01/06『ラブ・ネバー・ダイ』で共演!田代万里生さん
2019/1/6 update
毎週ゲストをお招きして、その方ならではのパーソナルな音楽の世界を辿らせていただきます。ゲストは、田代万里生さんです。この番組にお迎えするのは初なんですが、平原さんとは『ラブ・ネバー・ダイ』で夫婦役で共演しています。ミュージカルの裏話をたくさん聞きたいところですが、まずは田代万里生さんの音楽ヒストリーを中心にお伺いしました。
「このプロフィールを紹介してもらうと、ピアノ、声楽、ヴァイオリン、トランペット、どれも続いてない人みたいに思われるけど、全部、同時進行だから。でも、やりなさいと言われたことはなくて、ピアノや歌は両親がホームレッスンをやっていたから、生徒さんが家にいっぱい来て、自分と同世代の幼稚園の子から音大生やプロの人もレッスンに来ていました。大人がこぞってピアノを触っていたり、歌ったり、オペラのゲネプロを観に行ったら、オーケストラピットが宝箱に見えてきて、楽器を触ってみたくなるわけよ。ヴァイオリンをやりたいと言い続けたり、中学校に入ったら、ブラスバンドがあったりするじゃない?そこで、フルート、トランペット、サックスとかキラキラした楽器は大人のものだと思っていたけど、持っていいんだ!と思って感動しました。そんな小学校、中学校、高校時代でしたね。」
「いや、全くこだわりはなくて、ミュージカルに出始めた時は、自信がなさすぎて、俳優と書かれるのがすごく嫌だった。歌手はやっていたし、音大も行っていたから、テノール歌手というのがアイデンティティーとしてあったけど、ミュージカルに出た時に、雑誌やテレビ、ラジオで俳優の田代万里生さんって言われたら、なんか恥ずかしくて。その頃は、恥ずかしいからやめてとか、テノール歌手って書いてと言っていたんだけど、今は肩書きはどうでもよくなっていて、田代万里生ですでいいかなと思っています。テノール歌手ってわざわざ書くこともあるんです。クラシックの世界の人と、ミュージカルの世界の人、僕の場合は、どっちのお客さんもいらっしゃったりして、何をやっているのかわかりずらいこともあるので。テノール歌手というのはマイクを使わないで声楽的な発声をして、クラシックのコンサートもやりますよというお知らせみたいなものです。」
「まだまだ日々、研究しながらですけど。コンサートや番組で歌う時に、ハンドマイクで歌うってことが、デビューした後に初めて、経験したことだったから、マイクの技術、距離感だったり、角度だったり、最初は全然わからなくて。」
「それはもう、劇場が違うから。ミュージカルや電気音を含むコンサートだと、基本、響かない、音響さんが加工しやすい状況になっている箱だから、そういうところは生で歌うのは難しいんだよね。」
「歌のシーンとセリフのシーンが自分の中でセパレートしちゃって、歌になったら、ガッと行くのに、セリフのシーンになったら、すごく自信ないみたいな。オペレッタというものをやったことがあって、オペラは原語で生の声で歌うけど、オペレッタは原語がドイツ語なのに、歌やセリフは日本語。だけど、マイクがない。1500席の劇場でもマイクがない中でセリフを届けないといけないから、今、ラジオで話しているような話し方をしたら、全く聞こえないんです。発声を意識したセリフの喋り方をしていたから、ミュージカルはワイヤレスマイクがついているので、セリフの音量をナチュラルにするのに、すごく大変だった。(オペレッタの場合は、)後ろを向いたら、完全に聞こえなくなるのが、ミュージカルだと、変わらないじゃないですか?
