2014年01月03日
2014年1月3日 オンエアレポート
みなさま新年明けましておめでとうございます。
今年も東京まちかど天文台を宜しくお願いいたします。
この年末年始、ご帰省中に天体をご覧になったかも
いらっしゃるのではないでしょうか。
東京都内でも、初詣などで空を見上げたら星が見えたなんてという人も
いたかも知れませんね。今年もキラキラな宙トークをお届けします。
そして、今年最初の天文台お客様は、国立天文台副台長の
渡部潤一先生をお迎えしました。
渡部先生は番組にも何回もご登場頂いている星博士。
特に彗星研究のスペシャリストであります。
そんな渡部先生と今回は昨年末に話題となった
アイソン彗星の大反省会を行いました。
アイソン彗星、実際は想定外に一番の観賞タイミング前に
消えてしまうという珍事が起こってしまいましたが、
渡部先生は「この珍事」によって、やることが増えたと
いいます。なぜアイソン彗星が消滅してしまったのか。
なぜ、アイソンはこのルートを辿ったのか。
なぜ、こんなにも早く彗星がとけてしまったのか。など
解き証す作業をしているそうです。
でも、渡部先生は1度だけ福島の絆望遠鏡で観測をしたそうですが、
その時は、ちょっと暗い輝きに大丈夫かなぁと思っていたそうですが、
まさかこんな結果になるとは読めなかったと言っていました。
天体観測は神秘がいっぱいです。
アイソン彗星はこんな結果でしたが、天文現象は次があります。
気になるのは今年2014年の注目の天文イベント。
一番近いところだと、今夜深夜〜明日の明け方に見える
「しぶんぎ座流星群」
これは1年の内の三大流星群と呼ばれるイベントの1つで、
今年は月の明るさの条件も良く、運が良ければ、30〜50個の
流れ星を見ることができるかもしれません。
ぜひ、お正月最後のお休み、天体現象とともに
過ごしてみてはいかがでしょうか。
渡部潤一先生との2014年星トークは来週も続きます。
ポッドキャストでは、本編では泣く泣くカットしてしまった
アイソン彗星反省会トークもロングバージョンでお聞き頂けます。
ぜひ、チェックしてみてください。
☆ ☆ ☆ 今週のオンエア曲 ☆ ☆ ☆
♪キラ星／Cocco
（配信限定の最新曲より）
♪冬の星座／薬師丸ひろ子
（セレクション・カバーアルバム 時の扉より）
☆ ☆ ☆ 星空インフォメーション ☆ ☆ ☆
今夜（1月3日）深夜から明日（4日）の明け方にかけて
三大流星群の一つと言われる「しぶんぎ座」流星群が
ピークを迎えます。（渡部潤一先生もお話ししていましたね。）
見頃は、深夜2時頃から夜明けにかけて。
北東の空、ちょうど北斗七星の柄の下のあたりを中心に、
流れ星があちこちへと飛びます。
ペルセウス座流星群やふたご座流星群に比べると、
ちょっとおとなし目な「しぶんぎ座流星群」。
でも、今年は月明かりもなく、ベストな条件で
流星ハントできるんです。
ちなみにこの「しぶんぎ座」、正式には「壁面四分儀座」というんですが、
実は、今は存在しない星座なんです。「四分儀」とは、
かつて星の位置や高さを観測するために使われた道具のこと。
今はない星座が流星群として名前を残しているって
ちょっと不思議で面白いですよね。
“初日の出”ならぬ“初流れ星”いかがでしょうか。
外は寒いのでしっかり防寒対策をして流星ハントを。
