2015年05月15日
2015年5月15日のオンエアレポート
今週はクリエイティブディレクターの川村真司さんにお越し頂きました。
川村さんは博報堂や、海外の広告代理店での勤務を経て、
現在はニューヨークを拠点に活動中。
レディー・ガガのキャンペーン映像を企画制作するなど、
広告と映像の最先端で活躍するトップクリエイター!
南米チリにあるALMA望遠鏡でとらえた星のデータを音楽にする、
「ALMA MUSIC BOX:死にゆく星の旋律」という素敵な作品を手がけられています!
ALMAは、宇宙の最果てを覗こうとしている=歴史を遡る、
少年漫画風に言うと世界最強の望遠鏡!
しかし電波望遠鏡なので届くデータがグラフとか点々でしかないので
なかなか一般の人にわかってもらえない・・・
そこで、ALMAを日本で担当している国立天文台の平松博士から
ALMA望遠鏡のデータを使って広く興味を
持ってもらうようなアート的な作品を作ってくれないかという依頼が来たのだそう。
ALMAの丸い中に点々があるようなデータが
レコードやオルゴールのディスクにならないか?と
実際オルゴールの円盤にレーザーカッターで打ってみたところ
オルゴールは1周すると戻るので、はちゃめちゃでも曲に聞こえてくる!
オルゴールの音がちょっと寂しく、
レクイエムっぽいニュアンスがあるので、死んでいく星のために奏でる
といった話になると素敵だな、と思って
ちょうど今死んでいく最中の星「ちょうこくしつ座R星」をセレクトされたとか。
さらに、ALMAからもらった「ちょうこくしつ座R星」の旋律を、
ミュージシャンの方々に曲にしてもらおう、という取り組みもスタート!
元々はオルゴールを展示して終わる予定だったのが、全部聞ける音源に
なっていたので、ミュージシャンの方に解釈してもらい
楽曲にしてもらったらどんなものができるのか?と興味をもち
周りのアーティストや宇宙に興味があると言ってくれた方に声をかけ、
澤井妙治さん、蓮沼執太さん、湯川潮音さん…篠原も仲良しのクラムボンのmitoさん
なども参加予定です!
川村さんは、ALMAに関わって星を見ると深く考えることが多くなったそう。
疲れた日は星を見て、辛いことがあっても
ちっぽけなことだと思って頑張ろう・・・とおっしゃっていました。
★アルマ望遠鏡が受信した星の音を楽曲化して、
CDアルバムを制作するプロジェクトについて
詳細はこちらをチェック!
![](/cms/thumbnails/a4/a48b90e3c6bdcff36620c5bacf0a3501.jpg)
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪君がその気なら/チャットモンチー
♪Feel So Moon/ユニコーン
★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
夜9時頃、南西の空高くには、
春の星座の代表選手「しし座」が昇っています。
ライオンの頭にあたる「?(はてな)」マークを裏返したような形は
西洋で使う草刈りの鎌にたとえて「ししの大鎌」と呼ばれます。
ちょうど近くで明るく輝く、木星に頭を向けているように見えますよ。
ライオンの胸に光る星は1等星の「レグルス」、
反対側のしっぽにあたる星が2等星の「デネボラ」です。
日本には、ししの大鎌の部分を糸車に、
しっぽのデネボラのあたりを糸巻きに見立てて、
この星の並びを「糸かけ星」と呼んだ地方もあるそうです。