2015年05月01日
2015年5月1日のオンエアレポート
今週はふうせん写真家・岩谷圭介さんにお越し頂きました。
岩谷さんは北海道大学在学中に、風船を利用した宇宙撮影に挑戦し始め、
2012年に日本初となる上空3万メートルからの宇宙撮影に成功されました。
ふうせん宇宙撮影というのは
大きな風船にカメラなどの装置をつけて空に放ち、
宇宙が見えるところまで上昇させて撮影、回収するもの。
手を広げたほどの大きさの白いバルーンがふわっと浮かび上がって
空の変化を見事にとらえた画期的な挑戦です。
撮影を始められた当時は、まだ日本国内での例は見当たらず
調べても何も出てこない中「写真1枚・風船使った・できた」という3点が
わかったので、自分でもできるかも!と実験を開始しました。
風船でどれくらいの物が浮くのかもわからず、実験だけで100回以上!
安全への配慮や、上空の寒さ、真空など問題点も多く
実験を受け飛ばしても動かない…を繰り返して16機目で始めて撮れたのだそう!
風船がくるくる動くのが、まるで生きてるようで面白い!
真空なので熱が逃げる空気がなく、オーバーヒートして止まってしまわないよう
あえて回して温度を拡散させているのだとか。
去年の初日の出を撮った映像では大気圏の朝焼けは青く
神秘的なものを感じます。YouTube映像は誰でも見られますよ!
最後に宙ガール宙ボーイへ
「宇宙は遠い場所、自分の手では触れられない、と思いがちですが
それが風船を使ってできてしまう!
「宇宙に触れることができた」と思うと、様々なことに挑戦することへの
ハードルが低くなっていく。宇宙に触れることで、
挑戦していく勇気・心を持つ若者が増えればいいと思っている」
とおっしゃっていました。
![](/cms/thumbnails/33/33ed62df0b3484352a7238a3f1175c68.jpg)
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪Satellites / MEW
♪覚星 / ストレイテナー
★ ★ ★ プレゼントのお知らせ ★ ★ ★
★チケットプレゼント
イタリアのハープ奏者、ファビウス・コンスタブルが率いる
ハープオーケストラの音楽を、キャンドルの光と影、
そして星空の投影とともに五感で楽しめるライブショー
5月31日(日)@神奈川工科大学 厚木市子ども科学館のプラネタリウム
チケットを、2組4名にプレゼント。
★チケットプレゼント
イタリアのハープ奏者ファビウス・コンスタブルの
サイン入りCDを2名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、このサイトのメッセージフォームに
「チケット希望」または「CD希望」と書いて送信してください。
〆切…5月7日(木)到着分まで。
※発表は発送をもって代えさせていただきます。
★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
日の入りから30分後の午後7時。
まだ暗くなる前の西の空には、ひときわ明るく宵の明星・金星が輝いています。
そして、金星の右下、握りこぶし2つとちょっとくらい低い場所に目を移すと
ぽつりと輝く“水の星”「水星」の姿を見つけることができます。
太陽に最も近い惑星・水星は、
日の入り直後の西の空か、日の出直前の東の空の、低いところでしか
見つけることができない、レアな惑星。
その水星が今月7日に最も太陽から離れるため、見つけやすくなるんです。
7日の前後1週間くらいは貴重な水星を見つけるチャンス。
とはいえ、高さは10度ちょっと。
西の空が開けた場所を探して、眺めてあげましょうね。
金星よりも、もっと高いところ、空のてっぺん近くには木星も輝いています。
そして金星が西の空低くに落ちる、夜8時半頃には
交替するように、東の空に土星が昇ってきます。
春の夜空の惑星たち、さて、いくつ見つけることができるでしょう?