重要。
遊べない子供たちを見る親も忸怩たる思いがあるはず。でもこの町で住み続けたい、住み続けなきゃいけないという環境にある人たちを、わたしたちはオールジャパンで支えなきゃいけないんじゃないかと思う。
「ふくしまインドアパーク南相馬」の対象年齢は6カ月〜8歳まで。
会員費制で、ひと月遊び放題・子供一人につき2000円。
また、きょうだいは二人目が半額、三人目以降は無料です。
付き添いの方も一緒に入場できます。
民間のプロジェクトのため、活動を継続していくためにひと月500円の寄付会員制度「パークサポーター」を設けて、南相馬の子供たちの遊びをサポートしたいという方の支援を募っています。
また、ふくしまインドアパーク南相馬では、明日9月1日に無料開放イベントが行われます。
午後1時〜5時の間にピカチュウが2回登場します。
詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
【ふくしまインドアパーク南相馬 Official Website】