東京まちかど天文台

2016年01月22日

2016年1月22日のオンエアレポート



今日は国立天文台 野辺山宇宙電波観測所 所長の
齋藤正雄先生をお迎えしました。

昨年星空サミットでお会いしたお2人!
篠原さんのことは大学生くらいの時「くるくるミラクル」が
テレビから流れた時に衝撃が走り、
しばらくカラオケでよく歌っていたそう。

齋藤先生は宇宙から届く電波を分析する電波天文学のエキスパート。
研究テーマは「太陽のような星がどんなふうに誕生するのか?」
「おうし座」と「おおかみ座」にある
今まさに星が生まれているところをずいぶん調べたといいます。
実は星座や星に詳しくなく、座標で言われればとわかるのだそう。
星が好きで天文学者になる人と、
どうやって星や宇宙ができるのかを知りたくて天文学者になる人がいて、
先生はどちらかというと後者なのだとか。

野辺山の観測所には直径45mの大きな電波望遠鏡があって
宇宙の研究のために使われています。
星は、宇宙に漂っているガスが集まって出来るので
そのガスが出している電波を調べています。
宇宙にある180種類ぐらいの分子のほとんどが電波で見つかったもの。
電波を調べることで、ガスが集まって星になったり、
星の最期などの様子がわかってくるのだそうです。
電波は星と違い、24時間観測ができ、
目に見えないものなので、データ=波をつかまえて調べていると
言ったほうが正しいかもとおっしゃっていました。

齋藤先生はアルマのあるチリの観測所に2012年7月から2年間いらした経験も。
20か国がひとつの大きな望遠鏡を作って観測。
色々な国の人と仕事をしたので、自分の見方がすべてじゃないと学び、
最終的には一生懸命仕事をしたことは評価される。
とアルマでの経験から得たことを教えてくださいました。

さて、昨年活躍した油井亀美也さんは長野県の出身ですが
長野県は宇宙に関連することがたくさんあり、
最近は「長野県は宇宙県だ」とPRもしています。
「野辺山宇宙電波観測所」「東京大学の木曽観測所」と天文の施設がたくさん。
もちろん空や、星が綺麗!
東京からも行きやすいので、どんどん野辺山の天文台を見てほしいと
齋藤先生もおっしゃっていましたよ。

最後に宙ガール・宙ボーイへ
電波望遠鏡は宇宙からの見えない電波をつかまえて調べる。
見えないものの中に真実があるんじゃないか?
目に見えるものだけじゃなく、目に見えないものも大事にしてほしい!
とメッセージを頂きました!


★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ 星の旅人たち/NEWS
♪ 星のかけらを探しに行こう Again/福耳

★ ★ ★ 星空インフォメーション ★ ★ ★
夜7時頃、南東の空を眺めると、ギラギラっと輝く青白い星が目に付きます。
「おおいぬ座」の1等星・シリウスです。
その明るさは、マイナス1.5等級!
1等星のなかでも最も明るく輝く星として知られていますね。

オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオンとともに
「冬の大三角」をつくる星でもあります。

シリウスには、日本各地にもさまざまな和名があります。
西日本では、明るく大きく見えるようすから「大星(おおぼし)」、
東北地方では青白く光るため「青星(あおぼし)」、
などと呼ばれていたようです。

また、白く輝くプロキオンを「色白(いろしろ)」と呼ぶことから
出雲地方では、それと区別して「南の色白」。
さらに、岡山県には、冬の夜空にきらきらとまたたくようすから
「きらきら星」という可愛らしい呼び名もあるそうです。
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