東京まちかど天文台

2015年11月20日

2015年11月20日のオンエアレポート



本日はテカポ星空ガイドの小澤英之さんをお迎えしました。

小澤さんは、世界一の星の名所として知られる
ニュージーランドの「テカポ」で20年ほど前から星空ガイドとして、
また現在では星空ツアーを行う会社
「アース・アンド・スカイ」の代表としてもご活躍中です。


テカポは人口300人ほどの小さな町。
ニュージーランドいち晴天率が高く、湿度が低くて標高が高い。
天体観測に必要な条件が揃っています。
そんな南半球の南極に近いところにある星の名所・テカポを
世界的に有名にした方が小澤さん!

日本で見える星空と全く違うものが見えたのが大きな驚きで
たまたま日本から来ている観光客に案内したことから、
特に計画や予定はなく星空を紹介する仕事が始まったのだそう。

望遠鏡でテカポの天の川を見るのがすごい!と小澤さん。
テカポは天の川の中心部分が頭の真上に昇り、
南北に天の川が細まっていく姿が見える。
地平線からはじまり太くなって、また細くなって反対の地平線へ。
宇宙の姿を見ている感じなのだそう!
今すぐテカポに行きたくなってしまうようなお話です。

北半球から来ているお客さんがほとんどなので、
オリオン座などの星座に背中を向けてもらって、
股のぞきをしてもらうのが小澤さん流。
地面に頭をつけないと見えないような高い位置にある星を見てもらうと
南半球は星座の上下が逆になっているということが発見できるのだとか!

改めてテカポの星空の素晴らしさは・・・
天の川の中心部分が空に昇ることが第一。
北半球から見えない南天の星が一年中沈むことなく見られる!
南十字星も周極星になっているので一年中沈まない!ということ。

テカポで日本語の星の解説をしてもらいたい!という方は
小澤さんのEarth & Skyという会社のホームページから
Eメールを送ると、連絡を頂けるということですよ。
Earth & Skyのサイトはこちら



★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ 夢を見れば傷つくこともある/KinKi Kids
♪ Alone In the Universe/JEFF LYNNE’S ELO

★ ★ ★ 3連休の宙イベント! ★ ★ ★ 
「コスモプラネタリウム渋谷」では、開館5周年を記念して
11月23日(月・祝)に「星空フェスティバル」を開催します!

星空コンサートや観望会のほか、
「東西星空解説バトル!スタンダードVSフリースタイル」
(星カフェスピカのkeisukeさん出演)、
「DJプラネタリウム」など、ワクワクなイベントが盛りだくさんです!
ぜひ遊びにいってみてくださいね!
イベントの詳細はこちら

★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
空がすっかり暗くなった夜7時頃。
東の空にはモヤモヤっとしたワタのような、
小さな星の集まりが昇ってきています。

おうし座のプレアデス星団。日本では「すばる」という和名でおなじみです。
肉眼でよーくみると、六つの星がまとまって見えるので
「六連星(むつらぼし)」とも呼ばれています。

実際には、なんと100個ほどの若い星が集まっているこのすばる、
双眼鏡を向けると10数個、さらに、低倍率の天体望遠鏡で眺めると20数個と、
どんどん星が見えてくる楽しさがあります。

すばるが空にあらわれると冬が近くなった証拠。
夜はかなり冷え込むようになりました。
あたたかくして「すばる」ウォッチングしてみてくださいね。
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