夜9時頃。東の空高く、ペガスス座の四辺形が昇っています。このペガススの四辺形をつくる4つの星のうちの一つ、馬のおなかにあたる2等星「アルフェラッツ」は、ペガスス座につながっているアンドロメダ座の星でもあります。アラビア語で「女の頭」という意味の「アルフェラッツ」。古代エチオピアのお姫様・アンドロメダ姫の頭にあたる星なんです。
月明かりのない夜、目をこらしてアンドロメダ姫の右脚の付け根のあたりを見てみると……薄い雲のようにぼんやりと光る天体が見つかります。「アンドロメダ銀河」です。双眼鏡を向けると、細長い雲のような形がわかります。私たちが住む天の川銀河のお隣の銀河なんですが、その距離はなんと250万光年！でも宇宙にたくさんある銀河の中ではとても近い距離にあるんですよ。夜の時間が長くなり、空も澄んでくる秋。淡い淡い「アンドロメダ銀河」からの光、双眼鏡や望遠鏡でぜひキャッチしてみてください。
AuDee