2015年09月25日
2015年9月25日のオンエアレポート
今日は日本大学 理工学部・航空宇宙工学科・准教授の
阿部新助先生をお迎えしました。
阿部先生は、流れ星や彗星、小惑星など、
太陽系のなかの小さな天体の研究がご専門。
「はやぶさ」や「はやぶさ2」のプロジェクトにも関わられています。
学生時代に、NASAの飛行機で世界を回りながら、
毎晩流れ星を観測するというミッションに参加。
1999年のしし座流星群で
1時間に4,200個という流星雨の中を飛行機で飛んだ経験も。
窓から見る光景は、流星嵐!という感じで忘れられない星空体験なのだとか。
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(そのNASAしし座流星群国際航空機観測ミッションで
日本人チームが撮影した「しし座流星嵐」!)
そんな先生、現在は「人工流れ星プロジェクト」に力を入れていらっしゃいます。
しのはらさんも興味津々のこのプロジェクト!
他の研究室と協力しながら流れ星を明るくすることに取り組まれていて、
現在は天然の流れ星のおよそ30倍の明るさを放つところまで成功されています。
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(先生が実際に研究に使われている本物の隕石も
お持ちくださいました!)
答えが分からないものを、光を通じて答えを導くというのが流れ星の研究。
軌道など答えが分かっているものを人口流れ星として観測することで
その答えを今やっている研究法で導けるかという新しいものさしになります。
地球上の生命体は宇宙から来たという説がありますが
先生は宇宙にある有機物が流れ星にのってやって来たと考えられています。
今でも宇宙から地球へ毎日100〜300tの物が降ってきていて
その中で有機物が燃え切らずに地上に届いていることを証明できれば
宇宙から我々の祖先がやって来たと間接的に言えるのでは?と
流れ星研究から広がる展望を教えてくださいました。
最後に宇宙を目指す、宙ガール・宙ボーイに
「宇宙に携わるには色んな道がある
皆さんが持っている得意技を磨いて広い視野で見渡せば
宙ガール宙ボーイたちが宇宙に携わる道が見つかると思うので
いつか宇宙で一緒に研究したい」とメッセージをいただきました。
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☆阿部先生の研究室の公式サイトはこちら http://abelab.net
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪KiMi Wa Moon/篠原ともえ
♪流星都市/小坂忠
★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
秋と言えば、月がきれいな季節ですね。
今年の「中秋の名月」は、あさって9月27日、
ま〜るい十五夜のお月さまを楽しむ日です。
満月になるのは、翌28日のお昼前。
日本では月が昇っていない時刻となります。
実はこれが、今年月が最も地球に近づくタイミングで見られる満月。
つまり、今年最も大きく見える満月。
いわゆる「スーパームーン」となるんです。
したがって、その一日前の「中秋の名月」も
大きなサイズの名月ということになります!
ちょっと特別な今年の十五夜、
ススキやお団子、美味しい料理・・・
大好きなものと一緒に楽しく愛でてあげたいですね。