2014年11月07日
2014年11月7日のオンエアレポート
本日も「東京まちかど☆天文台」をお聞き頂きまして
ありがとうございました。
今回は星のソムリエの 泉水 朋寛さんをお迎えしました。
泉水さんは京都大学と東京大学で天文学を専攻、
現在は株式会社アストロアーツにお勤めのかたわら、星のソムリエとして、
各地で星空の魅力を案内していらっしゃいます。
アストロアーツは天文関係のソフトや雑誌、ウェブサイトを手がける会社。
泉水さんはウェブの天文ニュースを手がけていらっしゃいます。
ニュージーランドで1年ほど星のガイドをされていた経験から
「日本でも星の魅力を伝える仕事をしたい」と星のソムリエの資格を取られた泉水さん。
新しい知識を得たり、望遠鏡の使い方を練習しただけではく、
星仲間が出来たこともソムリエになってよかったことだったそう。
篠原さんは、星の準ソムリエになったばかり。
準ソムリエから、ソムリエになるためには
人前で星のお話をしたり、実際に望遠鏡を使う実技の試験が!
泉水さんも一度は落ちてしまったという難関なのだとか。
そんな星のソムリエ、泉水さんがこの時期おすすめする星は
明るい星が少ない秋でも見やすい「おひつじ座」。
ちなみに篠原さんと泉水さんも「おひつじ座」生まれです。
探し方は、この季節だと夜8時から9時の間、
プリンのような形のペガススの四辺形と
そのプリンの東の下方向にある、すばるの間に星を2つ見つけられればOK!
そして泉水さんのアストロアーツでのお仕事、「星ナビ」12月号が発売中!
「はやぶさ2」や「流れ星」が大特集されています!
☆アストロアーツのサイトはこちら
来週も、泉水 朋寛さんにお話をうかがいます!
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ 3x10^8 LUCKS / 浅倉大介
♪ 空に満月、旅心 / 吉田拓郎
★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
今宵は満月。月の光が一晩中夜空を照らします。
満月の夜は、星たちはちょっと息を潜めますが、
そんな日ならではの楽しみもあるんです。
月の表面の、じんわりと暗くなっている部分・・・
「月の海」に注目してみましょう。
日本ではお餅をついているウサギに例えられる模様の部分ですね。
「海」と命名したのは17世紀の天文学者
ヨハネス・ケプラーと言われています。
昔の科学者は月に水をたたえた海があると信じてこう呼んだようですが、
もちろん、本当の海ではありません。
「玄武岩」という黒っぽい色の岩石が
表面を覆っているため暗く見えるんです。
この月の海にはさまざまな名前が付けられています。
うさぎの顔の部分は「静かの海」、
胸のあたりは「晴れの海」、右耳は「豊かの海」、
お腹から脚のほうにかけては「雨の海」・・・
中には「夢の湖」や「虹の入江」などというドラマチックな名前も。
澄んだ秋空のもと、月面図を片手に
月の海めぐりをしてみてはいかがでしょうか。