東京まちかど天文台

2015年01月16日

2014年1月16日のオンエアレポート


本日は国立天文台・助教の梅本智文先生をお迎えしました!

梅本先生は、東北大学で天文学を学んだ後、
国立天文台・野辺山宇宙電波観測所の研究員などを経て、
現在では三鷹の国立天文台で研究をされていらっしゃいます。
昨年篠原さんが受けた「星のソムリエ講座」でも講師をご担当されていました!

先生は小学生の時に木星に興味を持たれたことがきっかけで星の世界へ。
星が好きで天文学の道に進まれる方は少ないのですが、先生は珍しいタイプと言えますね。
高校時代に天文学者になりたいと思い始めた頃、
物理の授業でオリオン大星雲が赤く光る原理について学んだ時に、
天文学を学ぶためには物理と数学が必要だと気が付き、俄然興味がわいたそう!

先生のご専門は「電波天文学」、電波望遠鏡を使った宇宙の観測です。
星雲をとりまく水素ガスの巨大な雲(星が生まれてくる星の卵のようなところ)を観測されています!
私達の太陽系が出来た46億年前の出来事はタイムマシンがなければ見られませんが
現在同じような星が色々なところで生まれているので
分子雲を観測することで、46億年前に起こったことが分かり、
自分たちのルーツがわかるんです!日々わくわくドキドキ!
新しい観測によって今までの謎が解けた時は「おお!」と声をあげてしまうとか。
しかし、次の瞬間に新たな謎が生まれてくるので、研究は尽きないとおっしゃっていました。

梅本先生には来週もお越しいただきます。お楽しみに。



★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ Hat Full of Stars/Cyndi Lauper
♪ Dragon Night/SEKAI NO OWARI

★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
夜8時頃、南東の空には、冬の1等星が勢ぞろいしています。
「冬の大三角」、それを含む大きな六角形「冬のダイヤモンド」と
まるで宝石箱のふたを開けたかのようにきらびやか。

冬の大三角をかたちづくる3つの1等星は
オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、
そして、こいぬ座のプロキオン。

こいぬ座は2つの星からなるとても小さなかわいらしい星座です。
1等星のプロキオンは、
日本では「いろじろ」「しろぼし」などと呼ばれています。
その和名が表す通り、まっ白に輝く美しい星です。

もう一つの2等星は「ゴメイザ」。星座絵では仔犬の頭にあたり
「泣き濡れた瞳」という意味を持ちます。

お隣、おおいぬ座の口元に光るシリウスよりずっとささやかな輝きなので
このように呼ばれたのでしょうか。

まだ低い空にあり、ちかちかとまたたくこの星を見ると、
なるほど、ウルウルと光る仔犬の瞳のようにも見えてきます。
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