秋元才加とJOYのWeekly Japan!!

生活に身近な情報や政府の取り組みをわかりやすくお伝えする番組「秋元才加とJOYの Weekly Japan!!」。番組パーソナリティーの秋元才加とJOYが、毎回、生活に密着したトークをゲストと繰り広げ、私たちの暮らしに必要な情報をお届けします。

2018.09.29

安全に海釣りを楽しむ方法!



気候が涼しくお魚が美味しい秋は、海釣りを楽しむのに絶好のシーズンですが、例年10〜11月は、海釣り中の事故が増える傾向にあるそうです。今回は、海釣りでの事故防止対策についてお話しました。

JOY  海釣りは僕も番組のロケで何度かやったかな。長崎の五島列島の海で、漁師さんと一緒に船に乗って、棒でマグロを刺す“突(つ)きん棒漁”っていう昔ながらの漁をやらせてもらったこともあるよ!

秋元  すごい!私はやったことないんだけど、最近は女性でも釣りをする人が増えているみたいで、釣りの魅力にハマる人は多いそうですよ。今日はそんな海釣りでの事故防止対策について、海上保安庁交通部安全対策課・海難防止対策官の濱中洋尚さんに伺います。実際に、どれくらいの人が海で釣りをしている時に事故に遭っているんでしょうか?

濱中  はい。海上保安庁が把握している海釣り中の事故者の数は、年間およそ300人いまして、昨年は273人でした。そのうち、およそ3割の人が、死亡、または行方不明となっています。

JOY  どんな事故が多いんですか?

濱中  最も多いのは海に転落する事故です。釣り場から足を踏み外したり、波にさらわれたりして海に転落してしまうんです。実は、10月、11月は例年、海釣り中の事故が増える傾向があるので特に注意していただきたいと思っています。

JOY  これからの時期なんですね。どうして事故が増えるんですか?

濱中  この時期は一般的に魚がよく釣れますし、美味しいことに加えて、気候が涼しく釣りに適した環境になります。そのため、釣りに出掛ける人が増えて事故に遭う件数も増えてしまうんだと考えられます。

JOY  この時期に釣りを始めるっていう人も多いのかもね。

秋元  海で釣りをしている時、事故に遭わないためには、どんな点に注意すればいいんでしょうか?

濱中  基本的な注意点は主に4つです!【安全な場所を選んで釣りをする】【天気の変化に注意する】【アルコール飲料を飲んで釣りをしない】【ライフジャケットを正しく着用する】。この4つを守っていただき、安全に楽しく釣りをしていただきたいと思います。

秋元  どれも簡単なことのような気がしますが…

濱中  海釣りの事故で最も多いのが、防波堤や岸壁から海へ転落する事故です。中には、立入禁止の場所に入って釣りをしていて転落するケースもありますが、立入禁止の場所は周りに誰もいないので、海に落ちてしまっても誰も助けてくれません。立入禁止の場所には絶対に入らず、釣りをする場所は慎重に選んで下さい。

JOY  2つ目に天気の変化にも注意が必要ってことですけど、あらかじめ波の状態を確認することはできるんですか?

濱中  はい。海上保安庁のウェブサイトで【海の安全情報】を提供しています。風向きや風の強さ、波の高さなどの気象情報や、気象庁が発表する気象警報、注意報などをリアルタイムで知ることができます。また、事前にメールアドレスを登録しておけば、気象情報など海の安全に関する情報が配信されるサービスもあります。

秋元  こういったツールを活用して、天気の悪化が予想される時は、釣りを中止することも大切ですね。

JOY  3つ目にアルコール飲料を飲んで釣りをしないってことですけど、結構飲酒をしながら釣りをしている人いますよね…?

濱中  はい。飲酒をした人が釣りをしていて海に転落するケースが多く見受けられます。昨年のデータでは、飲酒をした状態で釣り中に海に転落した人の半数以上が死亡・行方不明となっています。

JOY  酔って落ちたら危ないということですね。命に関わることだから、釣り中の飲酒は控えましょう!

秋元  最後4つ目の注意点ですが、堤防などの陸地から釣りをする場合でも、ライフジャケットを着用した方がいいのでしょうか?

濱中  はい。事故は磯場や沖合よりも、防波堤や岸壁といった港の中で発生する件数の方が多いんです。ライフジャケットを正しく着用していれば、着用していない場合よりも助かる可能性が高くなるので、釣りをする時には必ず着用してください。また、釣り中の事故が最も多い日の出前と日の入り後は、周囲が見えづらいため、しっかりライトをつけるようにしましょう。

秋元  万が一、事故に遭ってしまった場合はどうしたらいいですか?

濱中  釣り中は、すぐに救助の連絡が出来るよう、スマホや携帯電話を防水パックに入れて、身につけておいてください。連絡先は、海上保安庁の緊急通報用電話番号【118番】です。警察や消防とも連携していますので、海で事故に遭った時や事故を目撃した時は118番へ連絡してください。自分の安全を確保したうえで、クーラーボックスやペットボトルなどの浮くものや、釣竿、ロープなどを差し伸べて、可能な範囲で救助活動にあたってください。

JOY  助けようとして、自分で飛び込むのは絶対にダメですよね!みんな釣りが大好きでやっているのに、それで命を失ってしまうことほど悲しいことはないからね。釣りに慣れた人でも、油断は禁物!

秋元  4つのルールをしっかり守って、安全第一で楽しんでくださいね。