東京まちかど天文台

2015年05月22日

2015年5月22日のオンエアレポート



今週は株式会社エール代表・岡島礼奈さんにお越し頂きました。

岡島さんは東京大学で天文学を学び、博士号を取得、
空から人工的に流れ星を流そうという「人工流れ星プロジェクト」を
発案・推進されています!

「人工流れ星」とは
人工衛星に流れ星のもととなるツブツブを詰め込んで、
宇宙空間に打ち上げ、そこからツブを大気圏に放出。
大気圏に突入する時に燃焼、プラズマ発光を起こし、
それを地上から見るとそれが流れ星に見るというもの!

これによって誕生日やプロポーズなど、好きな日時に好きな場所に流せるように。
想定として数百万円、結婚指輪を買うくらいでできるといいな、
と考えているとか。
最短で2017年に打ち上げて、運用までに数ヶ月、2018年にサービス開始の予定。
東京オリンピックの開会式か閉会式で流したい!という目標だそうです。

思いついたきっかけは、大学生だった2001年にしし座流星群の大出現の時。
同級生と千葉の山奥の牧場へ観に行きみんなで感動!
しかし、牧場なので牛の落とし物を踏んだり・・・と、地上と星のギャップが。
冷たいビールを飲みながら、都会で見れたら最高だな、と思い
その為には人工的に作ったらいいでは!というのが思いついたきっかけ。
実験した段階でマイナス0.8等級。都会で肉眼で見えるくらい
地平線ギリギリで光っても明るい星・カノープスよりちょっと明るい
流れ星です。

さらに、いろいろな素材を大気圏に流して燃やすことができるかも研究中。
例えば宇宙葬に使えないかと人工骨を燃やしたり・・・
人工骨だけだと3等星くらいですが、
何かでコーティングするか混ぜると明るくなるのだとか。
実験上では花火と同じ炎色反応で、青と緑とオレンジと色も選べます!
流れ星は関東一円の200km圏内で見えるそう。
篠原さんも「人工流れ星プロジェクト」にワクワクしていましたよ。

最後に宙ガール宙ボーイへ
「今まで宇宙関連の仕事というとNASAに入ったり、JAXAに入ったり
というイメージ。でも21世紀になってアーティストが参加したり、
バックグラウンドが宇宙関連じゃない人もどんどん関わってきているので
どんどん民間で盛り上がっていく!
今後みんなが宇宙に関連した仕事をするように!
ぜひみんなも宇宙で働いてください!!」と、メッセージを頂きました。

☆スターエールプロジェクトの詳細はこちらから!



★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪スピカ/きのこ帝国
♪夜明けの流星群/スキャンダル

★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
夜9時頃、真南の空には、ほんのりと白く光る、美しい星が見えています。
おとめ座の1等星「スピカ」です。
そのつややかな輝きから、日本では「真珠星」とも呼ばれています。

そしてスピカより空高く、きらりと明るく光る、
オレンジ色の星が見つかります。
こちらはうしかい座の1等星「アルクトゥルス」。
「麦星」や「麦刈り星」という和名で呼ばれています。

この2つの星は、対照的な色や輝きから、
春の夜空ではペアに見立てられ
「春の夫婦星(めおとぼし)」とも呼ばれています。

夜空の星は少しずつ、ばらばらの方向に動いていて、
数千年、数万年たつと今の星座の形はすっかり崩れてしまいます。
中でもアルクトゥルスはとくに動きが速く、
スピカのほうに向かって、まっしぐらに移動しているんです。
なんと、5万年後の夜空では「夫婦星(めおとぼし)」の名にふさわしく、
スピカに寄り添うような位置にまで、近づいているのだそうです。
2つの星が仲良く輝く、5万年後の星空も、
タイムマシンがあったら、見てみたいものですね。
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