第4回 村田沙耶香さん(作家)
Podcast
第4回のゲストは『コンビニ人間』で2016年第155回芥川賞を受賞した作家・村田沙耶香さん。アメリカ、ドイツ、フランス、韓国、台湾など世界各国で翻訳されている『コンビニ人間』の海外からの反響について、新作『地球星人』、さらに小説を書くようになったきっかけについて語りました。
「頭の中で思い描いていたストーリーを“保存”できるものが小説だと思っていました。でも実際にやってみると、言葉は生命を持っていて、自分が思い描いたようにストーリーを“保存”できないどころか、自分の思いの寄らないところまで連れて行ってくれる。私は子どもの頃から本当の本当という言葉をずっと考えていました。それを教えてくれるものをずっと探していて。書くことは、本当の本当、自分の無意識しか知らない世界にどんどん連れて行ってくれる、小説にこのまま引っ張られて行ったら真実を知ることができるのではないか、と思ったんです」そんな村田さんにとって「文学」とは何なのでしょうか?「なくなってしまうことを想像すると恐ろしい」と言いながら、村田さんらしくあるものに例えました。5月27日(日)19時からの放送を、どうぞご期待下さい。
<村田沙耶香 プロフィール>
1979年生まれ。千葉県出身。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年に『授乳』が群像新人文学賞の優秀作となり作家デビュー。2016年に『コンビニ人間』で第155回芥川賞受賞。