オンエアブログ

2019年03月23日

2019年3月23日のオンエアレポート

★ ★ ★ ディレクターズカット版 配信のお知らせ ★ ★ ★
全国のFMラジオ番組がスマホで聴けるサービスWIZ RADIO。
こちらで「東京プラネタリー☆カフェ」のディレクターズ・カット版が配信中(※)です!

惜しくもオンエアに入りきらなかったトークや、浅倉大介さんの裏スターパーティトークが満載のロングバージョン!
ぜひぜひチェックしてみてくださいね♪

聞き方はコチラ↓↓↓
?WIZ RADIOをダウンロード。
?メニューから「オンデマンド」をタップ。
?カテゴリーからスペシャルコンテンツをタップ。
(月額課金に申し込む必要があります)

※ディレクターズ・カット版は、配信日から2週間は「WIZ RADIO forスゴ得」限定での先行公開となります。
その後「WIZ RADIO for App Pass」、「WIZ RADIO」アプリ月額会員および、TOKYO FMの音楽サイト「MUSIC VILLAGE」会員向けに配信されます。

★ ★ ★ ★ ★ ★

今夜は国立天文台教授の小久保英一郎先生にお越しいただきました!

小久保先生は宮城県ご出身の理論天文学者。スーパーコンピューターを使って、太陽系や惑星の成り立ちなどを研究していらっしゃいます。

浅倉さんは先生とお会いするのは初めてですが、実は以前、国立天文台に行った際、先生が手がけている「4D2U」というプロジェクトを見たことが!

こちらはプラネタリウム感覚で、宇宙を旅をしながら様々な天体を立体的に見ることができるシアター。
浅倉さんも「それはそれはビックリした」というほど、クオリティの高さに感動したといいます。

そんな最先端のプロジェクトも手がける先生の研究とは、一体どういうものなんでしょうか?

天文学というと、望遠鏡で宇宙を観測して調べていくイメージが一般的ですが、ものすごく遠かったり、何十億年も昔のことに関しては見ることができません。
そこで先生は、「46億年前にどうやって地球ができたのか?」や「月はなぜあるのか?」ということを、コンピューターを使って昔の宇宙を再現し、何が起きるか実験(シミュレーション)して調べているんだそう。

現在先生が使っているのが、国立天文台が所有している、天文学専用としては世界で一番速いスーパーコンピューター「アテルイ?」!

岩手県奥州市水沢にあるこのコンピューターの計算速度は「3ペタフロップス」!?
なんと、1秒間に3000兆回の計算ができるといいます!
これは私たちの家庭にあるパソコンの少なくとも数万倍の性能…ちょっと想像ができません(汗)

コンピューターの処理速度が速いほど、優れた結果が導き出せる、ということの身近な例で浅倉さんが挙げたのが「車の自動運転」。
こちらはカメラで入ってきた情報を即座に解析して安全な運転につなげる…つまり処理速度が速いほど安全性も高まるということになります。

そんなことを考え合わせると、広大な宇宙の現象をより真実に近いように再現するには、性能の良いコンピューターが不可欠、ということが少し理解できるような気がしますね+゚:。*+

小久保先生が生まれ育ったのは、宮城県の仙台市。なかでも田舎の方だったので、夜は星がよく見え、自然の中で遊ぶ延長で星に興味を持っていったといいます。

中学生くらいの頃には、探査機の「ボイジャー」が木星や土星、天王星、海王星を探査し、素晴らしい写真を送ってきたという出来事があり、宇宙への興味を膨らませたそう。

それを聞いて「男子が宇宙に夢中になるきっかけって探査機ですよね!」と同意する浅倉さん。
実は小久保先生も、浅倉さんが探査機からインスピレーションを得て音楽を作っていることをご存知だそう!
特にaccessの「Cassini」という楽曲に心を惹かれたといいます。

こちらは土星探査機の「カッシーニ」が2017年に探査を終え、土星の大気圏に突入してミッションを終えたことに感動して作った楽曲。
小久保先生もまた、そんなカッシーニが撮影した土星の環(わ)の写真を見てはじめた研究もあるほど、思い入れの深い探査機で…突入の際には正座をして(笑)その瞬間を噛み締めたのだそう。

ここで浅倉さんから「土星の環ってなんであんな形なんですか?」という素朴な疑問が…!
「全て丸になってもおかしくないんじゃないか?」と不思議がる浅倉さんに、「めちゃくちゃ鋭い!」と小久保先生。

実は土星の環は、小さな氷の粒でできていて、その粒が土星の周りを回転しているのがその理由。
回ることで遠心力が生まれ、上下に行くのではなく、引き伸ばされてあのような円盤状になっているんだとか。

「勉強になった〜!」と浅倉さん。日本を代表する天文学者からの個人講義、貴重な体験に感激されていました☆

そんな小久保先生にとって宇宙を研究することの喜びとは?
先生のルーツにあるのは「探検」への憧れ。
小さい頃にテレビで見た「川口浩探検隊シリーズ」が大好きで、その探検隊に必ず1人いる科学者のような存在になりたかったそう(ワニに噛まれる人ではなく笑)。

大人になり、宇宙を研究の対象と選んだ先生ですが、宇宙はなかなか行けるところではありません。そこで進んだのが、コンピューターを使って “探検” するという道。
知りたかったことがわかったり、見たことのない現象をシミュレーションで見つけたりすることが喜びに…先生にとって「研究は探検」なのだといいます。

コンピューターを使った研究、と聞くと、ついつい「机の上」でのことと思ってしまいがちですが、実際に出来ることは、広い宇宙を舞台とした時空を超えた「探検」。
少年のような心のままに研究に挑む小久保先生に、未知へのロマンを感じたスター☆パーティでした+*:.。.*:+☆

小久保先生には来週もご登場いただきます!
同年代でなんだかシンパシーを感じあっているご様子の浅倉さんと小久保先生からどんなお話が聞けるのか、次回もどうぞお楽しみに…+*:.。.*:+☆

小久保英一郎先生のWebサイトは→コチラ

★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ 水星/鈴木京香
♪ 星降る夜に/The Birthday

★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
夜10時頃、北の空高くに目を向けると、大きな「ひしゃく」の星のならびが見つかります。

北極星をさがす目印としても有名な「北斗七星」です。
北斗七星は、「おおぐま座」の背中から尻尾にかけての星の並び。
日本では水をくむ「ひしゃく」に、西洋では「the big dipper」と呼ばれ、大きなスプーンに例えられています。

このひしゃくの柄の端から2番目にある2等星「ミザール」をよく見ると、近くに少し暗い星が寄り添っているのがわかります。
「アルコル」という4等星です。
「アルコル」とはアラビア語で「かすかなもの」という意味。

これを見つけられる人は、視力がいいと自信を持っても良さそうです。
春の空で、視力検査にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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