知ってますか? 便利に使えるマイナンバーカード!
マイナンバー制度がスタートして3年。暮らしの中でマイナンバーカードが役立つ場面は、これからもっと増えていくそうです。今回は、マイナンバー制度と、マイナンバーカードの便利な使い方をおさらいしました。
秋元 「マイナンバー」は、赤ちゃんからお年寄りまで、一人ひとりに指定された12桁の番号で、日本に住民票がある人全員が持っている番号のことです。そして「マイナンバーカード」は、自分が住んでいる市区町村に申請して取得できる顔写真付きのプラスチック製のカードのことで、表面に氏名、住所、生年月日、性別。裏面にマイナンバーが記載されています。JOY君は、マイナンバーカードを持っていますか?
JOY いや、まだ。自分のデータがすべてそれに入るとなると、もし失くしちゃったりしたら怖いよね。でも、どんなメリットがあるかわかれば、作る気になるかもしれない!
秋元 そうですね。マイナンバーカードについて正しく知り、不安を解消して、便利に使っていきたいですよね。ここからは、内閣官房・番号制度推進室・内閣参事官の笹野健さんに伺います。まず、マイナンバーは、どんな場面で利用できるのでしょうか?
笹野 マイナンバーはより便利な暮らし、より良い社会を目指して2015年10月から導入されました。「社会保障」「税」「災害対策」の3つの手続で利用できます。
JOY 具体的には、どんなメリットがあるんですか?
笹野 マイナンバーを利用する大きなメリットは、行政手続が簡単になることです。例えば、雇用保険などの給付を申請する時は、住民票や課税証明書などの提出も求められますが、マイナンバーを提示すれば、これらの書類を自分で揃えて提出する必要がありません。
JOY そうなんですか!僕は書類を揃えるのが苦手だから、これは相当なメリットだよね。でもマイナンバーを知られたら、いろんな個人情報が漏れたりしないんですか?
笹野 それは誤解です。マイナンバーを提示する際は、顔写真付きの身分証でも確認しますので、他人がなりすまして利用することはできません。しかも個人情報はこれまでどおり、住民税ならお住まいの市区町村が、雇用保険ならハローワークが、それぞれ管理しています。誰かがすべての個人情報を管理しているということはなく、それぞれ分散して管理されています。
JOY なるほど、分散管理されているから心配ないんですね。マイナンバーカードには顔写真も付いていますから、身分証としても利用できるんですよね?
笹野 はい、公的な身分証として利用できます。子供でも作れますので、私の娘は、コンサートで身分証の提示を求められたときに使っているようです。
秋元 ほかには、どんなメリットがありますか?
笹野 マイナンバーカードの裏面には、「電子証明書」機能のあるICチップが埋め込まれていて、カードリーダーなどで読み込むことで、オンライン上でも自分が自分であることを証明できるんです。例えば、子育てに関する手続きのオンライン申請や、確定申告をオンラインで行う「e-Tax」でも、この「電子証明書」を使って本人確認ができます。
秋元 この時期は就職・進学・引越しなど、いろんな手続きがありますから、そういった場面で使えると便利ですよね。
笹野 そうですね。そのときにも、住民票などの証明書が必要になる場合がありますが、マイナンバーカードがあればコンビニで取得することができます。市区町村によってサービスの内容が異なる場合がありますので、詳細はお住まいの市区町村にご確認ください。
JOY 平日は忙しくて窓口に行けない!っていう人には便利だね。
笹野 また、これからは健康保険証として使えるようにするなど、1枚でいろんな用途に活用できるようにしたいと考えています。
JOY ちなみに、もしもマイナンバーカードを落としてしまっても、悪用されることはないんですか?
笹野 電子証明書として利用する時は、ご自身で決めた暗証番号が必要になりますので、それは銀行のカードなどと同じです。また、不正にICチップの情報を読み出そうとすると、ICチップが壊れる仕組みになっています。
JOY すごい!そんなにすごいカードなのに、作ってなくてすみません。
笹野 ぜひ早く作ってください。申請は郵便・パソコンのほか、スマートフォンでも簡単にできます。詳しくは、マイナンバー総合フリーダイヤル0120-95-0178にお問い合わせください。
秋元 これからもっと活用できる場面が増えていくそうですし、JOY君も作らなきゃね!
JOY 今日のお話を聞いて、作っておかないと!と思いました。