2015年02月20日
2015年2月20日のオンエアレポート
今週は宇宙飛行士の山崎直子さんにお越しいただきました。
千葉県松戸市のご出身、2010年にスペースシャトル「ディスカバリー」で
宇宙に飛び立ち、ISS(国際宇宙ステーション)でのミッションを遂げられた山崎さん。
宇宙に興味を持たれたきっかけは、子供の時に父親の転勤で
札幌に見上げた星空が綺麗だったことから!
小学校2年生の時に初めて天体望遠鏡で月のクレーターと土星の輪っかを覗き、
手を伸ばせば届くような景色と感じたとか。
山崎さんが2010年に担当されたのはISSの組み立ての最後の方のミッション。
ISSとスペースシャトルの両方のロボットアームを使い
イタリアが作った「レオナルド」という補給モジュールを取り付け。
カナダが作ったロボットアームを、アメリカ人とペアを組んで操作。
その後はロシア人の同僚と中の実験装置を組み付けるというもの。
「レオナルド」を取り付けた時は、ちょうど日本の上空!
同僚が教えてくれてすごく嬉しかったとか!
山崎さんの2010年の著書「夢をつなぐ」に“宇宙から見た地球の輝きは
まぎれもなく生命の輝きだった“と綴られていました!
見るたびに地球の表情が変わっていく。
青い海と白い雲の姿がダイナミックに刻々と変わり、
台風が起こるとおたまじゃくしのような目が移動していく様子、
アイスランドの火山の噴煙がたなびく様子・・・
色々な意味で地球が動いている、生きている!
何より地球の外縁にある空気の層が青く輝く!
これが生命の光・・・という感じがした!
とおっしゃっていました。
その色を山崎さんは「瑠璃色の 地球も花も 宇宙の子」という句にされています。
「花」というワードを入れたのが女性らしくて素敵です。
ちょうど4月だったので、桜を持っていって、丸く浮かべた水に入れて水中花を作られ、
その花が印象的だったので「花」を入れたそうです。
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪All Of The Stars/ Ed Sheeran
♪瑠璃色の地球/松田聖子
★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
日の入り後の西の空には
宵の明星・金星がまばゆいばかりに輝いています。
明るさはマイナス4等級。文句なしの一番星です。
平安時代、この夕空に見える金星は
「ゆふづつ(ゆうづつ)」と呼ばれていました。
「つつ」とは星を表し、とくに一番星をこう呼んだそうです。
その美しさは、あの清少納言も「枕草子」の中でたたえたほど。
昔から、人の心を動かさずにはいられない星だったんですね。
そんな金星のすぐそばには、明るさ1.3等級の赤い火星が
寄り添うように輝いています。
まるで大粒のパールに添えられた小さなルビーのようですね。
さらに、明日21日には、この2つの惑星の上に、
細い細い三日月がかかり、得も言われぬ、美しい光景を見せてくれます。
おすすめの時間は午後6時から、6時半頃。
うつりゆく空の色とともに、その輝きを楽しみたいですね。