オンエアブログ

2019年06月15日

2019年6月15日のオンエアレポート

★ ★ ★ プレゼントのお知らせ ★ ★ ★
本日のスター☆ゲスト、石川雅之さんの漫画『惑わない星』4巻をセットにして、東京プラネタリーカフェをお聴きの方の中から3名様にプレゼントします☆

しかも石川雅之さんのサイン入り!

作中に登場する "月" のイラストも…可愛い+*:.。.*:+☆
(サインは4巻に入っています)

ご希望の方は、こちらのサイトにあるメッセージフォームから、「惑わない星希望」と書いてご応募ください。
締め切りは6月22日到着分まで。当選者の発表はプレゼントの発送をもって返させていただきます。
たくさんのご応募お待ちしています♪

★ ★ ★ ★ ★ ★

今夜は、6月4日に東京ガーデンテラス紀尾井町で行われた「星空の集い」の模様をお届けしました!

星空の集いは東京ガーデンテラス紀尾井町で不定期に開催されている星を見る観望会。
この日は、漫画「惑わない星」の作者である石川雅之さん、国立天文台の内藤誠一郎さんとNOMAさんによるトークショーも行われました☆


会場には石川さんのファンの方もたくさん!
『もやしもん』のマスコットをお持ちの方もいらっしゃいましたよ♫

NOMAさんも「惑わない星」の世界観に合わせてスタイリング。
テーマは・・・ダークマター!!笑

ミステリアスな雰囲気、出ていますね!

惑わない星のカバーイラストをバックにトークショーがスタート♪

まずは石川さんが「惑わない星」を連載することになったきっかけについて。
なぜ宇宙をテーマに漫画を描くことにしたんでしょう?

この連載を始める以前、ばい菌やカビを描いた人気漫画『もやしもん』をお描きになっていた石川さん。
その最終巻で、ある菌が「自分たちが住んでいる小さな世界も、宇宙も、結局ひとつの世界だ」と言うセリフが…
「ということは宇宙をやらなきゃいけないのかな」と、ご自身の書いたセリフに引かれるようにして、『惑わない星』を始めたというところもあったといいます。

だから最初は全く宇宙のことがわからず、大変だったとか。
あんなに難しい宇宙の話をわかりやすく描かれているだけに、この事実にはNOMAさんもビックリ!

『惑わない星』は、荒廃した未来の地球で、宇宙に手紙を出す仕事をしている主人公 ”S沢” のもとに、女の子の姿をした太陽系の惑星が次々と現れる、という物語。
5月23日に最新第4刊が発売になったばかりです。

国立天文台で広報・普及に携わっている内藤さんに、この漫画がどう映ったかも気になるところですが…
実はモノを擬人化をする作品は苦手だったという内藤さん。
しかし『惑わない星』を読んで、これは生きている人間が宇宙と再会する話…人間の物語であることがわかり、いい意味で裏切られたと語ります。

惑星のキャラクター化にあたっては、遠くにある惑星ほど情報がなくて苦労したという石川さん。
内藤さんにお気に入りの星を伺うと・・・「月かな」と一言。
作品中では宇宙の様々なことを(ややスパルタ的に?)教えてくれる存在ですが、「知識でぶん殴るところが僕らしい」と共感されたそうです。笑

『惑わない星』には、宇宙を語る上で、物理の話も登場します。
これまで「だいぶ避けて暮らしてきた」というほど物理が嫌いだったと語る石川さんですが、中学の物理の教科書から勉強をはじめていったそう。

内藤さんは作品を読んで、研究成果などをしっかりリサーチし、想像の宇宙ではないものを繋いでいる誠実さが印象的だったとか。
「新しい発表があるとヒヤヒヤする」と漫画に描いた事実が変わってしまうことを恐れる石川さんに、「こちらの仕事がなくなってしまうので」と冷静なツッコミを入れる内藤さん。
表現の世界とアカデミックな世界にいる方の会話のキャッチボール、なんだか嬉しくなる瞬間でした+゚:。*+

