森永乳業 presents 平原綾香のヒーリング・ヴィーナス

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ON AIR REPORT 毎週ゲストをお招きして、その方ならではのパーソナルな“音楽の世界”を辿ります。

03/17松任谷由実さん 絵を描く作業と、音楽を作る作業は似ている?

2019/3/17 update
平原綾香さん・松任谷由実さん
毎週ゲストをお招きして、その方ならではのパーソナルな音楽の世界を辿らせていただきます。今週のゲストは平原さんが尊敬してやまない、松任谷由実さんです。アルバム『From To』で『晩夏(ひとりの季節)』や、NHK『ラスト・ディナー』というドラマで『朝陽の中で微笑んで』をカバーさせていただいています。

1971年高校3年生の時に作曲家として、デビューしてるんですね。

「正確にいうともっと前なんですよ。アルファミュージックというところの専属作家契約第1号なったのが、16歳で。」

キャロル・キングと一緒ですね。

「重なるところはありますね。私、作曲家デビューは14歳なんですよ。遊びで作った曲が、当時、オープンリールの小さいテープレコーダーで、録音したものがプロの手に渡って、タイガーズっていうグループサウンズを解散したばかりの加橋かつみという方が、シングルにしてくれたの。それが初めてなんですよ。」

じゃあ、もう曲を書くというのは、どうなんですか?すぐできるんですか?

「それから遡ること1年前ぐらいに、ラジオから流れてきたプロコル・ハルムというイギリスのバンドの曲に、衝撃を受けて。『青い影』っていう曲なんだけど、それでね、ロックは小学校の後半からすごく好きだったんだけど、ギターが中心だったので。『青い影』はピアノロックだったんですよ。自分でもできるかもしれないと思わせてもらえたの。」

もともとピアノをやられていたんですか?

「ショパンぐらいまでは弾ける。勝手に弾きたくなっちゃって。コピーをしたりしていましたね。」

曲はどんなところから作るんですか?ピアノの前に座って、よし作るぞっていう感じですか?

「えーっと。人から見るとピアノの前に座ってって思うかもしれないんだけど、頭の中で鳴っていることも多いです。いろんな作り方があるんだけど、ワンフレーズが歌詞と一緒に浮かんでくる時もあれば、カウンターメロディーと言って、その曲に対する別のメロディーが浮かんで、それから作っていくこととか。」

曲と歌詞だったら、どっちがやりやすいですか?

「圧倒的に曲なんですけどね。カオスになっているけど、すでに曲の中に歌詞の情報があるんだと思う。それを詞で探し出すのが大変。人にわかる言葉に落とし込むのが大変で、詞は悶絶しますけどね。でも、できた時は、ものすごいカタルシス、快感があります。」

ユーミンさんってどうやって、あんな曲が作れるんだろうと思うんですけど、コツは何ですか?

「それが言えたら、みんなユーミンになっているよ(笑)ただ音楽に関して、アカデミックな教育は受けてない。本当にジャズをやっている人から、かっこいいと言われたりする。どうしてこういう展開をするの?って。」

メロディーの展開には、びっくりしたんです。NHK『ラストディナー』というドラマで『朝陽の中で微笑んで』を歌わせていただいたんですけど、とんでもなく難しい曲で。メロディーの動き方とか、コード感とか、どうやって作ったのかなと思うくらい、不思議な宇宙が広がっていました。

「朝の黄昏、朝のトワイライトと言っているんだけど、空の色が何色だか言えないような、時刻がすごく好き。朝のそういう時刻の歌ですね。」

色が出てくるのは美術にも携わっているからなのかしら。『晩夏(ひとりの季節)』にも群青や紅、いろいろな色が出てきました。カラフルですね。

「専攻は日本画だったの。デビューしちゃってたから、ちっともまじめてにやってなかったけど。ただ日本画の絵の具はきれいでしたね。学生は泥絵の具で代用するんだけど、本当の絵の具はとても高くて、宝石を砕いたようなものなんですよ。群青なんて、ラピスラズリ。だから、洋画の絵の具のように、そのまま画面に付くわけじゃないから、膠(にかわ)っていうノリみたいなものを溶いて、張り付けていくような作業ですかね。筆で塗ることで、画面にくっついていく。キラキラするんですよ。」

絵を描く作業と、音楽を作る作業って似ていますか?

