森永乳業 presents 平原綾香のヒーリング・ヴィーナス

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ON AIR REPORT 毎週ゲストをお招きして、その方ならではのパーソナルな“音楽の世界”を辿ります。

02/10谷原章介さんが感じた『メリー・ポピンズ リターンズ』の魅力とは?

2019/2/10 update
平原綾香さん・谷原章介さん
毎週ゲストをお招きして、その方ならではのパーソナルな音楽の世界を辿らせていただきます。ゲストは先週に引き続き、映画『メリー・ポピンズ リターンズ』でマイケル・バンクス役の吹き替えを担当された、俳優の谷原章介さんです。
先週も話してくださいましたが、谷原さんはいろいろなジャンルの音楽を聴いているそうで、大の音楽好きなんだそうです。

音楽に目覚めたきっかけは?

「初めて買ったレコードがうる星やつらの『ラムのラブソング』、小学校1年か2年の時に、お小遣いで買いに行ったのを覚えています。思春期の頃にスティングのアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン』が出たんですよ。『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』が入っているやつ。それを買ったのが、初めての洋楽のアルバムかもしれないなぁ。」

それがいろんな方面に行って、スラッシュメタルに行き着いたんですね。

「僕、掘っていく作業が好きみたいで、スティングいいなと思って、スティングはもともとポリスってバンドじゃないですか?ポリスを辿っていくと、ニューミュージックなんですけど、ちょっとパンクっぽかったりするんです。それで、パンクを聴いていきます。パンクを聴いていったら、ハードコアパンクっていうジャンルにいく。いろんなジャンルが結構繋がっているんですよ。ハードコアパンクのバンドがメタルの曲をカバーしていたりする。この曲、かっこいいなとオリジナルを聴くと、メタルも面白いのがあるなと思って、ずーっと繋げて聴いていって、いつの間にか、スラッシュメタルとか聴くようになりまして。最近だと、ボサノヴァとかブラジル系を聴くことが多いんですけど。」

もうすぐバレンタインということで、今回は、谷原さんお気に入りのラブソングをご紹介ください。

Jungle Brothers『My Jimmy Weighs A Ton』
「ヒップホップなんですよ。ネイティブ・タンと言われるデ・ラ・ソウル、ブラック・シープ、ジャングル・ブラザーズ、他にもいるんですけど、ヒップホップって、西海岸系のギャングスターのイメージが強いと思うんですが、ちょっと柄が悪い感じ?そうじゃない、東海岸の知的なラップというのもあって、ニューヨークはどっちかというと、そっちのスタイルが強いんですね。この人たちはサンプリングのネタを昔のR&Bだけじゃなくて、フランス語のフランス語会話の教習のテープから持ってきたりとか、すごくアーティスティックなヒップホップを作るんです。ラップとラップの間に、その教材の音が入っているんです。サウンドコラージュがすごく美しいんです。僕が好きなヒップホップの路線はそういう、ネイティブ・タンと言われている方が好きです。」

Nina Simone『I Loves You Porgy』
「中華街と元町の間にあるMINTON HOUSEのおいどんさんという僕が昔からお世話になっている人が、ジャズの女性ボーカルものが好きで、いろいろいいものを教えてくれたんですね。『Four Women』という4人の女性を歌った歌があるんですけど、それも僕、とても好きで。歌詞を読んでいただくと、白人、黒人、黄色人種、インディアン、それぞれの女性たちが、それぞれの立場でどういう風な扱いをされてきたかが歌われています。最後、絶叫して終わるんですけどね。とても素敵ですけど、どすんと腹に響きます。
Ninaってちょっとダミ声でしゃがれているじゃないですか?でも、深みがあって大好きなんですけど、そのNinaが美しいバラードを歌うと、より味わいがあるというか、とても好きですね。最後、アメリカを捨てて、フランスで暮らされたんですよね。」

Marlena Shaw『You Taught Me How To Speak In Love』
「1950〜1960年代の曲で、名曲として残っていないけど、こんないい曲があるんだよということで、アシッド・ジャズだったり、ヒップホップでコラージュされて使われていたりしたんですけど、Marlena Shawはジャズのレーベルのブルーノートから1970年代中盤から出ているんですけど、とてもソウルフルで美しいバーラードです。大好き。Marlena Shawは声の幅がそんなに広い方ではないんですけども、こんな曲を平原さんに歌っていただけたら、聴いてみたいなと思う曲ばかりを選んだつもりです。」

ここからは、谷原さんと日本版の吹き替えを担当した映画『メリー・ポピンズ リターンズ』について、お話したいと思います。マイケルは前半で『君はどこへ』っていう歌があるんですけど、日本語の谷原さんの歌を聴いた時に、涙が出てきました。私たちが歌う時って片耳でご本人の英語の歌を聴いて、自分の声を聴きながら、レコーディングすることが多いじゃないですか?あれって、谷原さん、慣れていますか?

