留学がフツーになってきた!「トビタテ!留学JAPAN・日本代表プログラム」
海外で学びたい学生、そして保護者の方に是非、知っていただきたい制度があります。
今回は「留学がフツーになってきた!トビタテ!留学JAPAN・日本代表プログラム」というテーマでお話しました。
秋元 最近の留学事情はどうなっているのか。
文部科学省トビタテ!留学JAPAN広報 マーケティングチームリーダー 西川朋子さんにさっそく伺っていきましょう。
一時期は、海外旅行する若者も少ないし、留学する学生も少ないと言われていた記憶があるんですけど、最近の日本人学生の留学事情はいかがですか。
西川 実は、最近、徐々に増えてきているんです。
高校生の場合、2015年度は年間3万人ほどでしたが、2017年度は、過去最高の4万7000人ほどが留学をしています。
大学生の場合は、2011年度と比べてほぼ倍増し、年間10万5000人ほどが留学をしています。
秋元 ちなみに留学先はどこが人気なんですか。
西川 アメリカ、オーストラリアやカナダといった、英語圏が多いのですが、最近は、中国、台湾、タイなどアジアへ行く学生も増えています。
留学の目的も、語学の習得だけでなく、ボランティアやインターンに参加したり、プログラミングなど専門的な分野を学んだり、自分の研究発表を現地で行ってディスカッションするなど、現地での交流をメインにするような留学が増えてきています。
留学の多様化と言ったりしていますが、語学の習得という特定の目的に留まらず、自分の興味・関心について学ぶことがフツーのことになってきています。
留学のメリットについても、語学の習得に限らず、実際に留学から帰ってきた学生からは「突破力が身に付いた」、「なんでもチャレンジしようという気持ちになった」という感想をたくさん、いただきました。
秋元 こうしたメリットを聞くと、留学してみたいと思う学生や、我が子を留学させたいと思う保護者の方もいらっしゃると思います。
西川さん【トビタテ!留学JAPAN・日本代表プログラム】について詳しく教えてください。
まず、どんな特徴の海外留学支援制度なんでしょうか。
西川 はい。一番の大きな特徴は、多様な活動を留学として支援する点です。
アカデミックな留学も対象になりますが、必ずしも、学校に行って勉強をする必要はなく、例えば、農業の勉強をしたいと思ったら、農場でお手伝いをするインターンでもいいですし、ダンスの勉強をしたいのであればダンススクールやスタジオでの修行でも大丈夫です。
JOY 実際、どんなプランで留学した学生がいるんですか。
西川 例えば、鶴田 七瀬さんは、日本の性教育について疑問を抱き、性教育の先進国と言われているデンマークの学校4校、オランダの学校5校、フィンランドの学校20校、イギリスの学校2校を回り、実際にどのような性教育が行われているか見学し、図書館にどんな本があるのか、医療機関にどんなサービスがあるのか、などを学ぶことで、性教育を学校の中の教育だけでなく、それが充実した社会がどんな価値観、文化なのかを全体的に勉強してきました。
帰国後、彼女は、性教育のトイレットペーパーを作り、クラウドファンディングで資金を集め、実際に学校へ導入しています。
やはり、教科書では学べないことを学んできているなと思いました。
JOY 行動力が凄いですね。
西川 他にも、突破力を発揮した学生がいます。
洪 英高さんは、元々、独学でプログラミングを学んでいたのですが、さらにブラッシュアップを目指して、シリコンバレーにプログラミングの留学をしました。この時の経験をもとに自分でサービスを立ち上げ、起業家としてやっていこうと考えた時、大ファンだった本田圭佑選手が投資家として若い人を応援していることを知り、アプローチしました。すると、「メキシコまで来たら話を聞いてくれる」ということで、彼は、メキシコまで行き事業計画をプレゼンし、出資してもらいました。
今、彼は日本に来る外国人の方が長期滞在する時に利用するホームステイサービス「Homii(ホーミー)」を作りました。
将来的には、国籍を問わず、あらゆる人が「混ざって暮らす」ことを実現するため、頑張っています。
秋元 お話を伺っていると、とても魅力的な海外留学支援制度だと思うんですけど、学校の成績が良いとか、語学が得意とか選考基準も厳しいのではないですか。
西川 留学生の選考は学校の成績や語学力は問いません。
選考基準は熱意、独自性、好奇心、の3つです。
JOY 学力とかじゃないんですね。
西川 テストの点や成績のスコアではなかなか測れない部分も若者のポテンシャルなのではという考えに基づき、書面と面接のみで行われます。
書面では、自分が将来どんなことをやりたいのか、そのための留学プランはどのようなものかを書いていただきます。
そこで、どんなところに着目しているのか、どんな学び先を自身でプロデュースしたのか、その方のやる気、視点、好奇心、独自性をみます。面接に進んだ方には、実際にプランのお話などもしてもらいます。
面接官は、この制度を支援していただいている企業の人事部の方などです。「応援したい!」と思わせられるかどうかで決まります。
秋元 お話を聞いていると、魅力的な制度ですね。
西川 この制度は、企業や団体、個人の方の寄付で全て賄っており、費用の返済は不要です。
JOY え、返済しなくていいんですか。
秋元 今、この番組を聞いている学生の方や保護者の方は留学したい、行かせたいと思っている方もいると思います。
このトビタテ!留学JAPAN・日本代表プログラムに応募するには、どうしたらいんですか。
西川 現在、高校生コースで募集を行っています。
12月からは大学生コースの募集もはじまります。
応募資格や選考方法など詳しくは公式ホームページをご覧ください。
カタカナで【トビタテ】と検索するとすぐに見つけることができます。
自由な留学ができる魅力的な制度だと思うので、好きなことで目標を立てて、海外で学んでみてください。
きっと新しい世界が開けると思います。
秋元 聞けば聞くほど、素敵な支援制度でしたね。
JOY 今日、この番組を聞いて知ったっていう親御さんもたくさんいると思うんだけど、是非、申し込んでほしいね。
羨ましいよ。自分たちも行きたいよね。
これからの未来である子どもたちが、海外でいろいろ吸収して、日本に還元してくれるわけだから、大きな経験、成長を手に入れることができると思います。
参考:トビタテ!留学JAPAN(文部科学省)