2013年10月04日
2013年10月4日 オンエアレポート
今週も東京まちかど天文台をお聞き頂きまして
ありがとうございました。
おかげさまで東京まちかど天文台、1周年迎えました。
これからも星の情報お届けして参ります。
2年目に突入したまちかど天文台。
本日お越しいただいたのは国立天文台の小野智子さん。
この番組の「星空インフォメーション」の監修を
していただいております。
そんな小野さんに今回はこの秋から冬にかけての
星空の魅力について教えていただきました。
秋はだんだん夜が長くなり、寒くなってくると同時に、
空気も澄んできます。そんなこの時期は星空を見るチャンスなんです。
だんだん暗くなる時間帯は夏の星座も残っており、夏の大三角が見られたり、
だんだん時間が経ってくると、秋の星座=ペガススの四辺形や
フォーマルハウト=みなみのうお座も見え、仕事からお家へ帰る夜8時〜9時頃は
冬の星座も時間によって見えてくるとってもお得な季節なんです。
その中でも、小野さんオススメの星は「ぎょしゃ座のカペラ」
このぎょしゃ座のカペラはとっても明るい星なので、
仕事に疲れて帰宅するみんなに「おかえり」と言ってもらえるような
輝きを放ちます。目印はちょっと黄色っぽい光。やさしい色ですので
ぜひ見つけてみてください。
そして、さらに我々に「おかえり」と行ってくれる星があるんです。
それは「すばる」
一瞬見るとモヤッとしている雲の塊のようですが、
双眼鏡などでよーく見ると、星が10個ぐらい連なって居るんです。
随筆「枕草子」を書いた清少納言も「星はすばるが一番キレイ」と言うくらいの
「すばる」あなたの目で確認してください。
さらに、今は金星がキレイ。
夕方暗くなったら西の空にキラッと輝く金星。
今でも十分明るいのですが、もっと明るくなりますので
ぜひお楽しみ下さい。
最後に小野さんから素敵な星情報。
10月18日、10月19日は小野さんも所属されている
国立天文台三鷹キャンパスの年に1度の特別公開
「三鷹 星と宇宙の日」が行われます。
普段は公開していない観測施設の公開や、
天文台を身近に感じてもらえるイベント満載です。
ぜひ、遊びに行って下さいね。
詳しく国立天文台の特設ページをごらんください。
http://www.nao.ac.jp/open-day/2013/
本日のゲストは国立天文台・小野智子さんでした。
来週も登場します。
![](/cms/thumbnails/68/68071492747fad492a5dae8dbf69f9ce.jpg)
(写真は1周年記念のお花でいっぱいの図です。)
さらに今月からポッドキャストでもまちかど天文台をお届けします。
本日の分は来週前半にアップしますので、
詳しくはTwitterなどでご紹介します。お楽しみに!
☆ ☆ ☆ 本日のオンエア曲 ☆ ☆ ☆
♪ナイトクルージング/クラムボン
♪プレアデス/CMYK
☆ ☆ ☆ 星空インフォメーション ☆ ☆ ☆
まもなく、日の入り後の南西の空に、
宵の明星・金星が美しく輝いています。
明るさはマイナス4.2等級。
その左側に目を向けると・・・ぽつりと赤い星が見えます。
さそり座の1等星・アンタレスです。
秋も深まるなか、空にはまだ夏の余韻が残っているんですね。
今月中旬には、金星とアンタレスが寄り添うように近付きます。
特に10月7日、8日には、夕空の金星の近くに細い月が加わり
まるで絵画のような美しい眺めになるでしょう。
ぜひ目を合わせてください。