本日は、ACIDMANのボーカル・ギターの大木 伸夫さんを
お迎えしてお届けしました。

大木さんはロック界随一、という折り紙つきの宙ボーイ！
実は、この番組のジングルに使わせていただいているのが
ACIDMANの「FREE STAR」という曲で、以前から番組に呼んでほしいと思ってくださっていたとか。

ACIDMANはチリのアタカマ砂漠にある「ALMA望遠鏡」をテーマに
「ALMA」という曲を作られています。
テレビで「ALMA望遠鏡」の特集を見たことをきっかけに、
その計画を知ったという大木さん。
ALMAという言葉は、「心」「魂」「愛」という意味があることや、
宇宙開発は国が競っていることが多い中で、
ALMAに関しては、ヨーロッパやアメリカやアジアの各国が協力しているのが
一番大事なこと、素晴らしいと思い、曲にしたそう。

この曲のPVは、実際にアタカマ砂漠へと渡り、
国立天文台の協力を受け望遠鏡のもとで撮影されています。
せっかく曲を作ったからと、国立天文台の方に聞いてもらったところ、
ぜひ協力したいと申し出があったのだとか。
PVの撮影が行われた砂漠は、マイナス1度・風速30m、体感温度はマイナス30度という環境！
南極探検隊のような格好をしなければいけない中で、
大木さんの衣装は秋服だったため、プルプル震えながら歌っていたとか。

アタカマ砂漠の星空は、キレイを通り越して怖かったと大木さん。
南米だと星は見上げるものではなく、目の前が星。
地平線の上から、白い星の光のほうが多いほどだったとか！

PV撮影の後に、星の写真を撮りに行かれたボリビアのウユニ塩湖も
死を感じて、怖かったのだそう。
我々人間は星の欠片で出来ているので、星空は生まれ故郷を見ていて
地球に比べるとあまりにも過酷な圧倒的な自然の強さに
孤独で涙が溢れ、感動するけど怖いと感じたとか。
生かされることの素晴らしさと、ここに生まれた奇跡と
星を見られる奇跡をもっと感じなきゃいけないと痛感したとおっしゃていました。

そして、先月ACIDMANのニューシングル「EVERLIGHT」がリリースになったばかり。
ACIDMANの曲は宇宙だけではなく、海底や深海にもリンクすると思うと篠原さん。
地球では最初に深海に生物が生まれ、
その後どんどん光を目指して陸に上がり、光のもとに手を伸ばして人間になり、
人間は空を飛んで宇宙を目指して…と、どんどん上に行っていて、
それは本能的なものだと、大木さんは考えられています。
アフリカで生まれた人類の到達地点は、地球上で一番標高の高い南米のチリ。
もともと違う所から来て、そこに帰ろうとしているのかもという想像も。

光を目指すというのは、タイトルの「EVERLIGHT」にもつながっている部分。
万物の根源はすべて光だと思っているという大木さん、
我々は光から出来ていて、その光の形が変わることで
素粒子になっていくのではと思っているそうです。

大木さんは、来週もご登場です！



★　★　★　本日のオンエア曲　★　★　★
♪ SPiCa ／ とくP feat.初音ミク
♪ EVERLIGHT ／ ACIDMAN

★　★　★　星空インフォメーション　★　★　★
春の星たちを結んでできる形といえば・・・「春の大曲線」が有名ですね！
北斗七星のひしゃくの柄を延ばし、
オレンジ色に輝くうしかい座のアルクトゥルスを通り、
白く光るおとめ座のスピカに至る、大きなカーブです。

星を探す手がかりとなる形は、他にもあります！
アルクトゥルスと、スピカに、しし座のしっぽにあたる2等星・デネボラを
加えて結ぶと、大きな三角形が出来上がります！
これを「春の大三角」と呼びます。

さらに、この三角形と、北斗七星の方にある
りょうけん座の「コル・カロリ」という星を結ぶと、今度は大きな菱形が！
こちらは「春のダイヤモンド」と呼ばれます。

スピカの近くに赤く火星が光り、
すぐ近くのてんびん座には土星も輝いています。

輝き方や色で惑星を見つけることもできます。
春のダイヤモンドと一緒に火星や土星の宝石のような輝きを
見つめてくださいね。