生の声でセリフを発する技術を大学で勉強していたから、身体の向きを意識していたんだけど、ミュージカルの時は、ジャンルが全く異なっていて、すごく戸惑いましたね。」
さて、ここからは、ゲストの田代万里生さんにテーマに合わせて選んでもらった曲を
田代万里生さんが最初に人前で歌った曲
田代万里生『ママごめんなさい Non lo faccio piu』
「1989年に録音された、5歳の田代万里生の歌です。日本ではみんなのうたにもなっている『ママごめんなさい』っていう曲なんだけど、もともとは『Non lo faccio piu』というイタリアの曲。ゼッキーノ・ドーロというイタリアの子供の歌唱コンクールがあるんです。イメージ的には子供ののど自慢みたいな感じなんだけど、3歳〜10歳までの子供に参加資格があって、最初の頃は審査員も12歳以下の子供たちだった。『黒ネコのタンゴ』もゼッキーノ・ドーロで生まれた楽曲なんです。その流れを汲んだ、『ママごめんなさい』という曲が日本にも入ってきて、僕も5歳の時に歌ったんです。『Non lo faccio piu』は直訳すると『もうしません』という意味。いろんなイタズラを歌いながら、こういうことをやったけど、僕はいい子になることを約束しますって終わります。いい曲です。」
田代万里生さんが一番泣ける曲
本田美奈子『アメイジング・グレイス(Voice Recorder Version)』
「本田美奈子さんは白血病で亡くなってしまうんですが、闘病中に病室でこうやってボイスレコーダーにたくさん歌を残しています。日本語詞を書いた岩谷時子さんもお怪我をされて同じ病院に入院されていたんだけど、本田美奈子さんが無菌室に入っているので、同じ病院に入院しているのに会えなくて、ボイスレコーダーでメッセージを送ったり、岩谷さんの作品を歌って、やりとりをしたという音源が配信限定でリリースされています。本田美奈子さんは市村正親さんと『ミス・サイゴン』に出演して、その時、音楽監督をやっていたのは、僕らも今、稽古場でご一緒している、ビリー先生です。38歳で亡くなってしまったんですけど、もしお元気だったら、クリスティーヌとかエリザベートとか、歌いたかったんじゃなかったかなと思いますね。」
田代万里生さんが一番よく歌う曲
田代万里生 ミュージカル『ウーマン・イン・ホワイト』より『全ては幻』
「アンドルー・ロイド・ウェバーらしいクラシカルなメロディーですね。僕の『I am here』に収録されています。僕の3作目の作品でしたね。」
来週も、田代万里生さんにお越しいただく予定です。『ラブ・ネバー・ダイ』での公演を記念して、『ラブ・ネバー・ダイ』のことをよく知らないという方にも楽しんでもらえるように、ミュージカルの話で盛り上がりたいと思っています。
来週もお楽しみに。
田代万里生さんの活動情報については、オフィシャルサイトをチェックしてくださいね。
皆さんからのメッセージをご紹介♪
「あーやメリー、おかえりなさいっ!映画『メリー・ポピンズ・リターンズ』日本語吹き替え版、あーやが担当されると私はずっと信じていました。感動です。『サウンド・オブ・ミュージック』製作50周年記念版でのマリア役もピッタリでしたが、今回は実際にミュージカルでメリーを演じられてからの 吹き替え『メリー・ポピンズ』、導かれましたね!うたコンや絶景クルージングナレーションでもご一緒されている谷原章介さんやミュージカルで共演された島田歌穂さん、加藤憲史郎くんも声の出演ですね♪新たな曲も加わるそうで歌の吹き替えも今からとっても楽しみにしています!
2月1日、映画公開ということで、ちょうどラブネバ真っ最中ですが、劇場と映画館で、あーやツアーをしちゃおうかなと思っています!P.s...メリー役のエミリー・ブラントさんにもお会いできるといいですね!」
平原さん
「エミリーさんはおいくつなんだろうと思ったら、私の1コ上なのね。年齢不詳というか、すごく大人っぽくも見えるし、すごくお若くも見えますね。リック・デンプシーさんという、世界中で各国のディズニーの吹き替え版を30〜40年、プロデュースされている方が、日本に来てくださったんです。
エミリーさんがそんな風に歌ってないのに、日本版ではこんな風に歌ってくれと言われて、結構ね、グイグイ新しいことをやっていて、“こんな歌い方していいの?”っていうのがありました。すごく面白かったですね。あとは、ミュージカルでは、テキパキしなさいっていうときに、“サッサッサ”というのがお決まりで、周りの人たちの間でも流行っていたんですけど、今回は“タッタカタ”なんですよ!『メリー・ポピンズ』に思い入れがない人はもしかしたら、どうでもいいことかもしれないですけど、実はちょっとリクエストしたんです。何とか、“サッサッサ”でお願いできないでしょうかねって言ったんですけど、ジュリー・アンドリュースさんが演じた映画『メリー・ポピンズ』の吹き替え版が“タッタカタ”だったんだって。その映画の続編だから、“タッタカタ”にしましょうということがありました。
ミュージカル版と映画版はちょっと違うメリーかもしれないんですけど、いろいろ試行錯誤しながら、リックさんと日本のスタッフと一緒に心を込めて、一言一言、歌とセリフを録りましたので、楽しみにしていてください!」
番組では皆さんからのメッセージをお待ちしています!「アナタにとって○○な曲」のリクエストも大歓迎です。例えば・・・、大切な曲や癒される曲、元気が出る曲や泣ける曲、初めてCDを買った曲、カラオケで良く歌う曲、結婚式でかけたい曲など、○○に当てはまるキーワードは、何でもOKです!
