2019年08月10日
2019年8月10日のオンエアレポート
今夜は、天プラ代表の高梨直紘(なおひろ)さんにお越しいただきました!
高梨さんは、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム室で特任准教授を務めるかたわら、天文学の普及を目指すプロジェクト「天プラ」の代表としてもご活躍中です。
“天プラ” とは2003年に「天文学とプラネタリウム」として始まった活動。
もともとは高梨さんら大学院生が、「普段行っている研究を多くの人に知ってもらおう」ということで始めたものだったそう。
最近では天文学の魅力を様々な形で共有したい、ということで星を見る会や講演会を行ったり、グッズを作ったりといった多様な活動をされています。
実はNOMAさんもこのグッズを愛用中!
天プラさんが企画した「宇宙図」は寝室とお手洗いの2箇所に貼り、毎日見るほど大好きだといいます。
さらに「Astronomical Toilet Paper」というトイレットペーパーも頂いたことが。
こちらは、70cmの長さに約50億年の星の一生が描かれたもの。
NOMAさんいわく「のめり込んでトイレから出られなくなる」というほど、宇宙好きの心をくすぐるアイテムです。
最初に登場した「宇宙図」は、宇宙がどう始まり今に至ったかが描かれた1枚のポスター。
天文学を研究している人たちはそれぞれ自分の専門分野を持っていますが(例えば高梨さんが学生時代に行っていたのは20〜30億光年先に現れた超新星の明るさの変化を調べるという研究)、それが宇宙全体で見たとき、どこのことをやっているのか説明しづらかった、というのが作成のきっかけだそう。
天文学を専攻している学生自身も宇宙全体のことを意外とわかっていないことに気づき、俯瞰できる図を作ったといいます。
こちらの宇宙図、天プラさんのサイトからダウンロードも可能!
ぜひ細部まで読み込んで宇宙の理解に役立ててみては☆
さらに天プラさんは、様々な年代の方に向けてワークショップも開催されています。
中でも最近力を入れているというのが小学生を対象にした、自分で作った天体望遠鏡で星を見る「宇宙人になろう」というワークショップ!
望遠鏡を作ることによって、宇宙を学ぶための方法を知ってしまえば、あとは自分で成長できる。
地球スケールだけでなく、宇宙スケールで物事を考えられるような大人になってもらえれば…
そういった意味での “宇宙人” を目指そう、という思いが込められているのだそう。
そんな企画も手掛けている高梨さんに、この夏休みに子どもたちにオススメしたい自由研究を伺うと…
「自由研究をしようと思って星を見にいくとプレッシャーだから、そんなの忘れて眺めてればいいんじゃないか」と高梨節のお答え。笑
あえて言えば、流れ星はどのくらい流れるのか1時間くらい星空を眺めてみるなど、せっかくの夏休みなのでゆったりと時間を使ってみたら学びがあるのでは、と提案してくださいました。
さらに、以前開催したワークショップには「宇宙人向けのガイドブックを作ろう」というユニークな内容のものもあったそう。
遠くない将来、地球にたくさん宇宙人がやってきた場合のインバウンド需要(!)に向けて、地球の魅力や観光のポイントを考えて「地球の歩き方」のようなものを作ろう、というこのワークショップ。
そもそも宇宙人に向けたガイドブックを作るためには、私たちが地球がどんなところかをよく知らないといけません。
そして、相手の宇宙人がどんな環境で暮らしていて、何を美しいと思ったり楽しいと思ったりするのか想像することも大切。
さらに、魅力的な言葉で表現し、観光地のポスターのように仕上げるにはどういったことが必要か? などを、総合的に学ぶことができる楽しいワークショップになったといいます。
そのまま自由研究にしても面白そうですね!
そして、天プラさんが開発する新しいグッズも気になるところ。
最新の試作品は、トイレの個室に設置されている「音姫」をもじった「織姫」。
手をかざすと流水音の代わりに、ロケットの発射のカウントダウンが流れるというものだそう!
