2019年08月17日
2019年8月17日のオンエアレポート
今夜も先週に引き続き、天プラ代表の高梨直紘さんにお越しいただきました!
東大で天文学を修め、天文学普及プロジェクト「天プラ」の代表を務める高梨さん。
今週はこれまでに見た印象的な星空のお話から…
高梨さんが挙げたのは、東日本大震災の直後に、被災地で見た星空。
目の前にはガレキがたくさんあり、現地のみなさんは帰る家もなく避難所で暮らす中、開催した観望会でのことだったといいます。
お子さんたちは元気にはしゃいでいて、普段の観望会と変わらないような雰囲気だったにもかかわらず、向こうに見えているのは被災地の景色…。
高梨さんは「ここだけ日常の空間がある」と感じ、震災という非日常のなか、星と自分の関係だけ切り取れば、ある意味日常の時間に戻れるのではないか…そんなことを思ったそう。
なぜ被災地で観望会を開催したのか?
それは震災直後、色々な分野の研究者がそれぞれの分野でできることをはじめるなか、「天文の人間は何をやったらいいのだろうか?」と考える中、「星を見せる」というシンプルなことに戻るしかないと思ったからだそう。
NOMAさんが「人の心を救った時間だったのでは?」という言葉に、「逆に僕らが傷ついていたので、被災地の人たちに癒やしてもらった」という高梨さん。
何かやらなきゃ、と焦り無力さを感じる中で、被災地で星を見る会を開き、喜んでもらえた。
それゆえ、「自分たちのために行かせてもらった」という感覚のほうが近かったのだとか。
日本全体が大きく傷ついた災害の中、「星を見ること」「星を見せること」で救われた思いがあった。
とても心にしみるお話でした+゚:。*+
天文学を広める活動をされている高梨さんですが、「宇宙を知ることにどんな意味があるのか?」ということに関しては、実は自分の中に明確な答えはないといいます。
逆に他の人がどう思っているのか知りたいし、教えてほしいそう。
多くの人から教えてもらうために、星を見る会を開いてお友達や知り合いを増やし、話を聞く…
そういった意味で、「天プラ」の活動は、究極的には自分たちのためであり、みんなから宇宙の面白さを教えてもらうためにしていると語ります。
そんな天プラさんはよく東京でも観望会を開催されていますが、東京で見る星の魅力はどんなところにあるのでしょうか?
まず、星にあまり親しんでいない人にとっては東京の星空はとてもいいという高梨さん。
いきなり星の綺麗な場所に行ってしまうと、星が多すぎて星座や並びがわからなくなりがちですが、東京の空は街明かりがあるため適度に “間引き” されていて、有名な星がよくわかります。
最初は東京の星空で予習をして、それから星がたくさん見えるところに行くのがオススメだそう。
さらに都会で星を見ることの魅力として挙げてくださったのが、「夜景と星が同時に見えること」。
街の一軒一軒の明かりのもとで誰かが生活をしていると想像すると、都会の明かりはたくさんの人の人生が映り込んでいると言えます。
それは星も一緒で、夜空に見えているひとつひとつの星の周りには惑星が回っているかもしれず、その惑星の上にもしかしたら生き物がいて、太陽の光を浴びながら生活をしているのではないかと思うと、たくさんの宇宙人の人生が想像できるのでは…
星も夜景も、明かりのもとで、たくさんの人生が営まれているという点では一緒。
その感覚が掴めるのは実は都会の星空なのではないかといいます。
「そう考えると、夜景が一番身近な銀河ですよね」とNOMAさん。
夜景と星の豊かさや生命感、あたたかみを感じられる、とても素敵な視点ですよね+*:.。.*:+☆
同じ星空でも、状況や見方を変えると、違った意味を見出すことができる…、そしてどこで見ても星空には学びや気づきがある…、そんな星空の魅力を教えてくださった高梨さん。
星を通したコミュニケーションの大切さを感じたスター☆パーティでした。。☆
お別れの曲は、高梨さんからのリクエスト、NHKの「みんなのうた」でも放送されたお子さんにも大人にも柔らかく響くという宙ソングです♫•*¨*•.¸¸♪
![](/cms/thumbnails/26/26e4e029b9db9cd4ca1b42bf7d451af0.png)
天プラさんの最新の活動に関してはコチラをチェック☆
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ 君の知らない物語/Supercell
♪ うちゅうひこうしのうた/坂本真綾
★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
夜9時頃、頭の真上には、夏の大三角が見えています。
夜空が暗ければ、その大三角を貫く、天の川もわかるはず。
この天の川の中に、とびきり美しいペアの星が輝いています。
大きな翼を広げて飛ぶ、はくちょう座、そのくちばしにある3等星、「アルビレオ」です。
アルビレオは、肉眼では1つの星に見えますが、望遠鏡を向けると、2つの星であることがわかります。
黄色と青色に輝くペアの星。
トパーズとサファイア、2つの宝石に例えられるほど美しい二重星として有名なんです。
天の川に光る、天上の宝石、ぜひその目でキャッチしてくださいね。
東大で天文学を修め、天文学普及プロジェクト「天プラ」の代表を務める高梨さん。
今週はこれまでに見た印象的な星空のお話から…
高梨さんが挙げたのは、東日本大震災の直後に、被災地で見た星空。
目の前にはガレキがたくさんあり、現地のみなさんは帰る家もなく避難所で暮らす中、開催した観望会でのことだったといいます。
お子さんたちは元気にはしゃいでいて、普段の観望会と変わらないような雰囲気だったにもかかわらず、向こうに見えているのは被災地の景色…。
高梨さんは「ここだけ日常の空間がある」と感じ、震災という非日常のなか、星と自分の関係だけ切り取れば、ある意味日常の時間に戻れるのではないか…そんなことを思ったそう。
なぜ被災地で観望会を開催したのか?