お父様がテノール歌手、お母様がピアノ講師という、音楽一家で生まれ育ち、3歳からお母様にピアノを習い始め、7歳でヴァイオリン、13歳でトランペット、15歳の時、お父様から声楽を学び始めんですね。すごいね。サラブレッドだね。
「このプロフィールを紹介してもらうと、ピアノ、声楽、ヴァイオリン、トランペット、どれも続いてない人みたいに思われるけど、全部、同時進行だから。でも、やりなさいと言われたことはなくて、ピアノや歌は両親がホームレッスンをやっていたから、生徒さんが家にいっぱい来て、自分と同世代の幼稚園の子から音大生やプロの人もレッスンに来ていました。大人がこぞってピアノを触っていたり、歌ったり、オペラのゲネプロを観に行ったら、オーケストラピットが宝箱に見えてきて、楽器を触ってみたくなるわけよ。ヴァイオリンをやりたいと言い続けたり、中学校に入ったら、ブラスバンドがあったりするじゃない?そこで、フルート、トランペット、サックスとかキラキラした楽器は大人のものだと思っていたけど、持っていいんだ!と思って感動しました。そんな小学校、中学校、高校時代でしたね。」
プロフィールには、テノール歌手と書かれていますが、こだわりがあるの?
「いや、全くこだわりはなくて、ミュージカルに出始めた時は、自信がなさすぎて、俳優と書かれるのがすごく嫌だった。歌手はやっていたし、音大も行っていたから、テノール歌手というのがアイデンティティーとしてあったけど、ミュージカルに出た時に、雑誌やテレビ、ラジオで俳優の田代万里生さんって言われたら、なんか恥ずかしくて。その頃は、恥ずかしいからやめてとか、テノール歌手って書いてと言っていたんだけど、今は肩書きはどうでもよくなっていて、田代万里生ですでいいかなと思っています。テノール歌手ってわざわざ書くこともあるんです。クラシックの世界の人と、ミュージカルの世界の人、僕の場合は、どっちのお客さんもいらっしゃったりして、何をやっているのかわかりずらいこともあるので。テノール歌手というのはマイクを使わないで声楽的な発声をして、クラシックのコンサートもやりますよというお知らせみたいなものです。」
万里生くんはオペラの発声と、ミュージカルの発声、普通のポップスの発声、ちゃんとうまく融合させているんだよね。
「まだまだ日々、研究しながらですけど。コンサートや番組で歌う時に、ハンドマイクで歌うってことが、デビューした後に初めて、経験したことだったから、マイクの技術、距離感だったり、角度だったり、最初は全然わからなくて。」
マイクいらないじゃん。だってマイクなしでやっていたんだから。
「それはもう、劇場が違うから。ミュージカルや電気音を含むコンサートだと、基本、響かない、音響さんが加工しやすい状況になっている箱だから、そういうところは生で歌うのは難しいんだよね。」
ミュージカル俳優としても2009年から『マルグリット』という作品でデビューして、ミュージカルデビュー10周年ですね。最初ってどうでした?
「歌のシーンとセリフのシーンが自分の中でセパレートしちゃって、歌になったら、ガッと行くのに、セリフのシーンになったら、すごく自信ないみたいな。オペレッタというものをやったことがあって、オペラは原語で生の声で歌うけど、オペレッタは原語がドイツ語なのに、歌やセリフは日本語。だけど、マイクがない。1500席の劇場でもマイクがない中でセリフを届けないといけないから、今、ラジオで話しているような話し方をしたら、全く聞こえないんです。発声を意識したセリフの喋り方をしていたから、ミュージカルはワイヤレスマイクがついているので、セリフの音量をナチュラルにするのに、すごく大変だった。(オペレッタの場合は、)後ろを向いたら、完全に聞こえなくなるのが、ミュージカルだと、変わらないじゃないですか?