「たぶん。だぶんというのは、私は本当に、大学で真面目に日本画を書かなかったんで、友達に卒業制作を手伝ってもらいまくりながら、這う這うの体で卒業したんでね。ただ受験のための絵は、すごく作詞に役立っている。受験の時に、週に1回はお花を描いていましたね。だから、この季節はアネモネがあるよとか、9月2週目ぐらいだとコスモスだとかね、だいたいわかる。」

どんなユーミンさんの曲もお花が出てきますね。

「そうね。お花の色って、その花で言わないと、色が表せないからね。鉛筆デッサンをまずして、水彩で色を付けていくんだけども、9Hから9Bまでの鉛筆があるんですよ。真ん中にHBとか、Bとか、Fとか。Fっていう鉛筆があったの知らない?9Bを超すと、木炭になっていくんだけど、それを全部駆使して、レモンを書くの。色はなくモノトーンでもそう見えるの。集中すると、質感や光が出るんですよ。新聞紙をくしゃくしゃにしたものをデッサンすると、本当に新聞紙がくしゃくしゃに見える。」

その絵はどこかで見られるんですか?

「実家に何枚かとってあるみたいだけど。受験生の絵だから、人様に見せる絵ではないけれど、親がそういう時代、ここの家にいたということで、とってあったものなの。」

「お花の色はその花で言わないと、色が表せない」という言葉がとても印象的でした。平原さんもとてもこの言葉に感激した様子で、ユーミンの曲作りの過程を垣間見れたような気がいたしました。ただいま、『松任谷由実 TIME MACHINE TOUR Traveling through 45 years』の真っ最中です。昨年の9月から、45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』を携えて、アリーナツアーをスタートしています。日程について詳しくは、オフィシャルサイトでチェックしてくださいね。また、ユーミンのレギュラー番組、『松任谷由実のYuming Chord』は毎週金曜日 お昼11:00からです。ぜひお聴きください。来週は、プライベートなお話を伺ってみたいと思います。お楽しみに!

皆さんからのメッセージをご紹介♪
平原綾香さんひとつひとつ心を込めて手作りしたチャリティーアクセサリーについて、メッセージをいただきました。
昨日の『第5回 平原綾香 Jupiter 基金 My Best Friends Concert〜顔晴れ(がんばれ)こどもたち〜』にて、数量限定で抽選販売しました。このチャリティーアクセサリーは全額寄付なので、どうかこれからも注目してください。その他にも、チャリティーグッズを平原綾香さんのオフィシャルサイトで販売しています。

ラジオネーム はだしかさん

「平原さんのバンドメイドのアクセサリーの完成度の高さに驚きました。忙しいのに、パーツを探すだけでも、大変じゃないですか?すごいです。」

平原さん
「まだ知らない方はインスタグラムとかブログ、アメブロ、Facebook、Twitterにここぞとばかりにアップしてあるので、ぜひ見てください。すごく顔晴って作ってますよ。全部オリジナルの編み方で、他ではあまり載っていない独自の付け方みたいなことをやってるので、よかったら見てみてください。私、やっているよっていう方もいるかもしれないけど。パーツはですね、ネットで探したり、地方で探したりしています。ネットでは海外から取り寄せて、アンティークのパーツを買っています。あまり念がこもっていないものを選んでいます。アンティークだとさ、これすごい何かが宿っておる…みたいな感じのあるじゃん。そういうのは使っていない。なんかこう、ファ〜♪みたいな感じになるパーツを選んでいます。それだけじゃなくて、教会に行って、買うこともある。ずっとメダイ探していたのよ。マリア様がついているものをメダイというんだけど、ネットで探してたら、魚が出てきちゃってさ。こっちのメダイは鯛のことね。そっちじゃないよと思って!結構大変なんです。」

番組では皆さんからのメッセージをお待ちしています!あなたが一番好きな平原綾香さんの曲は何ですか?リクエストを添えて、メッセージをお寄せください。
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