それは震災直後、色々な分野の研究者がそれぞれの分野でできることをはじめるなか、「天文の人間は何をやったらいいのだろうか?」と考える中、「星を見せる」というシンプルなことに戻るしかないと思ったからだそう。
NOMAさんが「人の心を救った時間だったのでは?」という言葉に、「逆に僕らが傷ついていたので、被災地の人たちに癒やしてもらった」という高梨さん。
何かやらなきゃ、と焦り無力さを感じる中で、被災地で星を見る会を開き、喜んでもらえた。
それゆえ、「自分たちのために行かせてもらった」という感覚のほうが近かったのだとか。
日本全体が大きく傷ついた災害の中、「星を見ること」「星を見せること」で救われた思いがあった。
とても心にしみるお話でした+゚:。*+
天文学を広める活動をされている高梨さんですが、「宇宙を知ることにどんな意味があるのか?」ということに関しては、実は自分の中に明確な答えはないといいます。
逆に他の人がどう思っているのか知りたいし、教えてほしいそう。
多くの人から教えてもらうために、星を見る会を開いてお友達や知り合いを増やし、話を聞く…
そういった意味で、「天プラ」の活動は、究極的には自分たちのためであり、みんなから宇宙の面白さを教えてもらうためにしていると語ります。
そんな天プラさんはよく東京でも観望会を開催されていますが、東京で見る星の魅力はどんなところにあるのでしょうか?
まず、星にあまり親しんでいない人にとっては東京の星空はとてもいいという高梨さん。
いきなり星の綺麗な場所に行ってしまうと、星が多すぎて星座や並びがわからなくなりがちですが、東京の空は街明かりがあるため適度に “間引き” されていて、有名な星がよくわかります。
最初は東京の星空で予習をして、それから星がたくさん見えるところに行くのがオススメだそう。
さらに都会で星を見ることの魅力として挙げてくださったのが、「夜景と星が同時に見えること」。
街の一軒一軒の明かりのもとで誰かが生活をしていると想像すると、都会の明かりはたくさんの人の人生が映り込んでいると言えます。
それは星も一緒で、夜空に見えているひとつひとつの星の周りには惑星が回っているかもしれず、その惑星の上にもしかしたら生き物がいて、太陽の光を浴びながら生活をしているのではないかと思うと、たくさんの宇宙人の人生が想像できるのでは…
星も夜景も、明かりのもとで、たくさんの人生が営まれているという点では一緒。
その感覚が掴めるのは実は都会の星空なのではないかといいます。
「そう考えると、夜景が一番身近な銀河ですよね」とNOMAさん。
夜景と星の豊かさや生命感、あたたかみを感じられる、とても素敵な視点ですよね+*:.。.*:+☆
同じ星空でも、状況や見方を変えると、違った意味を見出すことができる…、そしてどこで見ても星空には学びや気づきがある…、そんな星空の魅力を教えてくださった高梨さん。
星を通したコミュニケーションの大切さを感じたスター☆パーティでした。。☆
お別れの曲は、高梨さんからのリクエスト、NHKの「みんなのうた」でも放送されたお子さんにも大人にも柔らかく響くという宙ソングです♫•*¨*•.¸¸♪
![](/cms/thumbnails/26/26e4e029b9db9cd4ca1b42bf7d451af0.png)
天プラさんの最新の活動に関してはコチラをチェック☆
★ ★ ★ 本日のオンエア曲 ★ ★ ★
♪ 君の知らない物語/Supercell
♪ うちゅうひこうしのうた/坂本真綾
★ ★ ★ スターレシピ ★ ★ ★
夜9時頃、頭の真上には、夏の大三角が見えています。
夜空が暗ければ、その大三角を貫く、天の川もわかるはず。
この天の川の中に、とびきり美しいペアの星が輝いています。
大きな翼を広げて飛ぶ、はくちょう座、そのくちばしにある3等星、「アルビレオ」です。
アルビレオは、肉眼では1つの星に見えますが、望遠鏡を向けると、2つの星であることがわかります。
黄色と青色に輝くペアの星。
トパーズとサファイア、2つの宝石に例えられるほど美しい二重星として有名なんです。
天の川に光る、天上の宝石、ぜひその目でキャッチしてくださいね。