今日は、宙アーティスト・KAGAYAさんにお越しいただきました。

この番組への出演は2度目。前回出演していただいたご縁で、
しのはらさんはKAGAYAさんのプラネタリウム作品
「オーロラの調べ」のナレーションを担当しました！
360度オーロラに包まれて、勉強にもなるステキな作品。

３年くらいかけて制作したもので、
アラスカやアイスランドへ行ってKAGAYAさんご自身が撮影した
オーロラの実写がたくさん使用されています！
まず晴れないと見られない。タイミングに合わないと見られない。
そのうえ、激しいオーロラを狙っていたのでじっと待つしかない・・・
いつ現れるかわからないので、ロッジの中に入っていると
その間に出るかもしれず、気温がマイナス25度くらいの中、
雪原の中でひたすら耐えているという過酷な状況だったそう。

最近はわりと身近な日本で見られる景色を追いかけていらっしゃいます。
富士山から月が出る瞬間、スカイツリーのところに月が出る瞬間、など
場所と時間が厳密に決まっているけど、そこに行くと素晴らしい風景が！
撮影場所と時間はコンピューターでシミュレーションして決めていて
調べている時が楽しいのだとか。
頭のなかに描いた構図を見るためにはいつどこへ行けばいいんだろう
と考えている時がすごく楽しく想像が膨らむ時間とおっしゃっていました。

星空は移り変わっていくので、同じ情景は一生に一度しか見られない
私たちが何気なく過ごしている一秒一秒は、宇宙の中で進んでいる
今しかない一秒を生きているんだなあ、ということを見た目で感じることができる瞬間
珍しい風景は気象条件などがあり行けば必ず見られるものではなく
実は行ってもダメだったことのほうが多いのだそう！
ダメだった時は何も言わないので、いつも成功しているように見られる！
と思いがけない事実が！

KAGAYAさんの写真で特徴的なのが「KAGAYAブルー」ともいわれる青！
“日の入り後、星が輝き出す、まだうっすら薄明が残っている時間”は
写真に撮っても空が青く写る空の青が出やすいタイミング。
もうひとつは“満月など明るい月が出る直前”。
月も明るく空を照らしているので、青空と同じように写真に撮ると青に
太陽や月の光を力にして淡くする・・・コツも教えてくださいました。

宙ガール・宙ボーイへ
「普段住んでいるところ、身近なところでも、タイミングを上手くはかって
星空を見上げるとハッとするような素晴らしい光景が見られる！
ぜひそういう星空を見つけてお気に入りの星空として見上げてほしい
Twitterとかで「今見上げたらこういうものが見えますよ」と発信して
少しでも力になれたら、と思う」とメッセージをいただきました！


★　★　★　KAGAYAさんインフォメーション　★　★　★
☆プラネタリウム「オーロラの調べ」は絶賛上映中！
　東京では多摩六都科学館、府中市郷土の森博物館で上映。
☆多摩六都科学館では写真展「オーロラと星座の世界」も1/7まで開催。
「オーロラの調べ」を制作中に撮影したものや、世界中で撮り歩いた
　星空の写真が大迫力の大きなパネルで展示されています。

★　★　★　本日のオンエア曲　★　★　★
♪ 満天星 ／ 一青窈
♪ BLUE ／ 宇多田ヒカル

★　★　★　星空インフォメーション　★　★　★
空がすっかり暗くなった夜6時すぎ、
東の地平線からは冬の星座の代表選手、「オリオン座」が昇ってきています。

オリオン座といえば、2つの明るい1等星、
そして、きれいにならんだ三つ星が特徴的ですね。

2つの1等星は、日本では源平合戦の旗の色にちなんで、
赤い色のベテルギウスが「平家星」、
白い色のリゲルが「源氏星」とも呼ばれています。

そして、3つの2等星がきれいに並んだ「三つ星」は、
夜空でもとても目立つので、古くからいろいろな名前で呼ばれてきたようです。
3つの連なる星、と書いて「三連星（みづらぼし）」や
シンプルに「三星（さんぼし）」・・・
真ん中の星を息子、両脇の星をお父さんとお母さんに見立て
「親子星」や「孝行星」などという名前も。

お団子のようにも見えるので「みたらしぼし」なんていう
可愛らしい呼び名もあるんですよ。
オリオン座のかたちや三つ星に、
オリジナルの名前をつけてみても楽しそうですね。