オンエアブログ

2022年01月08日

2022年1月8日 ゲスト☆岡田光信さん(株式会社アストロスケール)

本日のOAの模様はradikoのこちら

公式ツイッターはこちら

#プラカフェ でご感想お待ちしております!

★ ★ ★最近の星ニュース ★ ★ ★

南極大陸の西部で先月、皆既日食が観測されました。
この地域ではなんと去年の10月から今年の4月まで、
ずっと太陽が沈まない「白夜」が続いているそうですが、
この時だけは、およそ20分間にわたり太陽が月によって隠され、
ほんのひとときの夜を迎えました。

次回、南極大陸で皆既日食が観測されるのは2039年だそうですよ!

★ ★ ★ ★ ★ ★

さて今夜のスターゲストは、
宇宙ゴミ除去サービスの開発に取り組む
株式会社アストロスケール創業者兼CEO、
岡田光信さんです!



まずは岡田さんと、宇宙の出会いをお聞きすると・・・?

15歳のときたまたま雑誌の「ニュートン」を見て、
NASAの訓練所・スペースキャンプを見に行ける企画に
参加されたことが大きかったそう!

そこで宇宙飛行士の毛利さんにお会いし、
いただいた色紙に書かれた「宇宙は君たちの活躍するところ」
という一言がきっかけで、宇宙に興味を持たれたとか。
ただ毛利さんに「宇宙飛行士という職業はない、
物理学者や医者など専門分野を見つけてきてね」と
言われ、「専門分野は何にしよう?」と考えているうちに
25年も経っていました・・・!

実は、それまでITベンチャー企業を9年経験されていて、
40歳の手前になっていて「本当にこれでいいのか?」と
思い直されたんだそうです。
そこで「宇宙の仕事がしたかった!」と一念発起。

「宇宙で今ホットな話題は?」と調べて学会に出たところ
「宇宙ゴミ」の問題があると知ったのが2013年のこと。

“誰も解決策がない”と知り、
「それなら自分がやろう!」と、なんと1週間後に
アストロスケールを起業されたといいます!!
ロケット並みのスピード感です!!笑

ところが宇宙業界の方たちからは
「民間がやることではない」「スタートアップなんて」
「技術が難しい」「お金は??」「市場がない」などなど
最初は散々言われてしまったんだとか。
でもそこでへこたれないのが岡田さん。
IT業界では競争が激しかったので、
「逆に競合がないのはチャンス!マーケットリーダーになれる!」
と捉えられ、ここまで歩んで来られました・・・☆

ところで、そもそも「宇宙ゴミ」とはどういうものなのでしょうか?

これは故障した人工衛星や打ち上げロケットの上段などが、
爆発・衝突し発生した破片の総称で、そのまま地球のまわりを
ぐるぐる回っているんです。
実は、70年前までは1個もなかったんだそうですよ!

そしてそのゴミのスピードは、およそ秒速7km。
なんと弾丸の速さの10倍以上もあるんです!
宇宙は広いからニアミスが多いんですが、
実際に当たって粉々になったりもしている状況のため、
ゴミが大きいうちにキャッチをして掃除した方がいいんですね!
(大きいものは大型バスくらいあるそうです、怖い・・・)

そんな宇宙ゴミは、10センチ以上だとレーダーでわかるのですが、
大きいものだけで3万6500個くらい。
10cm以下の小さなものを含めると、推定で5兆8000億個くらいも
あるといいます!!!もう地球全体がゴミで囲まれている状態です。

当然すでに人工衛星やISSにも影響が出ており、
本来ISSが飛んでいるところ(高度400km)は、
ゴミがほとんどないところのはずなのに、やっぱりやってくるゴミが
あって、たびたび逃げている状態なんだとか・・・
ISSですらそうですから、人工衛星ももちろんそうやった作業を
強いられているといいます。

元の軌道に戻るのには時間もお金もかかりますし、
このまま「もう人工衛星使えない・置けない」となると、
ゆくゆくGPSやインターネットなど
生活になくてはならないものが使えなくなるかもしれません。

本当に今私たちに迫っている問題なんですね。
来週はその宇宙ゴミの回収について詳しくお聞きしますよ!
どうぞお楽しみに。

★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★

♪ 北極星のメロディー / A flood of circle
♪ Across The Universe / The Beatles

★ ★ ★ プレゼント情報 ★ ★ ★

東京ガーデンテラス紀尾井町内の店舗で使える商品お引換券
3000円分と星座早見盤を毎月10名様にプレゼントいたします。
ご希望の方は東京プラネタリーカフェのサイトにある
「メッセージはこちら」から、必要事項と、
「商品お引換券希望」と書いてご応募ください。

当選者の発表はプレゼントの発送を持って返させていただきます。
たくさんのご応募お待ちしております!

「東京ガーデンテラス紀尾井町」は、
通称“赤プリ”跡地に再開発された複合市街地。
オフィスや商業店舗、賃貸住宅、カンファレンス、ホテルなどが一体となり、
『自然』と『歴史』が融合した新しい街となっています。

現在、「KIOI WINTER」と題し、
約40万球にもなるシャンパンゴールドの
温かい光のイルミネーションが施設を包みこみます。
商業エリアでは、この時期にしか味わうことのできない
冬限定メニューを数多く取り揃えております。
イルミネーションを巡る冬の散歩の後は、是非お食事をお楽しみください。

また、1月16日まで施設各所に
「草月流によるお花の展示」を行っております。
お正月を華やかに彩る草月流の正月花を是非お楽しみください。

詳しくは東京ガーデンテラス紀尾井町のホームページをご確認ください。

★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★

夜10時頃、真南の空には、
冬の代表的な星座・オリオン座が高くのぼっています。
オリオン座はギリシャ神話に登場する、狩人オリオンの姿。
その肩に輝く赤い色のベテルギウス、
そして足にあたる場所に輝く青白い色のリゲルと、
2つの1等星があります。

そして、オリオンの腰の位置には、
等間隔にならぶ3つの2等星「三つ星」。
この三つ星の下、よく目をこらすと、
さらにたてにならぶ3つの星「小三つ星」があるんです。

そして、この「小三つ星」の真ん中の星の近くをよーく見ると、
ぼんやりと雲のようなものが!
双眼鏡を向ければ、小さな星雲の姿をとらえることができます。
これが「オリオン大星雲」です。

望遠鏡で見るとよりはっきりと星雲のようすがわかるだけでなく、
その星雲のなかに輝く4つの星「トラペジウム」が見えるんです。
トラペジウムは生まれてまもない若い星の塊。
このオリオン大星雲の中には、星を作る材料がたくさんあって、
ここで星がどんどん生まれてきているんです。

月明かりのない夜は、じっくりとオリオン大星雲を眺めながら、
いままさに星が産声をあげている星の姿を想像してみたいですね。

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