思いがけない事故から子供を守る方法!
お子さんの思いがけない行動にヒヤリとさせられたことはありませんか?子供は発育とともに行動範囲が広がると、様々な事故にあうおそれも出てきます。今回は、『思いがけない事故から子供を守る方法』をテーマにお話しました。
秋元 JOY君は子供の頃、「危ないな!」っていう経験はあった?
JOY あったあった!サッカーボールを追いかけて道路に飛び出しちゃったり、木の上に秘密基地を作って落ちてケガしたり、めちゃくちゃ活発で元気な子だったから、親は心配だったと思うよ。
秋元 子供たちがケガをしないように、そういう事故は未然に防ぎたいよね。ここからは、消費者庁消費者安全課長の野田幸裕さんにお話を伺います。野田さん、子供の思いがけない事故にはどんなものがあるんでしょうか?
野田 窒息や溺れ、転落などがあります。大変痛ましいことですが、平成28年は、こうした事故で14歳以下の子供が300人ほど亡くなっています。
秋元 そんなに多いんですか!具体的にはどんな事故があるんですか?
野田 窒息の場合は、うつぶせに寝た子供の顔がベッドのマットレスなどに埋まってしまったり、小さな物を喉に詰まらせたりしてしまうといった事故です。また、浴槽に落ちて溺れたり、ベッドや窓・ベランダから転落したりといった事故が起きています。こうした事故は0歳から6歳頃までの幼い子供に多く起きています。
秋元 なぜ、こうした事故が起きてしまうのでしょうか?
野田 うつぶせから寝返りがうまくできずに窒息してしまうなど、子供の発育の段階と深い関係があります。一方で、それまでできなかったことが急にできるようになって、身の回りの小さな物をつかんで、口に入れてしまい、誤って飲み込んでしまうといったことも起きます。
JOY 子供の成長は早いから、昨日できなかったことができるようになったりして、親が予測できないこともあるよね・・・。
秋元 これからの季節、特に注意したほうがいいことはありますか?
野田 まずは、水の事故です。海や川、池など、水と触れ合う機会が増える季節には、子供が溺れてしまう事故が発生しています。海や川などは、一見穏やかそうな場所でも、急に状況が変わることがあります。
秋元 確かに、そんなに深い場所じゃないのに、大人でも急に足を取られてしまうこともありますよね。こうした事故を防ぐために、私たち大人が気をつけることはどんなことでしょうか?
野田 基本的なことですが、遊泳禁止や立入禁止などの危険な場所では、子供を遊ばせないようにしてください。また、海や川などでは大人が子供から目を離さないこと。天候が悪くなる予報があれば、海や川に行かない判断をすることも大切です。
秋元 他に、これからの季節に起きやすい子供の事故はありますか?
野田 ある統計データによると、春から夏にかけて、子供を乗せた幼児用座席付きの自転車の事故が増える傾向にあります。
JOY よく、自転車の前と後ろに子どもを乗せて走っているお母さんを見かけるけど、たまにふらついていて、あれは怖いなって思っちゃう。
野田 走行中に道路の段差などでバランスを崩して転倒したり、停車中に転倒したりする事故が起きています。子供を乗せたままで、保護者が自転車を離れたり、目を離したりした時に転倒することもあります。
秋元 こうした事故を防ぐにはどうしたらいいですか?
野田 万が一の事故に備えて、子供を乗せる前に必ず自転車用のヘルメットを着用させ、乗せた後はシートベルトを装着させましょう。また、バランスを崩さないように慎重に走行することはもちろん、子供を乗せたまま自転車から離れないでください。幼児用座席に子供2人を乗せる時は、まず後ろの座席に乗せ、次に前の座席という順番で乗せると、自転車のバランスが安定して比較的安全です。
秋元 子供の事故防止について、もっと詳しく知りたい場合はどうしたらいいですか?
野田 【子供の事故防止】で検索すると、消費者庁の情報ページを見つけることができます。なお、5月21日から27日は、【子供の事故防止週間】です。この機会に是非、ウェブサイトをご覧ください。
JOY 自分で想像できること以外にも、子供の事故の可能性はたくさんあるから、しっかりチェックしておいた方がいいね。
秋元 子供がいない私たちも、声を掛け合って、地域のみんなで子供たちを守っていきたいですね。