東京まちかど天文台

2014年09月19日

2014年9月19日のオンエアレポート


本日も「東京まちかど☆天文台」をお聞き頂きまして
ありがとうございました。

今回は星ライター・出雲晶子さんをお迎えしました。

出雲さんは東京学芸大学で天文学を学んだ後、横浜こども科学館のプラネタリウム・
広報担当などのお仕事を経て、現在は星ライターとして活躍中!

篠原さんが出雲さんを知ったきっかけは、
星ソムリエの講座で「星空の文化に親しむ」という授業をご担当されていたことから。
早速出雲さんがお書きになった『星の文化史事典』を買って大ファンに!
星に関係する世界各地の信仰、民俗、伝承、芸術を1冊にまとめた本になっています。

七夕やアンドロメダの物語のような長くて大きい物語だけでなく
ほんの2〜3行で終わってしまうような
星の物語や伝承や意匠も世界各地に存在しているので
集めたら面白いのでは?と思ってこの本を書かれたのだとか。

篠原さんが「素敵だなっ」と思った物語は
"川に映った満月をすくって飲んだら赤ちゃんを宿した"という岐阜の伝承。
月には母性や命を感じると篠原さん。水に映して頂くなんてロマンチックと思ったそう。
これは小さなブックレットに掲載されていたもので
地方に行った時に見つけるブックレット等は宝の山なんだとか!

出雲さんがこの時期にオススメの物語として、
10/8の月食にちなんでインドの神話をうかがいました!
昔々、神々が「アスラ族(阿修羅のこと)」と「デーバ族」に分かれていた。
「アムリタ」という永遠の若さの源になる液体をつくろうということになったが
海をかくはんして作るので大変・・・2派で協力して作ることに。
しかし、お互いに独占したいので戦争になり、デーバ族が勝った。
アスラ族の1人「ラーフ」が紛れていてこっそり飲んでしまい・・・
太陽と月の神にバレて首をちょん切られてしまった!
でも、不死なので死なずに、首が天に上っていった。
その時の恨みで、太陽と月を追い回して時々食べてしまうが、
首だけなのですぐ出てきてしまう。
それが「日食」や「月食」だと言われている!胴体も彗星に・・・

インドの神話は意外とお笑い系!
出雲さんは面白系の話が大好きで、ページを多めに割いてるかも!?とおっしゃっていました。

出雲さんには、来週もお話をうかがいます!


★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪浜辺にて/くるり 
♪Total Eclipse Of The Moon/Emigma   

★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
夏の星座がすっかり西に傾く、夜9時頃。
賑やかな星たちが去った南の空は、ぽっかりと穴が空いたよう。

でも、澄んだ秋の空のもと、その空間をよく見ると、
大きな逆三角形のようなかたちをした星の並びを見つけることができます。
星占いでもおなじみの星座「やぎ座」です。

ギリシャ神話では、上半身がヤギ、下半身が魚という
ちょっと変わった姿で描かれている、このやぎ座。
明るいものでも3等星と、目立つ輝きはありませんが、
大きな逆三角形の中は星も少なく、
まるで宇宙へ開いた扉のようにも見えます。

そしてその後を追って昇ってくるのが・・・
みなみのうお座の「フォーマルハウト」。

この星は、秋の南の空でただひとつ、明るくキラキラと輝くことから、
日本では「秋のひとつ星」や「秋星」と呼ばれているんです。

星空もすっかり秋模様。
どこか上品に輝く星たちの光をぜひ感じ取ってあげてくださいね。
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