生の声でセリフを発する技術を大学で勉強していたから、身体の向きを意識していたんだけど、ミュージカルの時は、ジャンルが全く異なっていて、すごく戸惑いましたね。」
さて、ここからは、ゲストの田代万里生さんにテーマに合わせて選んでもらった曲を
ご紹介いただくスペシャル企画です。1月11日生まれということで、「1」を絡めたテーマをご用意しました。題して「一番ソング・セレクション」です。
田代万里生さんが最初に人前で歌った曲
田代万里生『ママごめんなさい Non lo faccio piu』
「1989年に録音された、5歳の田代万里生の歌です。日本ではみんなのうたにもなっている『ママごめんなさい』っていう曲なんだけど、もともとは『Non lo faccio piu』というイタリアの曲。ゼッキーノ・ドーロというイタリアの子供の歌唱コンクールがあるんです。イメージ的には子供ののど自慢みたいな感じなんだけど、3歳〜10歳までの子供に参加資格があって、最初の頃は審査員も12歳以下の子供たちだった。『黒ネコのタンゴ』もゼッキーノ・ドーロで生まれた楽曲なんです。その流れを汲んだ、『ママごめんなさい』という曲が日本にも入ってきて、僕も5歳の時に歌ったんです。『Non lo faccio piu』は直訳すると『もうしません』という意味。いろんなイタズラを歌いながら、こういうことをやったけど、僕はいい子になることを約束しますって終わります。いい曲です。」
田代万里生さんが一番泣ける曲
本田美奈子『アメイジング・グレイス(Voice Recorder Version)』
「本田美奈子さんは白血病で亡くなってしまうんですが、闘病中に病室でこうやってボイスレコーダーにたくさん歌を残しています。日本語詞を書いた岩谷時子さんもお怪我をされて同じ病院に入院されていたんだけど、本田美奈子さんが無菌室に入っているので、同じ病院に入院しているのに会えなくて、ボイスレコーダーでメッセージを送ったり、岩谷さんの作品を歌って、やりとりをしたという音源が配信限定でリリースされています。本田美奈子さんは市村正親さんと『ミス・サイゴン』に出演して、その時、音楽監督をやっていたのは、僕らも今、稽古場でご一緒している、ビリー先生です。38歳で亡くなってしまったんですけど、もしお元気だったら、クリスティーヌとかエリザベートとか、歌いたかったんじゃなかったかなと思いますね。」
田代万里生さんが一番よく歌う曲
田代万里生 ミュージカル『ウーマン・イン・ホワイト』より『全ては幻』
「アンドルー・ロイド・ウェバーらしいクラシカルなメロディーですね。僕の『I am here』に収録されています。僕の3作目の作品でしたね。」
来週も、田代万里生さんにお越しいただく予定です。『ラブ・ネバー・ダイ』での公演を記念して、『ラブ・ネバー・ダイ』のことをよく知らないという方にも楽しんでもらえるように、ミュージカルの話で盛り上がりたいと思っています。
来週もお楽しみに。
田代万里生さんの活動情報については、オフィシャルサイトをチェックしてくださいね。
皆さんからのメッセージをご紹介♪
ラジオネーム 陽子さん
「あーやメリー、おかえりなさいっ!映画『メリー・ポピンズ・リターンズ』日本語吹き替え版、あーやが担当されると私はずっと信じていました。感動です。『サウンド・オブ・ミュージック』製作50周年記念版でのマリア役もピッタリでしたが、今回は実際にミュージカルでメリーを演じられてからの 吹き替え『メリー・ポピンズ』、導かれましたね!うたコンや絶景クルージングナレーションでもご一緒されている谷原章介さんやミュージカルで共演された島田歌穂さん、加藤憲史郎くんも声の出演ですね♪新たな曲も加わるそうで歌の吹き替えも今からとっても楽しみにしています!
2月1日、映画公開ということで、ちょうどラブネバ真っ最中ですが、劇場と映画館で、あーやツアーをしちゃおうかなと思っています!P.s...メリー役のエミリー・ブラントさんにもお会いできるといいですね!」
平原さん
「エミリーさんはおいくつなんだろうと思ったら、私の1コ上なのね。年齢不詳というか、すごく大人っぽくも見えるし、すごくお若くも見えますね。リック・デンプシーさんという、世界中で各国のディズニーの吹き替え版を30〜40年、プロデュースされている方が、日本に来てくださったんです。
エミリーさんがそんな風に歌ってないのに、日本版ではこんな風に歌ってくれと言われて、結構ね、グイグイ新しいことをやっていて、“こんな歌い方していいの?”っていうのがありました。すごく面白かったですね。あとは、ミュージカルでは、テキパキしなさいっていうときに、“サッサッサ”というのがお決まりで、周りの人たちの間でも流行っていたんですけど、今回は“タッタカタ”なんですよ!『メリー・ポピンズ』に思い入れがない人はもしかしたら、どうでもいいことかもしれないですけど、実はちょっとリクエストしたんです。何とか、“サッサッサ”でお願いできないでしょうかねって言ったんですけど、ジュリー・アンドリュースさんが演じた映画『メリー・ポピンズ』の吹き替え版が“タッタカタ”だったんだって。その映画の続編だから、“タッタカタ”にしましょうということがありました。
ミュージカル版と映画版はちょっと違うメリーかもしれないんですけど、いろいろ試行錯誤しながら、リックさんと日本のスタッフと一緒に心を込めて、一言一言、歌とセリフを録りましたので、楽しみにしていてください!」
番組では皆さんからのメッセージをお待ちしています!「アナタにとって○○な曲」のリクエストも大歓迎です。例えば・・・、大切な曲や癒される曲、元気が出る曲や泣ける曲、初めてCDを買った曲、カラオケで良く歌う曲、結婚式でかけたい曲など、○○に当てはまるキーワードは、何でもOKです!