「台詞の部分は、それがすごくやりやすかったんですけど、『君はどこへ』は歌のパートと台詞のパートがあるじゃないですか?あれが、何パターンもあってですね、日本語になった場合に、英語版の音とちょっと違うっていうのがあって、歌だけに関しては聴きながらはやらなかったです。」

『メリー・ポピンズ』っていう作品自体が、台詞や歌のキーワードがとても濃いというか、生きるヒントとか、そういうキーワードがたくさん入っていて、子供たちにたくさん観てほしい作品ですね。

「そうですね。あれを真顔で僕が子供たちに怒るように、“こうこう、こういうことが大事”って言われたら、あまり聞く気しないですけど、平原さんの声で楽しく歌ってもらえると、“うん、がんばろう。これを大事にしていこう”と思えますよ。」

ミュージカル、映画でもね、もともと小さい頃のマイケルは悪ガキだったわけですよ。メリーがやってきて、とてもいい子になって。そして、今作、リターンズではマイケルが大人になって、大事なことを忘れちゃうんです。

「メリーがあれだけ教えてくれた、夢見ることの大切さ、諦めないことの大事さ、もう、忘れちゃって、現実にがんじがらめになっているんですよね。ショックですよ。」

でも、そういう生きるのに精一杯な気持ちもすごくわかりますよね。今回の映画は、大人の方々も共感できると思います。

「大人の方々にこそ、観てほしいですね。目が覚めるたびに今日は何しようとワクワクしていた子供の頃を思い出せると思う。」

メリーが“どんなことでもできる!不可能なことでも”って言うんですけど、すごくファンタジーな世界が夢に見えなくなったんですね。“そうだよね”って思えます。

「今って、ちょっと暗い世の中じゃないですか?やる前から、どうせ無理だと諦めることが多いと思うんですけど、できるんだと信じてやって、ぶち当たって、結果、ダメだったとしても何か発見があったりとか、教訓だったり得るものがあると思うんですよ。やる前から諦めていたら、“ほら、どうせダメなんだ”と思っちゃうでしょうし、もしかしたら、やろうとも思わないかもしれない。」

これは、ネタバレではないと思うけど、マイケルが“遅刻する!”って言うと、メリーが“まだ遅刻してないじゃない?”と言うんです。なんか深いなって。

「そうそう。とっても大事。意識が、今にないんですよね。ちょっと先のこと考えていて。メリーって子供たちと楽しい時間を持つじゃないですか?それは、未来とか過去じゃなく、今を楽しみなさい。貴重な子供時代をという意味もどこかにあるんじゃないかなと思いますよね。」

谷原さんが好きな、メリーが少し寂しそうな顔をするシーン、私も大好きです。エンドソングで『幸せのありか』という曲も歌わせていただいているんだけど、劇中では、お母さんに会いたいと嘆いている子供たちを寝かしつけるために、“この場所にいないだけで、消えてなくなることはないのよ”って、言うんです。歌詞を辿っていくと、実は、メリー自身のことを言っている気がして。星の彼方で見ているから、私を見つけ出してって。あの歌はメリー自身のメッセージでもあるんだなと思って。いろんなところに泣きどころがありますね。

「想像を掻き立てられますよね。メリーって、“公”と“私”の公の部分はすごく見えるじゃないですか?ナニー(乳母)として、みんなを助ける。でも、“私”の分ではどういう生活して、どういうことをやっているのか、すごく気になるステリアスな魅力がありますよね。」

平原さんも谷原さんも、この作品にすごく思い入れを持っていらっしゃるのが伝わってきますね。お子様はもちろん、大人の方々も、たとえ、ちょっと気が重い日々であったり、悲しいことがあったりしても、心にポッと灯がともった気持ちになれる作品です。ぜひ、映画館でご覧くださいね。

(谷原章介さんのその他の活動情報については、オフィシャルサイトをご覧ください。)

皆さんからのメッセージをご紹介♪
ラジオネーム さつまのモーモーさん

「平原さん、こんばんは。ラジオ毎週楽しみに聴いています。いつも聴いたあとは、なんだか元気になって、明日も頑張ろうって気持ちになります。ありがとうございます。今度の3月でお世話になった男性の上司が定年退職されるのですが、その送別会の幹事を任されています。会の中で渡すプレゼントを考えているのですが、なかなか良い物が浮かびません。ちなみにその上司は家で牛を飼っていて牛が大好きなので、何か牛に関連したものがいいかなぁとは思うのですが…おすすめのプレゼントとかありましたら教えてください。よろしくお願いします。」

平原さん
「えー!?知らないよ(笑)いいものをプレゼントしたいよね。その上司の方のノリによるよね。いっそのこと、牛の着ぐるみはどう?いらないよね〜(笑)牛グッズとか?牛柄のブランケットとか、パジャマだったら使えるかもね。でも、定年でしょ…?パジャマは良くないか…。男性向けの牛グッズか…。さつまのモーモーさん、がんばって!絶対、いいのが見つかると思う!」

番組では皆さんからのメッセージをお待ちしています!「アナタにとって○○な曲」のリクエストも大歓迎です。例えば・・・、大切な曲や癒される曲、元気が出る曲や泣ける曲、初めてCDを買った曲、カラオケで良く歌う曲、結婚式でかけたい曲など、○○に当てはまるキーワードは、何でもOKです!
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