東京まちかど天文台

2014年09月26日

2014年9月26日のオンエアレポート


本日も「東京まちかど☆天文台」をお聞き頂きまして
ありがとうございました。

今回も星ライター・出雲晶子さんをお迎えしました。

出雲さんオススメの東京近郊の星スポットは
観望会や夜街明かりの少ないところではなく、昼間に行くところ!
例えば鎌倉の極楽寺坂にある「星月夜の井」という井戸で
非常に深くて暗かったので昼間でも覗くと星が見えたという伝説がある場所。
今はフタがしてあるのですが、鎌倉散歩がてら行くのもいいかもしれませんね。

仏様が金星を眺めて悟りを開いたという話もあるそう。
仏教の仏様はもとをただすとインドの神様が多く
インドには天体の神様が多いのだとか。それが中国に伝わり
5惑星、日、月、北斗七星、すばる、流れ星の仏様も存在しています。

28宿という月の軌道(27.3日かけて1周)に合わせて
作られたインド・中国式の星座もあるのですが、
その28宿の神様も中国から日本に伝わり、
宇宙全体を描いているという曼荼羅に描かれているのだそう!
気付かず見ている仏様に、星の仏様がいるかもしれません !

そして、有名なのが北極星と北斗七星の仏、妙見菩薩(妙見さん)
もともと中国で生まれた仏が日本に輸入され
北極星の化身だったのが、だんだん北斗七星も含めるようになったそう。

能勢の妙見さんや秩父の妙見さんなど妙見菩薩をまつっているところは
「妙見宮」と呼ばれます。神社なのに菩薩をまつっているのが
何とも日本らしいエピソードです。

お父様の故郷ということで秩父の妙見さんには篠原さんも行ったことが!
ご神体の後ろにフクロウがいるのですが、
北極星に背中を見せては失礼、ということで
体は南を向いているが首は北を向いているんだそう!
なので、宇宙開発に携わってる方々が手を合わせにくるらしいです。

最後に「宙ガール」「宙ボーイ」へメッセージを伺いました。
たまには星に関する遺跡や意匠や、伝説のある場所に行ったり
話を地方の人に聞いたりと、昼間にも星を楽しんでほしいとおっしゃっていました!

出雲さん、ありがとうございました!!


★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪やわらかな夜/オレンジペコー 
♪まひるの星/森高千里   

★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
秋の日はつるべ落とし。
あっという間に日が落ち、暮れていきますね。

日が沈み、あたりがだいぶ暗くなった夕方6時半頃。
南西の空低くに、赤い星が2つ並んで輝いています。
さそり座の心臓に光る星「アンタレス」と、
その右上に輝くのは、地球のお隣の惑星「火星」です。

8月の終わりには、てんびん座で土星と仲良く並んでいた火星ですが、その後
どんどん東へ動いていき、今はアンタレスのすぐ近くに見えているんです。

この2つの星は、ときどきこうして近くに並び、
まるで赤い色を競っているように見えることから、「アンタレス」、
という名には「火星に対抗するもの」という意味があるんです。

アンタレスといえば、和名も、やはりその色に由来するものが多いですよね。
「赤星」や、お酒に酔っているように見えることから
「酒酔い星」、さらには、「酒買い星」、「酒売り星」など。

さて、火星とアンタレス、どちらの赤がより美しいでしょう?
ぜひその目で、ジャッジしてみてくださいね!
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