2015年01月09日
2015年1月9日のオンエアレポート
本日も「東京まちかど☆天文台」をお聞き頂きまして
ありがとうございました。
今回も国立天文台 副台長 渡部潤一先生をお迎えしました。
昨年のお正月に仰っていた「幻の流星群を求める観測の旅」
アフリカ大陸の西側にあるスペイン領カナリア諸島へ。
ラ・パルマ島、ロケ・デ・ロス・ムチャーチョスという2,000mくらいの山の頂にある天文台に
流星群の観測をしようと旅立たれました!
“幻の流星群”とは南極観測船の「宗谷」が1956年12月5日にインド洋上で目撃した流星群。
1時間に300〜500個ほどの流星があり、放射点がほうおう座じゃないかということで
「ほうおう座流星群」と命名されたそう。
56年以降は全く出現しなかったものの、
数年前に先生のチームが流星群の母親:母彗星を特定し
出る可能性があると予測されたのが2014年!
数は非常に少なかったけど確かにこの流星群に属する流れ星が
1時間に少なくとも2〜3個観測できたそう!
普通なら1秒ですが、この流星群の流れ星は2〜3秒ゆっくりと流れ趣があってよかった!と。
当時記録をとった中村純二先生(91)もご夫婦で同行され、
58年前に見た流星と同じような流れ方をする流星を見て
「なつかしい」と仰っていたそう!
渡部先生に、流星群の日じゃなくても流れ星を発見するポイントを伺いました。
流星群の日じゃなくても空が良ければ1時間に5〜6個は流れ、実は明け方が狙い目!
雨が降った時に車を走らせると車の後ろの窓よりフロントガラスに水滴がつくように
地球の進行方向に流れ星の砂粒が降ってくるので
明け方になればなるほど流れ星が真正面から降ってくるそうです!
そして、この番組でも何度もお話ししている、
篠原さんがふたご座流星群見た時は音が聞こえたというお話。
実はまれに音が聞こえることがあり、
「エレクトロフォニックサウンズ」と呼ばれているんです!
論文もあり流れ星が出現している時にある種の電磁波が発生し
見てる人の脳、鼓膜、周りの電子機器という説もあるが、
何かで音に変換されていて、詳しくはわかってないけどかなりの例があるので
恐らく確実にあるとおっしゃっていましたよ!
![](/cms/thumbnails/a8/a876ba744f11f12b307d834cafeb8c8b.jpg)
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ シリウス/クリフエッジ
♪ R.Y.U.S.E.I. /三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
★ ★ ★ プレゼント当選者発表 ★ ★ ★
渡部潤一先生が監修を担当された本
ジャイルズ・スパロウ著
「ビジュアル大宇宙」(日経ナショナルジオグラフィック)を
上下巻セットにして、3名様にプレゼント!
当選されたのは…
☆大田区 アルデバランさん
☆中野区 しそむらさきさん
☆渋谷区 とらのすけさん
以上、3名様です!おめでとうございます!!
★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
太陽が西の空に沈み、少しずつあたりが暗くなり始める頃、
南西の空 低くに、キラリと明るい星が輝いています。
宵の明星「金星」です。
まだまだ空の低いところにしか見えませんが、
これから春に向け、少しずつ宵の空高くに位置を変え、
7月いっぱいまでは日の入り後の西の空に輝きます。
そんな金星のすぐ近くをよ〜く見ると・・・
寄り添うように輝く星を見つけることができます。
こちらは、日の入り後か、日の出前の空低くにしか見られない
レアな惑星「水星」です。
なかなか見つけにくい星ですが、
今月中旬までは、金星を目印にして探すことができますよ。
夕空で仲良くよりそう二つの惑星。
最も近づくのは明後日11日。チャンスは夕方5時〜5時半頃です。