カウントダウンにも色々種類があり、JAXAやNASAのものは1人の管制官が行う真面目なものですが、最近の民間企業の打ち上げはみんなで行うものが多いといいます。
たくさんの人が「10、9、8…」とカウントダウンし、打ち上がると拍手が…
これを「トイレで使ったら爽快だろう」ということで開発しているんだそうです。笑
なぜかトイレネタが多いのも天プラさんの特徴。。
そんな天プラさんといつかコラボしたい!とNOMAさん。
「Tシャツとかマイボトルとか…」と提案すると…「実はペットボトルも作ろうと思っていたことがある」と高梨さん。
宇宙のエネルギーが詰まった、その名も「超宇宙水」!(怪しさ満点!)
水の化学式は「H2O」。水素と酸素でできていますが、このうち水素は、ほとんどが宇宙がはじまったビッグバンの頃に合成されたものだといいます。
つまり単なる水でも、宇宙の最初のエネルギーが詰まっていると言ってウソはない、ということですが…笑
ぜひNOMAさんデザインの「超宇宙水」、形にしてもらいたいですね!
淡々と突拍子もないアイデアを語る高梨さん。
真面目なのか不真面目なのか…その語り口がクセになってくる不思議な魅力の持ち主です。
天プラさんが生み出す、天文学と私たちを結ぶ新しい試み、これからも注目していきたいですね+*:.。.*:+☆
高梨直紘さんにはまた来週もお越しいただきます♪
![](/cms/thumbnails/29/2921aeaa03e58e0bfc1fb7484567d917.png)
ちなみにNOMAさんが手にしているのは「銀河系で迷子になりそうな貴女のためのタイツ。」
天プラのWebサイトは→コチラ☆
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ スイング・バイ/Halo at 四畳半
♪ Polaris/Charlotte is mine
★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
8月のこの時期は、「ペルセウス座流星群」のシーズンですね。
ペルセウス座流星群は、ペルセウス座の方角から、四方八方に流れ星が飛び出すように見える現象。
今年はちょっと月明かりがありますが、8月12日をピークに、前後3日間くらいは普段よりも多くの流れ星が飛びます。
流れ星が見やすくなるのは、ペルセウス座が北東の地平線に姿を現す夜11時頃から、明け方までのあいだ。
とくにペルセウス座が高く昇り、空が白み始める前の午前3時頃が、最も見つけやすくなります。
流星ウォッチのコツは、なるべく空が暗く開けている場所に出かけ、寝転がって見ること。
流れ星はどこに現れるかわからないので、空を広く見渡すようにしましょう。
高梨さんは、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム室で特任准教授を務めるかたわら、天文学の普及を目指すプロジェクト「天プラ」の代表としてもご活躍中です。
“天プラ” とは2003年に「天文学とプラネタリウム」として始まった活動。
もともとは高梨さんら大学院生が、「普段行っている研究を多くの人に知ってもらおう」ということで始めたものだったそう。
最近では天文学の魅力を様々な形で共有したい、ということで星を見る会や講演会を行ったり、グッズを作ったりといった多様な活動をされています。
実はNOMAさんもこのグッズを愛用中!
天プラさんが企画した「宇宙図」は寝室とお手洗いの2箇所に貼り、毎日見るほど大好きだといいます。
さらに「Astronomical Toilet Paper」というトイレットペーパーも頂いたことが。
こちらは、70cmの長さに約50億年の星の一生が描かれたもの。
NOMAさんいわく「のめり込んでトイレから出られなくなる」というほど、宇宙好きの心をくすぐるアイテムです。
最初に登場した「宇宙図」は、宇宙がどう始まり今に至ったかが描かれた1枚のポスター。
天文学を研究している人たちはそれぞれ自分の専門分野を持っていますが(例えば高梨さんが学生時代に行っていたのは20〜30億光年先に現れた超新星の明るさの変化を調べるという研究)、それが宇宙全体で見たとき、どこのことをやっているのか説明しづらかった、というのが作成のきっかけだそう。
天文学を専攻している学生自身も宇宙全体のことを意外とわかっていないことに気づき、俯瞰できる図を作ったといいます。
こちらの宇宙図、天プラさんのサイトからダウンロードも可能!
ぜひ細部まで読み込んで宇宙の理解に役立ててみては☆
さらに天プラさんは、様々な年代の方に向けてワークショップも開催されています。
中でも最近力を入れているというのが小学生を対象にした、自分で作った天体望遠鏡で星を見る「宇宙人になろう」というワークショップ!