『惑わない星』には、最近明らかになった宇宙の発見も反映されていますが…
「木星の惑星がダーッと増えた時期があって、もうやめてくれと思った」と苦しい胸の内を語る石川さんに、内藤さんが「そのうち増えますよ」とここでもバッサリ。笑

木星の重さは地球の317倍!
その重力により、小さな小惑星を捕獲し衛星にしてしまうので、これまで動きが遅かったりして見えていなかった衛星が今後も発見される可能性は高いのだそう。

ちなみにNOMAさんが一番好きな木星の衛星は「エウロパ」!
『惑わない星』で主人公のS沢さんにエウロパが水蒸気を吹き付けてやけどさせる…という
場面が大好きだといいますが、この “水蒸気を吹き出している” ということも探査によって明らかになった事実ですね☆

そしてトークは、4月に世界で初めて撮影された、ブラックホールの話題へ!
周りの赤い光の中に、黒いぼんやりとした影がある、という写真でしたが…
石川さんはそれをご覧になって「どの角度からでもああ見えるんだ」と納得したといいます。

内藤さんによると、ブラックホールはその強大な重力で周りの光を巻き付けてしまうため、どの方向から見てもあのようなリングが見える…、これは一般相対性理論で予想された通りのこと!
計算された通りのものが見えたというのが大きな成果だったと語ります。

ブラックホール撮影のニュースを受け、「5巻のおまけに描くネタできた」と嬉しそうな石川さん。
新たな宇宙の発見が増えるにつれ、作品の内容のほうも進化していきそうですね♪

そんな石川さん、普段から実際に望遠鏡でも惑星をご覧になっているとか!
特に去年の今頃は、水星以外の星が「月・火・木・金・土」とずらりと夜空に並んだため、よく見ていたそう。

一番感動したのは「土星」。
望遠鏡を覗くと、小さな点に環がついていて「逆に怖くてゾッとした」とも。
夜空の中では点に見える土星に本当に環があったということに、知識ではわかっていても、驚きと感動を感じたといいます。

一方、内藤さんがこれまでに望遠鏡で見て最も感動したというのが「金星食」。
これは月に金星が隠されるという現象ですが、子供の頃、ちょうど天文学に夢中になった時期に目撃し、強く思い出に残っているそう。
その体験が今にもつながっているという内藤さん。

石川さんにとっても、内藤さんにとっても「実際に宇宙を目撃した」という体験が、強烈に心に刻まれているんですね…☆

・・・と宴もたけなわなところですが、、『惑わない星』と宇宙談義に花が咲きすぎて、とても1週では収まりそうもありません!汗
ということで、来週も「星空の集い」トークショーの模様をお届けします!
NOMAさんによる東京ガーデンテラス紀尾井町でいただける星のスイーツのリポートもありますよ♫
どうぞお楽しみに・・・☆

モーニング『惑わない星』Webサイトは→コチラ
国立天文台のWebサイトは→コチラをチェック☆彡

★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ 星のファンファーレ/新しい地図 join ミュージック
♪ PLANET/ねごと

★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
夜9時頃。南西の空低く、ぎらぎらと明るく輝く星が目に付きます。
惑星の王様・木星です。

明るさは、マイナス2.6等級。
今夜から明日、明後日と、満月前後の月が、木星のすぐ近くを通りますが、その月明かりにも負けないくらいの輝きです。

木星は11日に太陽と正反対にあたる「衝(しょう)」の位置になったばかり。
今は一晩中夜空に輝いていて、これから夏・秋と、観察には絶好のシーズンを迎えます。

望遠鏡を向けると、特徴的な縞模様、そして周りには小さな4つのガリレオ衛星を確認することができますよ。

太陽系で最も大きな惑星・木星の姿。ぜひその目でキャッチしてくださいね。
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月別アーカーブ

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