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■第3話
南の島に嵐がくる。
初めて経験するその雨の強さ。
雨宿りするキビ刈り隊。
悦子は、修一に何をやっている人かを問い詰める。
笑って取り合わない修一に
「ここには、挫折して逃げてくる人が多いのよ」
というと修一は「あたってるよ」と答える。
「犯罪者でしょ」という悦子に「やめなよ!」とひなみは、
珍しく大声をだす。
激しい雨にキビを心配するひなみに、おばぁは言う。
「なんくるないさ」。
「なんてことない。なんとかなるさ」。
その響きを心に刻むひなみ。
雨上がり。ひなみは、偶然出会った修一と二人きりで散歩する。
ひなみは、少しづつ自分の心を開いていく。
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