望遠鏡を作ることによって、宇宙を学ぶための方法を知ってしまえば、あとは自分で成長できる。
地球スケールだけでなく、宇宙スケールで物事を考えられるような大人になってもらえれば…
そういった意味での “宇宙人” を目指そう、という思いが込められているのだそう。
そんな企画も手掛けている高梨さんに、この夏休みに子どもたちにオススメしたい自由研究を伺うと…
「自由研究をしようと思って星を見にいくとプレッシャーだから、そんなの忘れて眺めてればいいんじゃないか」と高梨節のお答え。笑
あえて言えば、流れ星はどのくらい流れるのか1時間くらい星空を眺めてみるなど、せっかくの夏休みなのでゆったりと時間を使ってみたら学びがあるのでは、と提案してくださいました。
さらに、以前開催したワークショップには「宇宙人向けのガイドブックを作ろう」というユニークな内容のものもあったそう。
遠くない将来、地球にたくさん宇宙人がやってきた場合のインバウンド需要(!)に向けて、地球の魅力や観光のポイントを考えて「地球の歩き方」のようなものを作ろう、というこのワークショップ。
そもそも宇宙人に向けたガイドブックを作るためには、私たちが地球がどんなところかをよく知らないといけません。
そして、相手の宇宙人がどんな環境で暮らしていて、何を美しいと思ったり楽しいと思ったりするのか想像することも大切。
さらに、魅力的な言葉で表現し、観光地のポスターのように仕上げるにはどういったことが必要か? などを、総合的に学ぶことができる楽しいワークショップになったといいます。
そのまま自由研究にしても面白そうですね!
そして、天プラさんが開発する新しいグッズも気になるところ。
最新の試作品は、トイレの個室に設置されている「音姫」をもじった「織姫」。
手をかざすと流水音の代わりに、ロケットの発射のカウントダウンが流れるというものだそう!
カウントダウンにも色々種類があり、JAXAやNASAのものは1人の管制官が行う真面目なものですが、最近の民間企業の打ち上げはみんなで行うものが多いといいます。
たくさんの人が「10、9、8…」とカウントダウンし、打ち上がると拍手が…
これを「トイレで使ったら爽快だろう」ということで開発しているんだそうです。笑
なぜかトイレネタが多いのも天プラさんの特徴。。
そんな天プラさんといつかコラボしたい!とNOMAさん。
「Tシャツとかマイボトルとか…」と提案すると…「実はペットボトルも作ろうと思っていたことがある」と高梨さん。
宇宙のエネルギーが詰まった、その名も「超宇宙水」!(怪しさ満点!)
水の化学式は「H2O」。水素と酸素でできていますが、このうち水素は、ほとんどが宇宙がはじまったビッグバンの頃に合成されたものだといいます。
つまり単なる水でも、宇宙の最初のエネルギーが詰まっていると言ってウソはない、ということですが…笑
ぜひNOMAさんデザインの「超宇宙水」、形にしてもらいたいですね!
淡々と突拍子もないアイデアを語る高梨さん。
真面目なのか不真面目なのか…その語り口がクセになってくる不思議な魅力の持ち主です。
天プラさんが生み出す、天文学と私たちを結ぶ新しい試み、これからも注目していきたいですね+*:.。.*:+☆
高梨直紘さんにはまた来週もお越しいただきます♪
![](/cms/thumbnails/29/2921aeaa03e58e0bfc1fb7484567d917.png)
ちなみにNOMAさんが手にしているのは「銀河系で迷子になりそうな貴女のためのタイツ。」
天プラのWebサイトは→コチラ☆
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ スイング・バイ/Halo at 四畳半
♪ Polaris/Charlotte is mine
★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
8月のこの時期は、「ペルセウス座流星群」のシーズンですね。
ペルセウス座流星群は、ペルセウス座の方角から、四方八方に流れ星が飛び出すように見える現象。
今年はちょっと月明かりがありますが、8月12日をピークに、前後3日間くらいは普段よりも多くの流れ星が飛びます。
流れ星が見やすくなるのは、ペルセウス座が北東の地平線に姿を現す夜11時頃から、明け方までのあいだ。
とくにペルセウス座が高く昇り、空が白み始める前の午前3時頃が、最も見つけやすくなります。
流星ウォッチのコツは、なるべく空が暗く開けている場所に出かけ、寝転がって見ること。
流れ星はどこに現れるかわからないので、空を広く見渡すようにしましょう。