泊まる!味わう!体験する!「農泊」
秋元才加とJOYがパーソナリティを務め、暮らしに役立つ情報や気になるトピックをご紹介していく『秋元才加とJOYのWeekly Japan!!』。いよいよレジャーシーズン到来!ということで、今回は「農泊」をテーマにお送りしました。
JOY 「農泊」?初めて聞いた!
秋元 「農泊」は、日本ならではの伝統的な生活を体験して、地域の方々との交流を楽しむ“滞在型の旅行”のことだそうです。ちなみにJOY君は農業体験したことはある?私は去年、コンバインに乗って稲刈りしましたよ。
JOY オレもね、去年コンバインに乗ったんですよ!普段は体験することがないから、めちゃめちゃ楽しかったし、貴重な体験になったね。
秋元 大人になるとなかなか機会がないから、そんな体験ができる「農泊」、気になりますよね?ここからは、農林水産省の日置秀彦さんに詳しく伺います。日置さん、「農泊」とは何ですか?
日置 「農泊」と言っても農村だけでなく、山村や漁村なども含め、来て泊まっていただいて、地域の人との交流や農林漁業などの体験をしてもらうことを「農泊」と言います。今、この取組が注目され、全国各地で増えているんです。
秋元 へえ!なぜ、増えているんでしょうか?
日置 農山漁村では、高齢化や人口減少が進み、このままでは集落が維持できなくなってしまいます。そこで、美しい風景や祭りなどの伝統文化を観光資源として活用して、地域に人を呼びこみ、活性化していこうと「農泊」に取り組んでいるんです。政府も、これを地方創生に結びつけていこうと支援しています。
秋元 政府も「農泊」を進めているんですか?
日置 政府としては、まず、意欲的に農泊に取り組もうとする地域が、観光コンテンツを作ったりすることを支援しています。地域には、地域の人では気づかないお宝が眠っていて、例えば雪国だと、冬は“スノーシューを履いて雪の上を歩く”という体験プログラムが、雪のない海外からのお客さんに人気のようです。こういうものも、立派な観光コンテンツになっているんですね。じつは、こういった企画をしているのが、地域外から来た人たちなんです。政府としては、農泊に取り組む地域に対して、情報提供や人材育成の支援を行っているところです。
JOY 自分たちにとってはあたりまえのものが、お宝になるんですね!
秋元 外から来た方々にアドバイスしてもらうのはいいですよね。
日置 それから、「農泊」の魅力を国内外に情報発信していくことも重要です。例えば、東南アジアのインフルエンサーを活用して、農泊を紹介する動画をYouTubeで公開したところ、205万回以上も再生されました。そのインフルエンサーのインスタグラムのフォロワーも、130万人から190万人ほどにまで増えました。
秋元 すごい!そうしたサポートで盛り上がっているのは、例えば、どの地域ですか?
日置 そうですね、JOYさんの地元の群馬県には、温泉で有名なみなかみ町がありますが、団体客が減って、温泉客も減少してきました。そこで、町と温泉旅館を含む地元の企業が協力して、地域の特性を生かした体験プログラムを提供しています。例えば、群馬県は昔、生糸の一大生産地でした。そこで、カイコに桑の葉を与えて、数万匹のカイコが桑の葉を食べる音を聞いて癒やされるという体験があります。今や日本でここでしかできないと思いますよ。
JOY ここでしか体験できないことっていうのは、価値がありますね!
秋元 政府では今後、どんな風に農泊を進めていく予定ですか?
日置 まずは、訪日外国人の方々に、東京や大阪のような大都市だけではなく、みなかみ町のような農村にも足を運んでもらえるように、「農泊」の魅力を発信していきたいと思います。政府では、2020年までに全国で500か所の農泊地域を作ることを目標にしています。「農泊」を、地域の活性化につなげて、農村を元気にしていきたいと思います。
JOY 「農泊」で町も盛り上がるし、もしかしたら気に入ってそこに住んでくれる人がいるかもしれないですよね。農家の人たちの収入UPにも繋がるから、500か所と言わず、もっと増えてほしいね!
秋元 そうだね、いろんな体験ができて、美味しいものもたくさんありそう!まだゴールデンウィークの計画が決まっていない方は、ぜひ、「農泊」を選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか?