東京まちかど天文台

2013年04月12日

2013年4月12日 オンエアレポート

今週もまちかど天文台をお聞きいただきまして
ありがとうございました。

先週引き続きまして、国立天文台の小野智子さんを
お迎えして、春の夜空に現れる星座についてお話を伺いました。

春は他の季節に比べるとあまり華やかな星座が無く、
天文界においては少し地味な季節ではあるのですが、
それでも春にも素晴らしい星が見られます。

それは皆さんご存じの「北斗七星」
これはとても大きな星の並び「おおぐま座」の
お尻からしっぽにかけてのほんの一部なのですが、
実はこのおおぐま座にも素敵なエピソードがあるんです。

ギリシャ神話によると、大熊は元々熊になる前は、
とても「カリスト」と呼ばれるとても美しい女性だったんです。
そのカリストは、ギリシャ神話の神・ゼウスの恋人になるのですが、
妻・ヘラがとっても嫉妬深い人で、ヘラの怒りを買い、そのカリストが
熊の姿に変えられてしまったんです。ゼウスはそれがかわいそうで後に
こぐま座と一緒に天に上げられて、その時にしっぽを持ってブンブン
振り回して上げてしまったので、熊のしっぽが長くなってしまい、
今のおおぐま座の形になってしまったそうです。
そんな姿を思い浮かべながら、星を見るとまた面白いかも・・・。

さて、最後に小野智子さんにこの春の夜空に
ぜひ見つけて欲しい美しい星は「うしかい座のアルクトゥルス」
見つけるのはそんなに難しくない明るい星なのですが、
色もキレイなオレンジ色で、春でも割と早い時期に上がってきます。
時間でいうと、2月ぐらいだと夜の10時ぐらいには昇ってきます。
ちなみに、アルクトゥルスとは「くまの番人」という意味があり、
おおぐま座にくっついたように上がってくるので、
そういう名前が付いたといわれています。

最後に小野さんから宙ガール・宙ボーイの皆さんへ
星空の楽しみ方をいただきました。
それは「1人よりも大勢で楽しくワイワイ観て欲しい」とのこと
そうすると楽しさも2倍3倍4倍と楽しくなりますので、
ぜひ、春の星空観察楽しんでください。

小野智子さん、2週にわたりありがとうございました。



☆☆☆今週のオンエア曲☆☆☆
Venus And Mars / Sarah Brightman
満天の星 春の庭 / GO! GO! 7188

☆☆☆今夜の星空インフォメーション☆☆☆
日の入り後、まもなく西の空に細い細い月が見られます。
あまりにも細いので、まだ明るい空の中では、
うっかり見逃してしまいそうなほど、繊細な月。「三日月」です。
このような細い三日月のことを顔にある「眉」に例えて
「眉月」とも呼びます。優美なカーブを描く姿を、
昔の人は美しい女性の眉に見立てたのだそうです。

夕暮れのほてりが残る空にみえる細い月は、とってもきれい。
私たちにニッコリと微笑みかけてくれているようにも見えます。

ちなみに14日、15日は、西の空で月が
木星とアルデバランに近づく様子を見ることもできます。

今日の東京の月の入りは夜8時1分。
もし西の空が見渡せる場所にいたら、
三日月がゆっくりと沈んでいく姿を眺めるのも、
ロマンチックで素敵ですよ。
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