Tokyo Planetary Cafe

TOKYO FM  毎週土曜日  20:30−20:55  ONAIR パーソナリティ:篠原ともえ

STAR NEWS

2025.01.11

GUES
国立天文台上席教授
渡部潤一先生

2025.01.11
本日のスター☆ゲストは、先週に引き続き国立天文台上席教授・渡部潤一先生です☆先週は、昨年の天文ニュースの振り返りで盛り上がりましたが、今週は気になる今年の天文ニュースを伺いました!

■15〜16年ぶりに土星の輪が見えなくなります!普段は傾いているのであの象徴的な”輪”が見えるのですが、その輪がとても薄いので真横から見るとまるで消えたようになるんですね。5月の連休前後、そして11月〜12月にかけての現象なんですが、ちなみにその前後は消える直前ということで土星が「串団子みたいに見える」とのことですよ♪

■明日1月12日は、火星と地球が最接近!シリウスくらいの明るさになりますよ☆

■プレアデス星団”すばる”が月に隠される現象「すばる食」が3/5、8/17、 11/7、そして12月31日の22時頃と、年に4回も見られます! 

■8月12日の明け方には、金星と木星の接近が☆ちょうどペルセウス座流星群の時期でもあるので夜更かしして楽しんでみては?

■日本で見られる月食は2回あり、特に全国的に見られるのは9月8日の3時頃!

今からとっても楽しみですね♪
そんな渡部先生、これまで数多くのご著書を出版されているんですが、その中でも、星はもちろん、文学への愛もたくさん詰まっているのが『賢治と「星」を見る』です。
「銀河鉄道の夜」をはじめ、星にまつわる様々な作品を生み出した宮沢賢治。その作品の中から、星や月といった天文学の素材を切り口として読み解いていく内容となっているんですが…先生が1番印象に残っている賢治作品のワンシーンをお聞きすると、「シグナルとシグナレス」をチョイスされました★ シグナルとは、鉄道の信号機のこと。それを女性と男性に見立てて主人公にし、その二人が愛し合う物語です。そこでは宇宙に飛び出す時の呪文が、星に使われているα、β、γ…というバイエル符号だそうで、「天文ファンだったら必ず覚えようとした言葉。きっと賢治も唱えていたんだろうな、自分の少年時代と重なってしまいました」と渡部先生。
そんな10年以上かけて書き溜めたものがまとめられた一冊です♪ 天文学というより「天の文学」の本ということで多くの方に楽しんでいただける内容となっています!ぜひお手に取ってみてくださいね♪ということで今年も渡部先生、素敵なお話をありがとうございました!まずは明日の火星接近からチェックしますね!!

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